松木です。
前回、伊吹山ヒルクライムで使用した機材の話をしましたが、
今回はマニアックな部分を紹介しようと思います。
何か参考になれば良いかなと。
【レースレポ】伊吹山ヒルクライム実業団E3準優勝 ~決死の追走劇~
【使用機材】伊吹山ヒルクライムで準優勝できた『Cervelo S5』7.1kg
スポンサーリンク
目次
使用機材(マニアック編)
必要最低限のバルブ長
チューブバルブは、エア注入に支障のない範囲で、
可能な限り短くなるように気をつけています。
(延長バルブを使わず、ロングバルブのチューブにするほうが無駄はない)
以前、”バルブ長”について、詳しく話しました。
バルブ長の測り方に関する考察。リムハイトとの関係も調べてみた。
もしホイールバランスを取るのであれば、
チューブバルブをなるべく短く抑えることで、
バランスウエイトを減らせるメリットもありますね!
前輪のクイックリリース&エンドワッシャー
後輪のクイックリリースには、
MAVICのチタンモデルを使っていますが、
対して、前輪のクイックリリースは、
AEOLUSホイールの純正品にしています。
これは、前輪のクイックリリースまでチタン製にすると、
高速コーナー、ダウンヒルにおいて
狙ったラインよりも膨らみやすく、危ないと感じるからです。
チタンクイックは、どうしても「剛性」が落ちますからね……
同じ理由で、前輪にのみ「エンドワッシャー」をインストール済み。
苦手なダウンヒルで、安心して切り込んでいけるので気に入ってます(^^♪
(一日の内に何度も付け外して峠を下る実験を行いました)
ジャンクションAのスマートな固定法
通常、Di2のジャンクションAを取り付けるには、
ステムにゴムバンドを巻き付けますが、
なんだか不格好じゃありませんか?
バンド無し。
これは、レックマウントの
『SHIMANO Di2 コックピット用ジャンクションA用アダプター』
を使っています。
ただ、付属している両面テープが分厚くてイケてませんから、
一工夫として、ミヤタのチューブラーテープで代用。
固定力は申し分ありません。
少し長めに設定しているチェーン
一般的に、チェーン長に関して、
「アウター×トップで、上下プーリーの中心を結ぶ線が垂直になる」
のが推奨されています。
ですが、上図のように、その基本よりも若干長めに設定。
なぜそうしているかと言えば、
「チェーンテンションが高いほど、摩擦抵抗が大きくなる」
と考えているためです。
アワーレコードのバイクを見てみると、
少しチェーンがたるんでいたりします。
ですから、微々たる効果であったとしても、
さすがに”0”ということはないだろうと期待しています。
もちろん長くし過ぎても、
変速性能が下がったり、チェーンがフレームに当たったりしますから、
あくまで”若干”にしておかないといけません。
理想的なバーエンドキャップの形
バーテープはOGKですが、
BONTRAGERのバーエンドキャップをはめています。
ハンドルがBONTRAGERだからという理由もあるのですが、
それ以上に「外れにくさ」と「軽さ」を考えています。
この”返し”が付いたような形状がポイント。
普通のバーエンドキャップのように
「気づいたら取れて無くなっていた」
ということは、まず起こりません。
それから、ネジを締めると広がるタイプ。
「固定力」は高いのですが、少し重たいのが気になりますね(^^;
2mmのペダルスペーサー
ペダルとクランクの嵌合部分に
2mmスペーサーを挟んでいます。
「Qファクターは狭いほうが良い」という意見はあるものの、
母指球でペダルを踏むためには、
ある程度Qファクターがあったほうが良いのではないでしょうか?
つまり、下図のようなイメージです。
ペダルスペーサーを入れてQファクターを広げないと、
小指に近い位置で踏みがちになってしまいます。
結果、ペダルに効率良くパワーを加えられません。
LOOKペダルなら、
専用の『Qファクター調整リング』がありますし、
SHIMANOペダルなら、
+4mm軸タイプがラインナップされています。
チタン製の枕頭式ナット
前回、βチタニウムを紹介しましたが、
実は、ブレーキ本体を固定する「枕頭式ナット」もチタン製。
FF-Rというメーカーが出しています。
例えば、27mmのモデルであれば、
通常は6.35gなのに対し、チタン製が3.33gと、-3gの軽量化。
メリットはそれだけではありません。
この枕頭式ナットは、
タイヤからの水はねにより錆びやすいパーツなので、
その意味でもチタン製にするのは大いにアリ。
価格もβチタニウムほど高くはないです。
ブレーキシュー『BLACK PRINCE』
ブレーキシューには、スイスストップ『Black Prince』を選択。
【実験2】「Black Prince」「カンパ」「コルク」シュー比較インプレッション。
上の記事にある通り、以前に
Campagnoloのものや、純正の『コルクシュー』も試しましたが、
『Black Prince』が、最も「耐熱性」「制動力」のバランスに優れていました。
やはり定番だけのことはあります。
スポンサーリンク