松木です。
チューブを買う時、バルブ長を確認しますが、
「あれ?思ったよりも出ない(もしくは出過ぎ)‥‥」
ということが、まま起こります。
結局のところ「バルブ長」って、どこの長さのこと?
そこで、「SOYO」「ミシュラン」「ビットリア」
「ボントレガー」「パナレーサー」「タイオガ」
6種類のチューブのバルブ長を測ってみることにしました。
後半には、ディープリムにジャストに合わせられる
「バルブ長の導き出し方」を検証してみます。
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目次
6メーカーのバルブ長
①SOYO(42mm)
「筒部分」のみ。 「バルブコア」や「根元の盛り上がった部分」は含みません。
②ミシュラン(40mm)
「筒部分」だけだと31mmにしかなりませんから、
ミシュランの場合は「バルブコア」も含みます。
ただし、先端の余ったネジ山の部分は含みません。
③ビットリア(51mm)
ミシュランと同じで、
バルブ長は「筒部分」+「バルブコア」でした。
④ボントレガー(80mm)
ボントレガーのバルブ長は、少し特殊です。
「筒部分」+「バルブコア」に加えて、
「根元の盛り上がった部分」を含めたものが
バルブ長となっています。
その結果、バルブの「筒部分」の長さは
パッケージに表記されている80mmよりも11mm短い
69mmしかありませんでした。
なるほど‥‥
これで今まで不思議だった、
「50mmホイールに60mmバルブのボントレガーチューブが使えない」
理由が判明しました。
このことは後で話します。
⑤パナレーサー(60mm)
バルブ長は「筒部分」+「バルブコア」+1mmでした。
⑥タイオガ(48mm)
パナレーサーと同じで、「筒部分」+「バルブコア」+1mm。
以上、6種類のチューブのバルブ長でしたが、
各メーカーでバラつきがあり、はっきりとした基準が無いことが分かりました。
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50mmディープリムには何mm以上のバルブだと使えるのか?
試しに、19mmハイトのホイールに
ミシュランのチューブを入れ、
空気を入れる際に重要な「筒部分」が、
どれだけ表に出てくるかを検証してみます。
先ほども話した通り、
ミシュランのチューブの「筒部分」は31mm。
単純に(筒部分)-(リムハイト)と計算すると31-19=12mmですから、
リムから飛び出る「筒部分」の長さは12mmなのかと思いきや、
写真のように、実際には+6mmの18mm出てきます。
そして経験上、バルブの「筒部分」が7mm以上リムから出ていれば、
どのような空気入れでも困ることはありません。
つまり、
「(筒部分)-(リムハイト)+6mm≧7mm」
⇔「(筒部分)≧(リムハイト)+1mm」
が成り立つように、バルブ長を決めればいいことになります。
例えば、50mmハイトのホイールの場合、
「(筒部分)≧51mm」であればいいことになりますね。
ここで
「50mmホイールに60mmバルブのボントレガーチューブは使えない」
謎を解明してみます。
ボントレガーチューブの場合、60mmバルブであったとしても、
先ほど調べたとおり、筒部分は-11mmの49mmしかありません。
つまり、「(筒部分)≧51mm」が成り立たたないわけです。
たかが2mm足らないだけですが、
このせいで、ほとんどの空気入れが使えませんでした。
リムから”ビョ~ン”と飛び出した、無駄に長いバルブは、
ホイールの「見た目」や「重心バランス」を損ないます。
「(筒部分)≧(リムハイト)+1mm」を頭に入れておくだけで、
そういったことが避けられますね。
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初めまして。
バルブ長の測り基準が各社違うことに驚きました!
リムから7mm以上突き出したバルブはじゃまでしかないので、参考になります。
ホイールによっては推奨チューブを定めているところもあるので、いっそのこと、それに合わせたリムハイトやカウンターウェイトを調整したホイールがあってもいいかな? チューブメーカーが自社特化のリム作ったりリムメーカーがバルブ長を決めるよりは現実的でしょうか。
陰陽クンさん
>ホイールによっては推奨チューブを定めている
おそらくGOKISOのことでしょうか?
ミシュランラテックスチューブを推奨していた記憶があります。
>カウンターウェイトを調整したホイールがあってもいいかな?
カンパ、フルクラム以外のほとんどのメーカーのディープリムが、
15g前後の重りを貼り付けないといけないのが嫌ですね(^^;
1cmぐらいバルブを出した時に、バランスが最適化されるような設計にして欲しいです。
38mmのリムを前にバルブ長を悩んでいましたが、確かな判断基準ができました。
ありがとうございます。
ブログご覧いただきありがとうございます。
お役に立ったようであれば何よりです(^^)