松木です。

 

何が変わった?2021年SCOTT『FOIL』がマイナーチェンジ!

スコット『フォイル』

細身のシートステイの”しなり”によってリアホイールの衝撃を緩和。

「エアロ純度」の高い『Venge』『SystemSix』『S5 Disc』とは違い、
「快適性」にも能力値を割く『Madone SLR』『Reacto』と同じ”コンフォートエアロ”。

 

そんな『FOIL』の新型が、ツール開幕に合わせて発表。

そして最上位モデルは”Premium”から”Pro”に名称が変わりました。

今回はその情報のまとめです(^^)

 

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新旧比較と2つの改良点

何が変わった?2021年SCOTT『FOIL』がマイナーチェンジ!

何が変わった?2021年SCOTT『FOIL』がマイナーチェンジ!

  1. 『RR1.0 Aero』395g⇒『Creston IC SL』295g(42cm幅/ステム110㎜)
  2. 油圧ディスクケーブル&Di2ケーブルのフル内蔵化
    ⇒不要になったダウンチューブのケーブル穴消失
  3. 最大タイヤクリアランス28c⇒30cに拡大

 

”形状・性能面”での変更は無く、”構造面”での改良のみのマイナーチェンジ。

インパクトは小さめですかね……

 

ですが、各メーカーの2020~2021年モデルは軒並みケーブル完全内蔵ですから、
「ケーブルが露出しているのは時代遅れに見える」のが現環境なのは間違いありません。
(例外は、メンテ性を優先したGIANT『TCR Advanced』ぐらいか?)

 

それに「オールラウンド『Addict RC』はフル内蔵なのに、エアロロード『FOIL』は違う」
というあべこべ状況を解消するためにも、
『FOIL』のケーブル完全内蔵化は、SCOTTがいち早く取り組むべき課題だったと想像できます。

 

 

CRESTON IC SLハンドル
CRESTON IC SLハンドル

ケーブルのフル内蔵化を実現させたのは、
Syncros『Creston IC SL』の採用ですね。

 

昨年発表された新型『Addict RC』の目玉の一つであったステム一体型ハンドルで、
そのスペックは重量295g(420㎜幅/110㎜)、リーチ75㎜、ドロップ125㎜。

ただ単に十分軽いだけではなく、
「剛性」「振動吸収性」「メンテナンス性」など相当作り込まれた意欲作⇩

新型ADDICT RCのテクノロジー詳細をレポート。目に見えない軽さへの飽くなき探求や、完全フル内装と整備性を兼ね備えるコックピット、ファインチューニングが施されたジオメトリー、空力性能と剛性、快適性を増したフレーム設計など、直接開発者に聞いた話を加えつつ解説していく。

 

 

【速く走るための風洞実験・エアロ効果⑥】ケーブルの内蔵化は?

ちなみに数値的な話をすると、ハンドル周りの太いケーブルの露出は
1本あたり42km/hにおいて0.75wの空気抵抗を生みます(スペシャライズドの風洞実験より)

 

新型『FOIL』は「ブレーキケーブル2本+Di2ケーブル1本」が隠れます。

ですから「ケーブルが消えて空気抵抗削減!」と豪語したとしても、
その実際のエアロ向上は、多く見積もって₋2w程度だと考えられます。

フォトギャラリー10枚(クリックで拡大)

 

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全ラインナップ(SCOTT JAPAN HPはこちら

ラインナップ カーボン素材 コンポーネント ホイール 税抜価格 重量
FOIL PRO
ケーブル完全内蔵の新型SCOTT『FOIL』情報まとめ【2021年モデル】PRO
HMX Dura-Ace Di2 Syncros
『Capital 1.0 50』
110.9万 7.4kg
フレームセット
ケーブル完全内蔵の新型SCOTT『FOIL』情報まとめ【2021年モデル】PROフレームセット
HMX
N/A
N/A 46万
フレーム970g
フォーク350g
FOIL 10
ケーブル完全内蔵の新型SCOTT『FOIL』情報まとめ【2021年モデル】10
HMF Force eTap AXS Syncros
『Capital 1.0 50』
74.9万 8.0kg
FOIL 20
ケーブル完全内蔵の新型SCOTT『FOIL』情報まとめ【2021年モデル】20
HMF Ultegra Di2 Syncros『RR 2.0』 67.9万 7.85kg
FOIL 30
ケーブル完全内蔵の新型SCOTT『FOIL』情報まとめ【2021年モデル】30
HMF Ultegra Syncros『RR 2.0』 48.9万 8.1kg
フレームセット
ケーブル完全内蔵の新型SCOTT『FOIL』情報まとめ【2021年モデル】10フレームセット
HMF
N/A N/A 32万
フレーム1060g
フォーク365g

 

ハンドルは全モデルSyncros『Creston IC SL』

下位モデルでも上位と同一のステム一体型ハンドル。

完成車でジャストサイズのハンドルに当たる事は稀ですから……そこまで嬉しくはない?

 

重量は、前作の最上位『FOIL Premium』が56サイズ7.48kgでした。

ハンドル分100g(『RR1.0 Aero』395g『Creston IC SL』295g)だけ軽くなり、
『FOIL PRO』の完成車重量は7.4kg

『Venge』に近い重量感で、エアロロードの範疇ではなかなかに軽量(^^)b

 

 

Mitchelton–Scottのスプリンター ダリル・インピーが駆る『FOIL PRO』

もし化け物が集結しているツールでステージ優勝できれば、
新型『FOIL』は更に注目を集められそうですが………果たして?

 

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