動画には、文字や画像以上に心揺さぶる影響力があります。
「〇〇の動画・映画を見て生き方が変わった」という話も珍しくはありません。
以前、上のZWIFT動画を10本紹介しましたが、
今回は新しい動画、その後に生まれた名勝負など5本をお届けします(^^)
- ターミネーターたるゆえん(6分/7.5倍)
- 世界選手権:アルカンシェルジャージは誰の手に?
- Zwift KOM世界記録の瞬間(1分19秒/11倍)
- 「力こそパワー」の体現者(2分33秒/7.9倍)
- 世界と戦う孤高の侍クライマー(15分18秒/6.4倍)
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目次
①ターミネーターたるゆえん(6分/7.5倍)
【レース】2020/4/5 18:00『Ronde van Zwift』
【特徴】プロや強豪ズイフターが参加した、Canyon主催の招待制イベント
【コース】「Cobbled Climbs」@Richmond 3周回、距離28.1km、獲得350m
FTP400wというパワーと、プロトライアスリートの並外れた持久力により
「ターミネーター」と畏怖されているLionel Sanders氏。
最終3周目に入るところで4名の逃げ集団を形成。
その後に4名から逃げ切りアタックを仕掛けた
34:50~40:47の6分間がヤバすぎる!!!
パワーウェイトレシオ7.5倍、およそ550w
こんなん人間ちゃうで……
550wなんて1分足らずでオールアウトしちゃいます(^^;
②世界選手権:アルカンシェルジャージは誰の手に?
【レース】2020/12/9 23:45『2020 UCI Cycling Esports World Championships」
【特徴】参加者はUCIチームのプロ選手と、世界トップレベルのZwifterのみ
・・・・勝者には、ZWIFT内でアルカンシェルジャージが与えられる
【コース】「Figure 8 Reverse」@Watopia 1と2/3周、距離51km、獲得477m
1:50:15~の山頂ゴールが必見。
大集団のまま最後のZwift KOM(距離920m、獲得51m)へと突入する場面です。
序盤から全選手が8~9倍!
その驚異的なペースに「やはり集団スプリントか?」と思ったと次の瞬間……
Jason Osborne氏が12倍強まで上げてロングスプリント!
そのまま後続を寄せつけずに圧巻の優勝。
Zwift KOMタイム1分21秒、パワーウェイトレシオ10倍強。。。
実はこのOsborne氏、自転車選手ではなくボート競技の選手なんですよ!
2018年の世界選手権にて金メダルを獲得するほどの実力の持ち主。
トレーニングの一環としてロードバイクを活用しているらしく、
ドイツ国内TT選手権では、その高い身体能力を武器に6位に食い込んだのだそう。
……とは言え、本業のUCIプロを負かしてしまうなんて、、、
ZWIFTだからこそ起こりえた面白い大番狂わせだと思いました(^^)
③ Zwift KOM世界記録の瞬間(1分19秒/11倍)
続いてはJonathon Levie氏の動画。
世界有数のアマチュアZWIFTチームKISS Racing Team(KRT)に所属。
ZWIFT愛好者であり、熱烈なプレイヤー。
好きが高じてZwift HypeというZWIFTレア情報を投稿するFacebookページを運営していたり、
上のような、Modを入れたZWIFT動画を投稿したりしています(ZWIFT社員とパイプがある模様)
そんな彼が、2018年に行った個人的なZwift KOM TT。
これが”サラッ”とえげつない事をやってのけてます。
1分19秒、パワーウェイトレシオ11倍 Σ(ОДО)!!
