松木です。
TTなんかでは、シューズカバーを付けて「空力」を高めるのが当たり前。
ロードレースでも、天候次第では付けた方が得策なのは間違いありません。
近年では、「空力」を高める溝(こちらの記事を参照)が設けられた
ソックスを着用するプロ選手も増えてきました。
う~ん、気になるな……
そんな訳で
- 溝ありカーフガード(Bioracer『TTエアロチューブ』)
- 溝ありソックス(Monton『エアロソックス』カラーバリエーション豊富)
- シューズカバー(Pearl Izumi『コーティングロングシューズカバー』)
「足回りのエアロ」に関して、少しばかり迷走中(笑)
”速さ”と”使い勝手”を考えると、どれが最適と言えるのか?
AeroCoachの風洞実験データを元に考えてみたいと思います。
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実験方法
182cm、72kgのライダーに90rpmでペダリングしてもらいながら
各装備ごとのデータを集めていきました。
実験結果
まずは、カーフガード。
AerocoachとウェアブランドNopinzのコラボ『Tripsockz 2』と
縦溝の入ったNopinz『Squeeze Guards』。
- 『Tripsockz 2』:-6.5w
- 『Squeeze Guards』:-2.5w
『Tripsockz 2』に設けられた縫い目は、
ボルテックスジェネレーター(こちらの記事を参照)の役割を果たすような
”配置”と”厚み”に計算されています(ATSシステム)。
ヨー角10°以上では、逆に素脚よりも「空力」は落ちていますが、
「現実世界で大半を占めるヨー角0~10°の空力が良ければ速い」
とのスタンスでデザインされているために、ほとんど気にせずOK。
続いて、ソックス。
AerocoachとNopinzのコラボ『Aerosockz』(縫い目+縦溝)と
くるぶしより上部に縦溝の入れているNopinz『Speedsockz』。
- 『Aerosockz』:-4.5w
- 『Speedsockz』:グラフから判断してほぼ効果無し
それなりに似ている2種類ですが、
予想以上に明白な差が出ましたね(^^;
『Aerosockz』は、縫い目(ATSシステム)がしっかり効いているのに対し、
『Speedsockz』の方は、丈が短めで縦溝の効果が薄いからだと考えられます。
最後は、シューズカバー。
AerocoachとNopinzのコラボ『Trip Overshoes』(縫い目+縦溝)と
くるぶしより上部に縦溝の入れているNopinz『Timewarp Overshoes』。
- 『Trip Overshoes』:-8w
- 『Timewarp Overshoes』:正確には不明だが、-5wほど
やはりシューズカバーは強力です。
先ほどの『Speedsockz』にエアロ効果はありませんでしたから、
この『Timewarp Overshoes』の-5wは、縦溝とは関係が無く、
単にシューズの凹凸を消えたことによる効果だと考えるのが妥当。
ちなみに『Tripsockz 2』+『Velotoze』(などの優れたシューズカバー)の場合、
-10wまでエアロ効果を高めることが出来るのだそう。
まとめ
- シューズカバーのエアロ効果は、やはり大きい
- シューズカバー+『Tripsockz』が最速のマッチング
- 『Speedsockz』の縦溝は、エアロに寄与しない事が示唆された
- 暑くてシューズカバーを付けられないなら『Aerosockz』
なるほどなぁ……
プロ御用達の縦溝入りエアロソックス。
気合は入るでしょうけど、効果は見込めないのかもしれませんね(^^;
ちなみに、上記アイテムは全てNopinzもしくはAerocoachのサイトから注文可能。
海外通販となりますが、どちらのメーカーも日本への発送に対応しています。
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こんばんは
tvの解説で栗村さんが、よくソックスが長すぎと言ってましたね、来年からCSIも厳しくする様です
スペシャライズドの風洞でも
すね毛を剃る>シューズカバー>フレームパイプのエアロ化の順でしたね
あるふぁさん、こんばんわ!
確かに海外プロのソックスの長さは異常ですね(笑) 個人的には日焼けの跡が上の方に付くのが嫌なので、丈の普通~短めのものが好みです(^^)
新UCIルールでソックスの長さの規定が出来た記憶がありますから、来年からは取り締まりも厳しくなりそうですね!