松木です。

 

71分にわたる心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』

AmazonのPrime Videoにて公開中の
『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』を視聴しました。
(原題Wonderful Losers ~A Different World~)

 

なかなか面白い映画でしたのでご紹介(^^)

 


美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア(字幕版)

 

予告編動画↓(こちらにも別の予告編があります)

舞台は2014~2015年のジロ・デ・イタリア。

「アシスト選手の心情」「ロードレースの過酷さ」

その2つにフォーカスを当てているドキュメンタリーです。

 

選手名、彼らの背景などの説明が一切無い映画となっていましたから、
より楽しめるように、以下を「予備知識」として読んでもらえれば幸いです。

 

スポンサーリンク

主な登場人物、見所、感想

作中に代わる代わる登場する7~8名のアシスト選手。

その内、次の3名が主人公的人物です。

71分にわたる心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』71分にわたる心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想71分にわたる心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』

「彼のリタイヤは考えられない」と言われる超人的メンタルを持ったカナダ人。

チーム オリカ・スコットのベテラン選手スヴェイン・タフト

 

自己犠牲の精神が必要だ。

選手が命を捨てる覚悟ですべてを出し合うなら、そのチームは強くなる。

 

まさにアシストの鏡……

監督もそんな彼に惹かれてか、作中で最も登場時間の長い人物です。

 

 

71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想

チーム アスタナのパオロ・ティラロンゴ

 

”選手には強い気持ちが必要だ。

心が折れたらそれで終わりだよ。

 

普段は淡々とアシスト役に徹し、物静かな雰囲気を漂わせます。

そんな彼が、コンタドール(2010年に同チームでアシストした)に導かれて
2011年ジロでキャリア初の優勝を飾るシーンには”グッ”と来ました!

 

 

71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想 71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想

チーム ヴィーニ・ファンティーニのダニエーレ・コッリ

 

レースの勝敗や成績はただの数字に過ぎないよ。

大事なのは人生の勝者になることだ。

 

一見イタリアンで陽気な伊達男ですけど、

その実、膝の腫瘍で片脚を失いそうになったり、
レース中の落車で骨盤を骨折してリハビリ中だったりと、

とてつもない苦難を経験してきている選手です。

 

 

71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想 71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想

メディカルカーに同乗したカメラマンからの視点
この映画の重要な構成要素の一つとなっています。

 

落車現場で医療措置を施すのはもちろん、
車で移動している最中も、ケガをした選手の消毒・包帯巻きに追われます。

選手たち同様、戦場の渦中にいるのは、きっと彼らも同じなのでしょうね……

 

71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想 71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想 71分の心に響く真実『美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア』感想

その他にも印象に残るシーンがいくつもあって良かったです(^^♪

 

とは言え、
冗長であまりテンポは良くない箇所があったり、
熱い展開や派手な音楽などのない素朴な映画でしたから、
個人的な評価は、10点満点中の「7点」

 

……まぁとにかく、アシスト選手というのは、
どれだけエースのために尽力しようと世間から讃えられることがない境遇の中、
「献身的な精神」「アシスト役としての誇り」でもって苦悩や危険に身を投じられる
”強靭な心”が不可欠な職業なんだと、再度痛感させられましたね(^^;

 


美しき敗者たち もう一つのジロ・デ・イタリア(字幕版)

スポンサーリンク