「1分10倍」は、どんなレースであろうと優勝できるポテンシャルを示す指標の一つ。
日本国内のホビーレーサーで「1分10倍」出せるのは、
おそらく指で数えられる程の人数しかいないでしょう。
ましてや「1分19秒11倍」なんてのはアマチュアの域をはるかに凌駕しており、
UCIプロ選手レベルのパフォーマンスなのは言うまでもありません。
Zwift KOM 1分19秒という記録は、
個人的なTTのためにZwift Powerには載っていないものの、
この動画公開から3年以上経った今もなお世界最速タイムです。
④「力こそパワー」の体現者(2分33秒/7.9倍)
2020年10月より始まった
ZWIFT×WTRLの新たなリーグ戦『Zwift Racing League』
(現在3シーズンまで終了、次回4シーズンは秋頃開催予定)
プロ選手やZWIFTトッププレイヤーしか招待されないイベントとは違い、
あらゆる一般Zwifterが挑戦することが可能。
下位クラスAカテゴリーで好成績を収めたチームのみが、
上位クラスPremier Divisionの出場権を獲得できる「2部制」(J1/J2、幕内/幕下の関係に近い)
不正を排除すべくズイフターに課している「厳格なパワー校正&体重測定」
ZWIFT×eSportsの新たな可能性が感じられるイベントであり、
そこから数々の名シーンが生まれて来ていますねぇ~(^^)
その中から、驚愕の走りを魅せてくれた2本の動画をご紹介。
まず1本目はThomas Thrall(スロール)氏の動画。
「パワー」「レース結果」「特定区間のタイム」から計算されるZwift PowerのZPoints。
その”ZWIFT総合戦闘力”とも見れる数値で、彼は世界1位に君臨しています。
15秒1300wを叩き出す70kgオーバーのスプリンターながら、
パワーがあり過ぎるがゆえに、登りもめっぽう強いオールラウンダー。
そんな彼が優勝したシーズン3第3戦のレースの様子です↓
【レース】2021/4/21 3:10 『Premier Division// Zwift Racing League: Season 3-Race 3』
【コース】「NYC KOM After Party」距離37.9km、獲得479m
55:35~の最終KOMバトルが激熱。
至極当然のように600~700wを連発!!!
さらに17%の激坂区間においては
ケイデンスが53rpmまで落ちながらもゴリッゴリに踏み倒して通過。
最終スプリントも絶妙~~なタイミングのスパートをかけ、
高パワーで勝利をもぎ取りました(2位と0.009秒差の超ギリギリw)
New York Climb Forward
2分33秒/573w、パワーウェイトレシオ7.9倍
ここまでの4つの動画を見ていて改めて思うんですけど、
海外勢のパワーはマジでイカれますね(笑)
う~~む………同じ人間とは思えねぇ、、、
私たち日本人が彼ら超人たちと戦うためには、
”パワーの真っ向勝負”を挑もうとするのではなく、
走行テクニックなりw/kgを磨く他ありません。
それを実践して立ち向かっているのが、次のIkedaさんの動画となります。
⑤世界と戦う孤高の侍クライマー(15分18秒/6.4倍)
【レース】2021/1/26 4:05「Premier Division// Zwift Racing League: Season 2-Stage 3」
【コース】「Innsbruck KOM After Party」距離37.6km、獲得658m
『Zwift Racing League』の上位クラスPremier Divisionにてシーズン2より活躍している
日本チームZwift Warrior Cycling(ZWC)(外国人も在籍している)
そのメンバーの一人であるのがクライマーIkeda選手です。
こちらの本にも登場されていますよー(^^)
ZWIFT特有の癖(Sticky Draft等)、体力消費を抑える位置取り、勝負のかけ所を熟知した頭脳派。
市街地周回バトルを危なげなくクリア。
見所は38:15~のゴールへと向かうInnsbruck KOM(距離6km/平均勾配7.4%)
登り始めの激しいペースアップにも、キッチリ反応して先頭付近をキープ。
中盤以降の勾配が険しくなる区間では、
自らアタックで攻勢をかけ、並みいる怪物たちをふるい落としにかかります。
その姿はまさに”令和の侍”そのもの!
いやぁ~ほんとカッコイイわぁ~(≧∀≦)
鬼も裸足で逃げ出したくほどのアタック合戦の末、
最終的にはたった5名にまで絞り込まれました。
パワー絶対値では勝ち目無しと踏んでか、
やや長めのロングスプリントを仕掛けたIkedaさん。
集団から抜け出し、優勝への期待感が膨らみましたが……
Freddy Ovett氏とLionel Vujasin氏(ZPoints 5位)に差されての3位。
Innsbruck KOM:15分18秒/323w、パワーウェイトレシオ6.4倍
彼の速さそのものも もちろん凄いのですが、
それ以上に”果敢に攻めるスタイル”にはマジで憧れてますね(^^)
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