松木です。

 

RD-R9100

今回は、リアディレイラーRD-R9100。

グラデーションが効いてますね~。

 

【関連記事】
『シマノDURA-ACE R9100を忌憚なく試乗インプレ 【サイクルモード2016】』
『DURA-ACE R9100を買いました。FD-R9100を徹底解剖します。』

 

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実測重量

RD-R9100 実測重量

160g。
9000と-1~2gの差。

シングルテンション化

RD-R9100 シングルテンションRD-R9100 シングルテンション ②

シングルテンション化。

これは、どういうことかというと、上の2枚の写真。
ゲージを下に押しても、アウターワイヤー受けの部分が動いていません。

 

今まではRDの取り付け部分も回る構造でしたけど、
今回はそこが動かず、ゲージの部分しか動かなくなっているんです。

 

  • 外側への張り出しの少ない「シャドーデザイン」のRDにすることができる
  • RDの後方への動きの自由度が大きい分、ホイールの着脱が容易になる
  • ケーブルの受けの位置が変わらないから、常にケーブルが最適なカーブを描く
  • ダブルテンション構造よりもシンプルで、外観の美しさ、コンパクト感が増す

ダイレクトマウント

構造が、MTBと同じダイレクトマウントになりました。

 

この一番のメリットは、
レームとリアディレイラーとのクリアランスが広がり、
色んな形のフレームに適応させられるということです。

rd-r9100 ダイレクトマウント

RD-R9100 テンションアジャストボルト

ダイレクトマウントになったので、
スプロケとの距離を調整するBテンションアジャストボルトの位置が
下のほうにあります。

 

ただ、調整方法に関しては今までと全く同じ。
ローとトップの位置を決めて、
テンションアジャストボルトでスプロケの位置を調整するだけです。

 

詳しくはディーラーマニュアルを見てください。

 

あとはシクロワイアードのサイト。

4年ぶりのフルモデルチェンジを遂げたシマノDURA-ACE。”R9100”として全面的な進化を遂げた最先端の機械式コンポーネントの全貌を、ブリヂストンアンカーの中山メカニックと共に解き明かしていこう。

ケーブルの取り回し

RD-R9100 取り回し

FD同様、ケーブルの取り回しが良くなってます^^

 

今までは、アウター受けの出口のところで急カーブを描くような取り回しで、
長く使っていると、そこでケーブルとプラノーズが痛んでいきました。
そして、引きが重くなるという・・・

 

今回はそれよりも取り回しが緩やかです。

これはナイスですね!

 

それから、ケーブルのエンドがホイール側になってるので、
エンド部分は短め(3cm以下)にしないと、
ホイールに巻き込む点に注意しないといけません。

 

もう一点、シクロワイアードにも書いてますが、
チェーンステー→RDのケーブルは専用品があります。

なるべく引きを軽くしたいなら、これを使ったほうが良いです。

 

今までのはRDに付属品はありませんでしたけど、
RD-R9100には、この専用ケーブルが1本付属していました。

ケージについて

RD-R9100 ケージ

まず、触った感じ、ケージの戻る強さは、かなり強いです。

 

これは、チェーンが暴れても、チェーン落ちしにくいためですが、
ちょっと強すぎです。

 

チェーンはテンションを張りすぎると駆動抵抗になりますし、
その点、少し気になりました。

 

 

ケージの長さについては、
ショート、ロングという区別はなくなって1種類になりました。

どちらかと言えば、ロング寄りの長さになっていて、
これで30Tまで対応します。

 

アッパープーリーとテンションプーリーの距離が長くなってますが、
これ、見る限りでっかいプーリーを入れられます。

 

アッパープーリーは13T、テンションプーリーは15Tは十分いけそうで、
TRIPEAKのセラミック樹脂を入れたくなります。

 

tripeak プーリー

話が逸れますが、少しトライピークについて。

 

他のサードパーティーメーカーのプーリーと違い、
『レジン製』で『純正と同様の、刃先形状の最適化』がなされていて
変速性能を損なわずに、確実に回転性能が上がります。

 

TRIPEAKのセラミックの回転性能は相当高いです。
今のところ全メーカーで最高だと思ってるぐらい。
ちなみに、セラミックスピードは高いだけで、全然良くないです。

 

個人的には、上に11T、下に15Tの
セラミックベアリングプーリーを入れたいですね。

 

上が13Tじゃないのは、
逆にチェーンのカーブがきつくなりそうなのと
変速性能を優先しての考えです。

 

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プーリーについて

RD-R9100 アッパープーリー

閑話休題、RD-R9100に話を戻します。

プーリーについて。

 

先ほど「純正と同様の、刃先の最適化」と書きましたけど、
RD-R9100のプーリーは、

 

  • アッパプーリーの溝が深く(上の写真)、チェーンをしっかりつかんで変速がスムーズ
  • テンションプーリーは、進行方向に特殊なカットを施している

 

という特徴があります。

 

これ、触れ込みだけ聞くと「良いな」って思ってたんですが、
「アッパプーリーの溝が深い」というのが、やや難アリでした。

 

と言うのは、調整の段階で気づきましたが、
「チェーンをつかむ力が逆に強すぎる」んです。

 

その結果、

「チェーンがプーリーから離れづらくて抵抗が生まれる」

「KMCなどの他メーカーのチェーンだと、本当に離れなくて変速に異常をきたす」

という問題に気づきました。

 

正直、これはイケてません(^^;

ビッグプーリーを入れる際のポイント

RD-R9100 ケージ

最後に、ケージの取り外し方。
このRD-R9100も後々はビッグプーリーとか出てくるでしょうから
知っておいたほうがいいでしょう。

 

今まではアッパープーリーを外して、
内側から強い力で緩めてちょっと面倒でしたけど、
RD-R9100は、写真のトルクスねじを緩めるだけで抜けます。

まとめ(私的感想)

良い点

  • シングルテンション化で、よりダイレクトな変速感(になった気がする)
  • ケーブルの取り回しがGood
  • 外側への張り出しが少なくなって、落車の際にもヒットしにくい(本文には書かなかった)
  • プーリーだけ大きくすることもできそうだし、ケージの交換も簡単な構造になっている

 

悪い点

  • シングルテンション化したことで、後輪が外しにくい気がする(本文には書かなかった)
  • ケージのテンションが強すぎる
  • アッパープーリーの溝が深すぎてチェーンが離れにくく、それが原因の問題が生じうる

 

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