松木です。

 

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

開発期間2年。ピナレロ『Dogma(ドグマ) F12』爆誕。

 

  1. 『F8』以前のDOGMAに見られる伝統的曲線美を取り戻すこと
  2. 『F10」よりも”More Aerodynamic”であること
  3. ”オールラウンド”というロードバイク本来の特性を失わないこと

 

目指したのはそういったバイク。

 

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

ピナレロ『DOGMA F12』エアロ-8w×伝統的曲線美の超融合【2019年モデル】

実際に『F10』比で空気抵抗は-7.3%、
出力にして40km/hで-8wという数字を叩き出しています。

 

また、+ライダーというリアルな実走状況においても
16.1km走行で-8秒短縮、1時間で+500m先行
のアドバンテージが得られる風洞実験結果が得られています。

 

F10の登場から僅か2年、ピナレロの新型フラッグシップロード「DOGMA F12」がベールを脱ぐ。チームイネオスの更なるグランツール制覇を担うスーパーバイクの詳細を、発表に先駆けて訪問したイタリア、トレヴィーゾのピナレロ本社での主要開発陣へのインタビューやインプレッション、更にはチームイネオスの初披露の場でのインタビューを通し、徹底的に掘り下げていきたい。

 

詳細はシクロワイアードの記事もどうぞ(長いですがw)

 

自分は「気になる部分」「重要ポイント」をピックアップし、
図多めで、視覚的に捉えやすくまとめていくとしましょう!

 

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『F10』『F12』DOGMA新旧比較

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

『F10』(上側)の面影・システムをかなり残しつつも、、、

 

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体 ONDA

随所にブラッシュアップされている箇所が見て取れますね(^^)

詳細スペック・実測重量

【素材】Torayca 1100 K1カーボン
【フレーム重量】リム820g/ディスク840g(未塗装、サイズ不明)
【BB規格】ITAスレッド式(ねじ切り式)
【サイズ展開】42~62の13サイズ展開
【モデル展開】機械式/電動式コンポ、リム/ディスクブレーキ

【フレーム価格】リム700,000円/ディスク730,000円
【日本初回入荷時期】6月中~末予定
【公式HP】http://www.riogrande.co.jp/news/node/68057

 

「素材」「フレーム重量」「BB規格」などは『F10』と変わらず

「価格」はリムブレーキが据え置き、ディスクのみ+3万。

 

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体 実測重量 ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体 実測重量

比較的大きめサイズの完成車実測重量(ペダル有)は、
『ドグマF12』が6.97kg、『ドグマF12 Disk』は7.50kg

 

ディスクモデルの方は軽量パーツを多く装着したとしても、
UCIルールの6.8kgを下回ることはないんじゃないかと。。。

 

『F12』は、無駄な贅肉を嫌い、軽量化に力を入れつつも、あくまで
「オールラウンド性能を担保できる」というPinarello鉄の掟の範囲内。

 

塗装状態のフレームは950~1000gのはずですし、
(cf.『F10』53サイズの実測重量975g)
決して”軽さ”に振ったフレームではないことが分かります。

 

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エアロダイナミクス的改善点

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体 flat back

ピナレロが「Flat Back」と呼ぶ
フレーム全体に見られるカムテール形状。

 

これを大きく変えるような事はしていませんが、
後端の平らな部分の幅を狭くし、空気抵抗の低減を図っています。

 

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

正面からの空気が最初にぶつかる
「ヘッドチューブ」「フォーク」「ハンドル」は、
エアロダイナミクスの観点からは、特に重要なエリア。

 

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

ヘッドチューブ、フォーク、ダウンチューブ集合部のデザイン見直し。

また、フォーク上部を扁平にボリュームアップ水色の方)することで、
エアフローを改善することに成功(空気抵抗『F10』フォーク比-15.7%

 

TALON ULTRA ハンドル TALON ULTRA ハンドル

MOST『Talon Aero』ステム一体型ハンドルも
MOST『Talon Ultraへと進化(16サイズ展開)

 

油圧ホースケーブルを完全内蔵化できるデザインに。
(AICR™ All Internal Cable Routing)

ブレーキへと接続する部分が露出するのみで、
ケーブルが受けていた空気抵抗は-85%減。

 

それに伴い、ヘッドチューブ内のアッパーベアリングは、
ケーブルが通り抜けられるように1-1/2″へと大口径化。

 

TALON ULTRA ハンドル

TALON ULTRA ハンドル 重量

また、性能アップにも抜かりはなく、『Talon Aero』(の方)比で
「空気抵抗」-5%、「剛性」は+8.58%、「重量」は-10.27%

 

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体 一般的なハンドル、ステムを取り付け可能

ちなみに『F12』に通常のハンドル&ステムを取り付ける事も可能。

「剛性」もアップしている

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

が『F10』、水色が『F12』

ディスクブレーキ取り付け部が随分太くなっているのが分かります。

ブレーキ時のフォークのたわみが40%も減少しているのだそう。

 

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

「BB~チェーンステイ」もマッシブで角張った断面となり、
『F10』比で「剛性」は10%アップ。

 

『F10』でも、ペダルを”スッ”と軽く踏み下ろせてしまう
無敵の「パワー伝達能力」をBB付近に内包していましたけど、

『F12』も(良い意味で)デンジャラスな匂いがしますな……

 

甘美的なペダリングフィールを与えてくれるのは間違いありません(^^)

『Dogma F12』のカラーラインナップ

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

イネオス(旧スカイ)チームカラー

 

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

Black/Red

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

Galaxy Blue

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

BOB(マットブラック)

 

ピナレロ『DOGMA(ドグマ) F12』-7.3%エアロ×伝統的曲線デザインの融合体

Pinarello代表ファウスト・ピナレロ氏のコメント。

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安全・確実なディスクブレーキへの流れ、サイクリストのニーズがあるものの、
もう一方で「軽量化」のために、依然としてリムブレーキを好む人もいます。

ですから、費用的、技術的に難しい面がありながらも、両モデルを用意しました。

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上の車体は、クリス・フルームのバイク。

チームイネオスは、
「死活問題となるレース中のホイール交換で1秒でも無駄にしたくない」
というチーム見解から、全選手”リムブレーキモデル”を使用しています。

 

ディスクブレーキはそれはそれで魅力的なんですけど、
他メーカーのハイエンドモデルがリムブレーキを切り捨てる中、

現リムブレーキユーザーが最小限のパーツ購入で
乗せ替えられる選択肢を残してくれているのは有難い。

 

喉から両手が出るほど( 」`Д´)」<欲しいぞぉ~~~

 

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