当ブログで 耳にタコをつくらせるほど猛プッシュしているLun『HYPER』
2022年もハルヒル(50㎜)、全日本最速店長選手権(38㎜)の優勝者が使用しているなど、
ヒルクライム、ロードレースを問わずに猛威を振っておりますねぇ~(^^)
(もちろん走っているご本人様が超速いのは言わずもがなですが)
レベチな価格対性能を備え、大手ブランドホイールを殺しにかかっている、この悪魔。
なんと……
2023年モデルがフルリニューアルされて降臨!!
前作同様またもホイール業界を搔き乱すつもりですかね(笑)
……いや、新作の完成度によっちゃ勢力図が塗り替えられるかも!?
新生Lun HYPERのキーワードは、
ずばり『異形ワイドリム化』です(通称『F-Rapid Design』)
【インプレッション】
【HYPER2023情報公開ライブ】
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2023年Lun HYPERのラインナップ&主な改良点
- 38㎜、50㎜、65㎜の3種類だったのが、35㎜、46㎜/54㎜、60㎜/68㎜
⇒前後異形リム導入で、横風の安定性(前)と空力(後)のバランスを最適化 - リム内幅19.1㎜/外幅26.1㎜(実測)だったが、内21㎜/外27.6㎜へと+2㎜
⇒これにより、取り付け可能な最小タイヤ幅25㎜、最大47㎜へと+2㎜ - リム幅が広がっても”やや軽量化”を果たしている(以下の新旧比較表を参照)
⇒幅が広がるとリム強度が上がるため、リムを薄く=軽く作れたのだろう
リム | ディスク | |
旧Lun HYPER 38㎜ | 1267g | 1374g |
新Lun HYPER R33&D33 『33』なのは、前後ハイトの10の桁(35㎜&35㎜)を取って |
1229g(-38g) | 1330g(-44g) |
リム | ディスク | |
旧Lun HYPER 50㎜ | 1349g | 1454g |
新Lun HYPER R45&D45 『45』なのは、前後ハイトの10の桁(46㎜&54㎜)を取って |
1322g(-27g) | 1421g(-33g) |
リム | ディスク | |
旧Lun HYPER 65㎜ | 1498g | 1584g |
新Lun HYPER R67&D67 『67』なのは、リアハイトが厳密には67.〇㎜だかららしいw |
1418g(-70g) | 1515g(-69g) |
Lun『HYPER D45』
Lun『HYPER R67』
ハブとスポークも抜け目なく改良
ハブのデザインは若干変更。
旧作は複雑な凸凹でしたが、新作は上図のようにシンプルに。
そして、カーボンスポークは以前と同じモデル『ST-01』を継続採用。
しかしながら、ハブに引っ掛ける部分のアルミ形状が円盤⇒T字へと改良され、
スポークが捻じれない一工夫が施されました(通称「T-Lock Anti-Twist」システム)
このおかげで、エアロスポークが最大空力を発揮できる角度を保てます。
また、スポークの本数などに変更はないものの
ドライブ側スポークの角度を38°⇒48.5°へと拡大。
これによって「ねじれ剛性(駆動剛性)」がアップ。
つまり、踏み込んだ際のパワーロスが減り、反応はよりダイレクトに。
その際に足へと伝わる感触は、より”カッチリ”していると思われますね。
(乗り手の脚力や好みによっては「硬すぎ」と感じるかも?)
2023年Lun HYPERの価格と発売日
+2㎜のワイドリム化によって、25~28㎜タイヤとの相性は向上。
コーナリングで車体を倒した際にも
タイヤがいびつに変形しにくくなるので、安定して曲がり切れる。
そして、前後でハイト差8㎜を設けたことで、
横風ストレス軽減&リア空力改善を同時に実現。
安全なる高速巡航が可能となり、
HYPERの持ち味である”高バランス”は更なる上のステージへ!
細部(スポーク角度など)の見直しも徹底され、駆動剛性は+15.7%!!
なのに、ちゃんと27~70g軽くも仕上げられている!!!
ただでさえ悪魔だったのが、
いよいよ「魔王的ホイール」へと変貌を遂げたか……
価格は税込み22万円。
(前作も21万で継続。主にワイドリムNGなフレーム用に。あと23㎜タイヤを使いたい人とか)
新DURAホイールが23万台であることを考えると、
価格面での圧倒的一強感は薄まりつつありますけど、
ハイエンドカーボンホイール市場全体を俯瞰すれば、
まだ十分に安い範疇と言えるでしょう(発売当初の17万が安すぎた!)
