世に無いアイデアアイテムを生み出すクラフト集団GROWTAC。
本日出荷開始の両側パワメ付きクランクセット55,000円(公式サイト)を始め、
- 無限調整ペダル
- 10万のカーボンホイール
- 超ニッチ臭いレバー
など、鋭意開発中の新商品がサイクルモードで展示されておりました。
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目次
パワーメーターMagene『P325 CS』
Magene(マージーン)とは?
まず最初に、この商品はGROWTAC製品ではありません。
2015年設立の中国のハイテク企業Mageneの製品でして
しかもこの『P325 CS』は1年以上前から発売されておりました。
なので、既に中国最大のECサイトAliexpressでも販売されてます。
それを「すべてのサイクリストにパワーメーターを届けたい」という想いから
この度GROWTACが取り扱い始めたという経緯です。
Aliexpressの方が1万安いですが、
大手でもない外国製パワメを海外通販で買うのはリスキーで、後々面倒も多くなりがち。
後から「サポートのある日本代理店経由で購入すりゃ良かった…」と
悔いても遅いので、素直に日本サイトから購入するのが賢いでしょう(^^)
仕様、DURA-ACE『FC-R9200-P』と比較
P325 CS | FC-R9200-P | |
素材、構造 |
アルミ合金AL7075 T6削り出し、中空 |
鍛造アルミニウム、中空 |
左右計測可能 | 〇 | 〇 |
パワー精度 | ±1.5% | ±1.5% |
重量 | 750g(50-34T/165㎜/公表) 760g前後(52-36T/170㎜/実測) 760g強(53-39T/165㎜/実測) |
745g(50-34T/公表) 752g(52-36T/公表) 774g(54-40T/公表) |
稼働時間 | 200時間 | 300時間以上 |
充電時間 | 3.5時間 | 2.5時間 |
通信規格 参考:Bluetooth規格について |
ANT+ Bluetooth Smart4.2 |
ANT+ Bluetooth LE |
防水等級 | IPX7 水没しても壊れない |
該当無し 「高い防水性」と説明 |
計測データ | パワー(左右バランス)、ケイデンス、トルク効率、ペダルスムーズネス | パワー(左右バランス)、ケイデンス、トルク効率、ペダルスムーズネス |
フレームへの マグネット貼り付け |
無し | 必要 |
クランク長㎜ | 165/167.5/170/172.5/175 | 165/170/172.5/175 |
アクスル径 対応BB規格 |
24㎜ BSA/ITA/BB86 |
24㎜ BSA/ITA/BB86 |
税込 | 55,000円 | 179,533円 |
その他 | アウターインナー一体型の チェーンリング単体売り8,800円 |
フレームにマグネットを貼り付ける必要がある |
重量は0~20gほどFC-R9200-Pのほうが軽い。
持続/充電時間に関してはShimano優勢。
マグネット不要や167.5㎜有りなのは『P325 CS』の利点。
その他のスペックはほぼ同じですが、価格については雲泥の差w(Shimano+12.5万)
パワー精度と剛性のテスト
要点をかいつまんで並べると、
- Favero Assioma DUOと比較しても数wの違いしかなくパワー精度は十分高い
- 前者の動画では稀におかしなパワー上昇が発生。後者ではそのような現象は起きていない
- 剛性は普通~やや柔らかめ。少なくともDURA-ACEクランクに比べると剛性は低い
まとめ:パワメがより身近になる存在
クランク剛性、変速性能、重量をシビアに求めるシリアスレーサーならば、
『FC-R9200-P』ないしは「大手のペダル型パワーメーター」が、やはりベストだと思います。
値段と信頼性の高いパワメは、何かとストレス少なく使えるメリットもありますし。
ですが「パワメを使ってみたい思いは多かれ少なかれあるけど、
10万以上なんて とても買う気になれない…」というサイクリストにはチョー有難い商品かと。
導入方法も①取付⇒②専用スマホアプリ『Magene Utility』で機器検出 & 校正だけでOK。
この伊達クランクの登場によって
パワメーターの裾野は確実に広がるでしょうねぇ~(^^)
無限調整ペダル
先の他社製クランクとは違い、
こちらはGROWTACのパーツブランドEQUALの新製品。
- Qファクタ:+4,0,-4㎜ (56,52,48㎜)
(参考:PD-R9100は56㎜と52㎜の2種類ラインナップがある) - スタックハイト:12.5~22㎜ほど(1㎜毎)
(参考:PD-R9100は14.6㎜)
- カント角:±4度(1度毎)
- クリート前後調整幅:+4,0,-4㎜
- クリート回転調整:右2,0,左2度
以上の調整をペダル内で完結できるというペダルです。
まるで”からくり”のようですな(笑)
模様やバリが目立ちますが、このボディは3Dプリンタで作製した試作品。
実際の商品は、Shimanoペダルのようにキレイに仕上がるそうです。
LOOKクリートは使えず、シマノクリートにのみ適合。
発売時期は今年の終わり頃とおっしゃってたので、多分秋ぐらいでしょうかね?
10万のカーボンホイール、超ニッチ臭いレバー
「ハイエンドホイールは普段使いに躊躇する。でもローエンドは愛着が湧かない。」
そういったユーザーに提案するカーボンホイールです。
リムハイト、ハブカラーを自分好みにカスタム注文でき、
しかも比較的 手の出しやすい10万(予定)という低価格!
選べるリムハイトの種類は2か3だそうなので、
きっと35/50㎜とか30/40/50㎜みたいなラインナップになるでしょう。
仕様はチューブレス対応クリンチャーで、おそらくディスクのみ。
あとリム重量に関しては、
一番ハイトの低いものが300g後半、高いものでも400g強になるそうですから、
完組重量は、軽いもので1400g台、重くても1500g台に収まると推測されます。
これ一つでありとあらゆるリアディレイラー(フロントは不明)を動かせる代物。
レバー内部のパーツを、自身のRDに対応させる物に入れ替えることで実現するらしいです。
ただ「このレバーって需要あるのかな?」っていうのが率直な感想。
その点について話を伺っても、私はイマイチ ピンと来ませんでしたね…(^^;
あと写真には無いですけど、フロントシングルの方は、
「レバーでドロッパーシートポストを下げられる」という
これまたニッチそうな機能を備えた左レバーの構想もあるとのこと。
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初めまして。
いつも興味深い記事をありがとうございます。
とても楽しみながら学ばせて頂いています。
グロータックのシフトレバーに興味があります。
MTBにドロップハンドルを装着し、MTB用のディレイラーを変速させたいという野望のためです。gevenalleを使用するとかArcher Components D1x Shifterを利用するといった方法もありますが・・・
工場長さん、初めまして。コメントありがとうございます(^^)
おおお……MTBにドロップですか~Σ(・□・;)そういった組み合わせも実現させてしまう夢広がるアイテムなんですね!とても参考になりましたm(__)m
初めまして
興味深く拝見させて頂きました。
自分も何気にシフトレバーが気になりましたwww
これってやはり機械式ですよね…油圧だったら良いのになぁと…自分はロードに乗ってますがコンポのグレードが低いと油圧の設定が無いのでもしこれが油圧だったらわざわざ高いコストを払って買い揃えなくて済みそうな気が…ディレーラーは低グレードでも使えたら嬉しいです(そんな発想は邪道かもしれませんが)
マサコケさん、はじめまして!コメントありがとうございます(^^)
やっぱりシフトレバーに興味を持たれる方もいらっしゃいますね~(笑) 写真はあくまで3Dの設定画ですから、油圧式が無いとは言い切れません。今度うかがってみたいと思います。