松木です。
サイクルモード大阪で試乗した車体に
運良く「WH-R9100-C40-TU」が装着されていました。
今まで数多くのホイールを使ってきましたけど、
「WH-7900-C35-TU」以上に
総合性能が高いと思ったホイールはありません。
【関連記事】
「WH-R9100-C40-TU」は、
「WH-7900-C35-TU」の2つ先の後継モデル。
「WH-7900-C35-TUが大好きだったので、
発表当時からずっと気になっていました。
このホイールをしっかりと味わいたくて、
悪いとは思いつつ、試乗コースを2周してしまいました(^^;
今回は、この「WH-R9100-C40-TU」のインプレなんかを話します。
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目次
「WH-R9100-C40-TU」の基本スペック
実測重量:1386g(公表重量1384g)
リムハイト:37mm(40mmじゃない)
リム幅:28mm
スポーク本数:前16本、後21本(2 to 1)
極太のリム幅は、
- 空気抵抗の削減
- 横風に対する強化
- リム剛性の向上
こういったことを狙っています。
後21本(2 to 1)のスポークパターンは、
ギア側のスポーク本数を多くする左右差を付けることで、
後輪の横剛性が上げる手法。
ホイールの剛性が上がれば、
ダッシュの際の反応性は上がりますから、
レーシーな味付けのホイールになりますね。
「WH-R9100-C40-TU」のインプレ
まずは、以下の記事を読んでみてください。
元プロロードレーサーのインプレッションです。
簡単にまとめると、
- リム剛性が高く、パワーがスポイルされずに走りが軽い
- リム形状と、絶妙なリムハイトのおかげで、強風にもびくともしない
今までのホイールに比べ、
斜めからの風に対して2~3w削減される実験結果も出ていますし、
このインプレは、かなり正確だと思いました。
上記のインプレには、
「快適性」「ブレーキ性」が書かれていませんが、
自分の使用感としては、カーボンホイールとしては「中の上」。
これらの性能が優れているという程ではないですけど、
逆に、乗っていて不満に感じることもありません。
十分に及第点です。
でも、雨の日はやっぱり制動力は落ちます。
とは言っても、
カーボンホイールが、雨天時にもブレーキが効くようにするには、
マビックなどのように、ブレーキ面に加工でも施さないと無理ですから、
「WH-R9100-C40-TU」に限ったことではないですが。
「WH-R9100-C40-TU」と「WH-7900-C35-TU」の比較
グダグダと話すよりは、分かりやすく数値化してみます。
「WH-R9100-C40-TU」
剛性:90
加速性:90
登坂性:90
巡航性:75
快適性:60
コントロール性:70
「WH-7900-C35-TU」
剛性:80
加速性:90
登坂性:90
巡航性:70
快適性:65
コントロール性:70
正直な感想として、
「WH-7900-C35-TU」と比べて
劇的に進化しているとは感じません。
でも、「剛性」と「巡航性」は増していますから、
レース志向な人の要望をさらに満足させる
ホイールになっているのは間違いないです。
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「WH-R9100-C40-TU」のまとめ
シマノのデュラエースホイールに共通するんですが、
思わず唸りたくなるような突出する何かはありません。
ただ、シマノ以上にバランスの取れたホイールってなかなかなくて、
このバランスこそが、シマノホイールの真骨頂だと思っています。
すべての性能は高次元に兼ね備えていて、
何をするにしても、ただひたすらに軽やかで、そして”速い”。
特に、「WH-R9100-C40-TU」なら尚更で、
このホイールを履いて後れを取ってしまうんだったら、
まったく言い訳できないポテンシャルがあります。
人によって感じ方は違うでしょうけど、
「WH-R9100-C40-TU」は、
間違いなく”一級品”なホイールだと断言します。
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