「このホイール選ばん奴いる!?」
初回入荷は8月中旬~9月頃だそうです(^^)
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松木さん
試験挑戦のため、すっかりご無沙汰しております。
松木さんがここで紹介された直後、SLCとともに38ミリを入手。 その組み合わせのすばらしさに感動しました。 先日走っていると、T1500+38ミリの若者に遭遇。 その彼も、その組み合わせでレースに出ているとか。 「最高っす!」との言葉を残して、さっそうと走っていきました。
で、Lun熱が嵩じて、50ミリは本国でしか売られていない限定Broエディションを入手しました。
さっそく走ってみたのですが、フレームがSLCだからかもだからか、38ミリで感じた軽やかさがまったく消え、ただただモッサリ感しかありませんでした。 いや、軽やかさは消えても巡行性能がよければ・・・と期待はしたのですが、そちらについても僕的にはさほどメリットを感じませんでした。
(※ロングライドはしていませんので参考まで)
ホイールとフレームとの相性なのか、これなら先日のT1500の彼も言っていたよう、見てくれは別として、エアロフレームでも38ミリのほうが絶対正解かもしれないなと思いました。
ワイドリムについては、見てくれ含めて、フレームとの相性もありそうですね。 それでも、18万以下で買えれば試してみたい気はしますww。
ゆうぽんさん、こんにちわ!
>さっそく走ってみたのですが、フレームがSLCだからかもだからか、38ミリで感じた軽やかさがまったく消え、ただただモッサリ感しかありませんでした。 いや、軽やかさは消えても巡行性能がよければ・・・と期待はしたのですが、そちらについても僕的にはさほどメリットを感じませんでした。
機材の性能の内で「軽やかさ」には感動を覚えやすく、「モッサリ感」には敏感に嫌味に感じる傾向にある気がいたします。そういう理由で38㎜の方がストライクだと感じる方が多いと思います。
ゆうぽんさんのおっしゃる通り”フレームとの相性”はもちろん、さらには乗り手の”脚質”や”感性”との相性というのも大きいでしょうね。
>ワイドリムについては、見てくれ含めて、フレームとの相性もありそうですね。 それでも、18万以下で買えれば試してみたい気はしますww
スペック的には向上しておりますが、肝心なのは「乗ってみてどう感じるか」ですね!個人的には、いたずらにワイドリムにする風潮はあまり好きではない(画一的な無機質な乗り味になりがち、剛性バランスがシビアになりやすい)ので、スペック以上に実際の乗り味の変化の方が遥かに興味津々です(^^)
いつも、ど素人ライダーの勝手な意見に対し、真摯にかつ丁寧にご回答いただき、本当にありがとうございます。
都内で走っている分には、ほぼほぼ高速巡行なんてできませんし、信号待ちのSTOP&GOを繰り返し強いられる状況では、キビキビ走ってくれることが極めてありがたいですね。
ただ、DOMANE+Aeolus5や、先日試乗したCFE+DT1100では、同じようなモッサリ感は感じませんでしたので、やはりフレームとの相性じゃないかなあと思う次第です。
その意味で、本当に松木さんが仰っる通りだと思います。 個々の性能ではなく、トータルでの乗り心地が気になりますねww。 やはり実際に手に入れるしかないかな!
松木さん
ここんとこ雨続きで、バイクいじりに精を出しております。
Lunのフリー、松木さんはたしか爪を3つにしておられましたよね? 最近、BORAをカンパフリーにしたのですが、これはもともと爪が3つです。
BORAの音はとても大人しく、好きな音なので、Lunの爪も3つにしたら似た音になるのかなあと。 そのあたり、いかがでしょうか?
Lun Hyperを3つ爪化しても、他メーカーの3つ爪よりも音は五月蠅めですね(笑) 個人的には乗車中は気にならない程度には収まりますのでOKですが^^
こんにちは
ツイッターみると4月からの新入社員も2人入れて、そこそこ充実した体制で、試乗会など積極的に展開している様子ですね、日本オフィス。もうアリエクで直に購入する必要がなくなったかも。次からは日本法人?でですね
こうした日本人の嗜好に合わせた、品質向上とサービス強化を行っている所は、機械式時計とかにもあって、今後の展開が面白いかもです。
TIKOさん、こんにちわ!人員を増やされているのですね。試乗会のために日本全国を精力的に飛び回られているようですし、きっとヒィコラお忙しいのでしょう(笑)
競合ホビーレーサーや有名サイクリストがこぞって使用したおかげもあり、この1年半で瞬く間に知名度が上がりましたよね(^^) もちろん「費用対効果」と「サービスの良さ」が際立っているからこそ世間に認められているのかと思いますが、今後もLunには目が離せませんね!