松木です。
シマノ105『R7000』を購入して使っています。
(クランク、ブレーキ以外)
R7000に関する情報はそれなりに出回っていますが、
自分なりのインプレッション(実測重量、気づいた点、使用感)を端的に話します。
【関連記事】
新型105 R7000の特徴/重量/価格。5800/R8000/R9100とも比較してみた。
シマノDURA-ACE R9100を忌憚なく試乗インプレ
DURA-ACE R9100を買いました。FD-R9100を徹底解剖します。
DURA-ACE R9100 リアディレイラーをガチで徹底解剖!!
スポンサーリンク
目次
R7000 vs 5800 新旧比較
自分は5700からの乗せ換えましたので、
前作5800との比較は、下の記事をどうぞ。
掃除しにくさ抜群の「クランク裏側の肉抜き」は健在です(笑)
R7000の実測を、公表重量や5800、R8000、R9100と比較
STIレバー。公表500g、実測480.5g(-19.5g)。
軽い!
フロントディレイラー。公表95g、実測94.6(-0.4g)。
取り付けた車体は「バンド式」だったのですが、
「直付」の重量を知りたくて、「直付」にしました(笑)
リアディレイラー。公表225g、実測219.5g(-5.5g)。
優秀ですね(^^)
スプロケット12-25T。公表269g、実測261.5g(-7.5g)。
4種類のR7000全てで、公表重量を下回るという結果に。
表にまとめると、次のようになります。
R7000 | R7000 実測 | 5800 | R8000 | R9100 | |
ST | 500 | 480.5(-19.5g) | 486 | 419 | 365 |
FC(50-34T) | 713.4 | ? | 725 | 685 | 609 |
FD(直付) | 95 | 94.6(-0.4g) | 98 | 89 | 69 |
RD | 225(SS) 232(GS) |
219.5g(-5.5g) 227.5(-4.5g) |
234 | 198 | 158 |
BR | 379 | ? | 388 | 363 | 326 |
CS(11-28T) | 284 |
12-25T 公表269g 実測261.5g(-7.5g) 11-34T(CS-HG700) |
284 | 246 | 193 |
CN(114L) | 257 | 257 | 257 | 257 | 247 |
BB | 77 | 77 | 77 | 77 | 65 |
PD | 265 | ? | 285 | 248 | 224 |
合計(PD抜き) | 2530.4 | ? | 2549 | 2332 | 2032 |
4点だけで19.5+0.4+5.5+7.5=-32.9g。
R7000の8点セットが2530.4gですから、
実測なら2400g台ではないかと予想されます。
インプレッション
STIレバー『ST-R7000』
- ブラケットの周囲は235mm(ST-6770:230mm、ST-5700:244mm)
細身のため、手が小さくても握りやすい設計になっている - ブラケットフードに”溝加工”が施されていて、確かに滑りにくい
- シフトアップのボタンが大きくなっており、特に下ハン時に押しやすい
- 全体的な「引きの軽さ」は、デュラ、アルテには劣るが、気にはならないレベル
「形状」は、デュラ、アルテ、Di2にも匹敵していますが、
「引きの軽さ」に関しては、さすがに届いていません(^^;
とは言え、他と比較しなければ”必要十分”という印象は受けます。
ちなみに、付属のワイヤーは、
シフト(上)が「オプティスリック(青緑)」で、
ブレーキ(下)は、特別な表面処理がされていないもの。
ブレーキワイヤーのほうが、ちょっと気になりますね……
左から順に、
『AICAN(ナノダイヤモンドテフロン)』
『Shimano(ポリマーコート)』
『BBB(PTFEテフロン)』
どれも好きなワイヤーではありますが、
AICANを選択(BBBは劣化気味だったので除外しました)。
決め手は、コーティングの種類ではなく”ワイヤーの太さ”。
Shimanoは1.6mmなのですが、AICANとBBBは1.5mm。
この僅か0.1mmの差が、意外と「引きの軽さ」に影響するんです。
フロントディレイラー『FD-R7000』
クランクには、元々FC-6800(ペダリングモニター付き)が装着されており、
特に変える理由がありませんでしたから、R7000のクランクは買ってません。
ちなみに「FD-R7000×FC-6800」は互換性あるため問題無しです。
- FC-6800との相性は良い
- レバーを引いてから変速するまでのタイムラグは限りなく0
- 「引きの軽さ」は、重いとは感じないギリギリのレベル
- 調整方法は、楽なような、特にそうでもないような……微妙なところ(参考⇒YouTube動画)
「見た目がコンパクト」「調整が簡単」などと言われる
”角”を取り払った新形状のフロントディレイラーですが、
それより最も印象的だったのは「変速の速さ」。
クランクの変速ポイントに掛かると同時に、瞬時に変速してくれます。
ただ、「引きの軽さ」に関しては、大したことありません。
デュラ、アルテには間違いなく劣っていますし(ワイヤーの差?)、
Di2との比較なら全く話になりません。
リアディレイラー『RD-R7000』& スプロケット『RD-R7000』
- 「引きの軽さ」は、デュラ、アルテには劣るが、気にはならないレベル
- ロー側でも引きが重くなることは無く、常に一定
- シフトアップ・ダウン共に、感覚的に0.2~0.3秒のタイムラグがある
- 5800と調整方法は共通
”シャドーデザイン”の形状こそ特徴的ですが、
使用している上では、可もなく不可もなく、
「おっ!」と驚くようなインパクトはありません。
肝心の「変速性能」に関しては、若干タイムラグがありますね……
RDが動く
⇒チェーンが「チャララ」ともたつく(平均0.25秒)
⇒シフトアップ or ダウン
プーリーとスプロケットの距離を
限界まで近づけても変わりませんでしたから、
性能の限界(主にスプロケット?)なのでしょうね。
105 R7000まとめ
R7000は進化しているものの、
5800との性能差は決して大きくない印象です。
R7000への組み換えを検討する際、
10速モデルからならば価値がありますが
5800からだとあまり効果は無いでしょう。
また、型落ち完成車が安く、それに5800が付いていたならば、
R7000で組まれた2019年モデルでなくてもいい気もします。
とは言え、現状シマノコンポでコスパNo.1なのは間違いありません。
これまでフレームから組む(バラ完)際は、
「ULTEGRA以上」というのが基本ではありました。
ですが、105『R7000』は重量面でULTEGRAににじり寄りましたし、
ワイヤーなど、不満のある部分だけ高グレードのものに交換してやれば、
105『R7000』メインで組んでもいい完成度だと思います。
スポンサーリンク