本日24日、Zwiftで「National Championships」、
つまりは全日本選手権が行われました。
「National Championships」は、
ZWIFT利用者の多い主な14カ国それぞれ毎に開催。
実際の「National Championships」にならい、
男女優勝者一人ずつに
国旗の入ったジャージを1年間の着用することができます。
日本だと、もちろん日の丸ジャージ。
ゲーム内のレースではありますが、
参加している本人は、
ロードバイクの上で集中し、苦しみ、戦略を練りながら走っており、
”アドレナリンが出る感覚”、”熱さ”は現実のレースと全く同じ。
このイベントに自分も参加しました。
今回は、その「レース動画」と「レポート」。
レースの”雰囲気”、”緊張感”を少しは感じてもらえたらと思います。
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コースプロフィール
ZWIFT内の仮想の島「ワトピア」。
その島にそびえ立つ火山を含んだ
「ボルケーノクライム」三周回、計68.4㎞のコースです。
こちらがコースプロフィール。
序盤の12㎞は、多少のアップダウンがあるものの平坦基調。
その後、標高差120mある峠「ボルケーノKOM」に臨みます。
勝負所は、やはり「ボルケーノKOM」でしょうね。
全体的に平坦基調のコースですから、
少人数での「逃げ」は決まりにくいです。
となると、考えられるレース展開は、
「ボルケーノKOM」に向けてみなが脚を温存
→「ボルケーノKOM」での強烈な”ふるい落とし”
緩急の大きいレースになることが予想されます。
事前に考えた走り方は次の通りです。
- 優勝できるとは考えていないが、全力で「優勝を狙う走り」はする
- アタックに素早く反応できるように集団前方をキープして走る
- 平地での5人以上の「逃げ」には反応する
- 3周目の「ボルケーノKOM」までは、なるべく体力を温存するように走る
- 3周目の「ボルケーノKOM」でアタックして人数を削りたい
超ハイレベルになること必至のレースなので、
予想通り進むとは思えませんが、
とりあえずの戦略はこんなところです。
20分程度アップしてから、
レース開始19分前にスタート位置へと移動。
前から順番に並ばされるため、
ギリギリにスタート位置に行くのは不利。
スタート直後は猛ダッシュがかかるため、
なるべく前方に陣取るのがベストです。
およそ180人が出走。
(所々に外人が見えますが(笑))
この中から「日本チャンピオン」が決まります。
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レース
スタート直後、
猛ダッシュがかかり、大人数が一気に飛び出す。
これは想定内。
ただ‥‥‥‥
その後の平地でもペースが落ちない!!!
大集団内で走っていても300wほど。
普通のレースだったら、
数分の内に250w前後、速くても280wほどに落ち着くのに、
今まで出場したレースの中でも、間違いなく最高峰のレベル。
平地でも気を抜くと千切れそうになる。
「ボルケーノKOM」までは皆もっと慎重に走るかと考えていたが、
とんでもない勘違いだった‥‥
苦しくても先頭付近をキープ。
M.Pedalさんが積極的に集団を牽引してて、相当強い印象。
他のレースでも優勝しているのを時々目にしていた。
スタートより12㎞。
勝負所となる「ボルケーノKOM」に突入。
これまでの平地がハイペースだったにもかかわらず、
更にペースが上がる。
「これが70㎞近いレース序盤の走りなのか‥‥」
1㎞足らずで集団は大崩壊。
ついさっきまで団子状態だった集団は縦長に伸び、
その上、途切れ途切れになってしまっている。
パワーウェイトレシオ5倍で踏み続けても、
先頭は遠のいていく超ハイペース。
これはたまらん‥‥
「ボルケーノKOM」中盤を過ぎたあたり、
20名の先頭集団と完全に分離してしまう。
タイムギャップは10秒強、距離にして90mほど。
「何とか先頭集団に復帰できないだろうか」と思って、
300w後半でしばらく頑張ってみるも、一向に差は縮まらず。
これ以上踏み足す脚も残っていない。
「あぁ‥‥、これはもう厳しいな‥‥」
周囲を走っていた9人と、第二集団を形成する選択を下した。
「全力で優勝を狙う走りをする」とか言っておきながら情けない‥‥
「ボルケーノKOM」1周目:7分17秒、Av331w、Max409w
その後、第二集団で埋もれるように走る。
Av245wほど。
それでも、1周目のハイペースがたたって、
脚はいっぱいいっぱいに近い。
2度目の「ボルケーノKOM」。
さすがに周りの選手も消耗しているし、
まだ3周目も残っているので、
強烈なアタックなどは起こらない。
ここで集団を強く引っ張ることに意味はほとんど無いし、
逃げてもいずれ捕まるだけ。
ペースの上がり下がりは多少あるが、
一定ペースで上り続ければ、千切れることはなかった。
「ボルケーノKOM」2周目:7分42秒、Av303w、Max378w
最終ラップ。
自分のいる集団は8名で、
前に18人の選手が先行している状況。
前の集団とは1分以上離れており、
もはや追いつくのは不可能。
となると、この集団内で一番をもぎ取るのが最善の策。
集団スプリントに持ち込んでしまうと、
ズブズブになって、順位を落としてしまう可能性が高い。
勝負をかけるなら、その手前の「ボルケーノKOM」だ。
「ボルケーノKOM」さえ過ぎれば、
残りは10分弱の”下り”と”平坦”。
ここを逃げ切るほうが自信はあった。
最終決戦「ボルケーノKOM」~ゴール。
上り前半は、先頭付近で様子見。
脚の残り具合を考えると、
自分からペースアップを図るよりは、
誰かのペースアップに乗っかる形でジワジワとペースを上げて、
周囲の選手を引き離すのが現実的な方法。
中盤、エイリアンジャージの選手が飛び出す。
「このタイミングだ!」
そう感じ、追いかけ、そのままパス。
ペースを緩めず、しばらく踏み込み続ける。
視点を切り替え、後続との差を確認。
後ろとは少し開いていて、人数も減っていた。
さすがに頂上まではペースがもたず、一度緩めた。
すると、追いつかれたタイミングで、
次はエンジェルジャージの選手がアタック。
それに呼応するように再びペダルに力を込めた。
ペースに緩急があって自然と集団が散り散りになる、ありがたい展開。
ダラダラ頂上付近まで進んでしまうのが嫌だった。
そして、頂上手前、150mの急坂区間で全開。
ここは本気で引き離すつもりで走った。
ただ、一人には付いてこられた。
ここで少し考える。
単独逃げを決めるには、後続の選手たちとの差が十分ではない。
ここは二人で協調してゴールまで走り、
最終スプリントに持ち込むほうが賢い選択に思える。
そこで、「単独逃げ」を狙うのは止めることにした。
「ボルケーノKOM」3周目:7分36秒、Av317w、Max445w
相手の方も相当キツイようで、
先頭交代に協力的な感じではなかったものの、
それでも単騎よりは助かる。
後続の選手との秒差をチラチラ見ながら、
ペースをコントロール。
もう人数を増やしたくはなかった。
そのままゴールスプリントへ。
最後、相手の選手はスプリントをせず、
先着を譲ってくれたようだった。
リザルト:結果11位(9位の選手は除外)、99分9秒(先頭+4’34″)、Av268w
年一ではなく月一で開催してもらいたい(笑)
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