松木です。
リデアのビッグプーリーに新たなラインナップが追加されました。
その特徴を見ていきましょう。
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目次
『C88 AERO』
『C88 AERO』の特徴は?
『C88』は、18T-18Tの世界最大ビッグプーリーです。
9100系以外のあらゆるグレード、メーカーに広く対応します。
左が通常の『C88』、右が『C88 AERO』です。
『C88 AERO』は、ケージ外側(カーボン製)の肉抜きが埋められたエアロ形状。
穴を埋めている分だけ重そうですが、
意外にも、ケージ重量は変わりません。
ケージ内側(アルミ製)の設計が少し異なるのかもしれませんね。
そして『C88 AERO』発売と同時に、
カーボン製のプーリーも登場。
上下プーリー合わせて5.5g(C88の場合)の軽量化ができ、
アルミ製よりもチェーンとの接触によるチャラチャラ音が少なくなる
というメリットもあります。
比較的丈夫そうなカーボンに見えますが、
”耐摩耗性”はどうなんでしょう‥‥
カーボンプーリーは、13T、16T、18Tの3種類。
下側プーリーには、3色のカラーバリエーションがあります。
ベアリングはフルセラミックのみ。
ちなみに、『C88』と『C88 AERO』の価格差、
『アルミ製プーリー』と『カーボン製プーリー』の価格差は無く、
どの組み合わせであっても税込¥39,000です。
『C88 AERO』の重量増と出力削減効果は?
9000系純正の実測重量は41g。
対して『C88 AERO』は公表90gですから49g重くなります。
ただし、期待できる出力削減を考えると、
この程度の重量増加は許していいと思います。
セラミックスピード社の17T-17T「oversizedプーリー」は、
最大2.37Wの出力削減が可能だと謳っています。
単純にプーリーの大きさが出力削減に比例すると考えると、
リデア『C88 AERO』にすることで、およそ-2.5W。
-2.5Wの効果は、速度に関して+0.14km/h、
40kmのタイムトライアルでは13秒短縮(145m先行)。
これは49g重くなるデメリットよりも、明らかに大きいメリットです。
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『C88 AERO』は28Tのスプロケットまで対応する?
基本的に、リデアの全てモデルが、
32Tまで対応するように作られています。
実際『C88』を28Tに取り付けられているのを見たことがあります。
ただ、フレームとの相性によっては
28Tのスプロケットが、上プーリーと接触する恐れがあるのも事実です。
そんな際でも、上プーリーとスプロケットの間隔を確保できるよう
「ストッパー」と呼ばれるパーツが付属しています。
この「ストッパー」は、RD取り付け部分に挟み込むだけでOKです。
『C38 AERO』
『C38』は、RIDEAビッグプーリーのラインナップの中で、
唯一9100系に対応したモデル。
セラミックスピード社製の9100系対応モデルも13T-19Tですから、
9100系には、上プーリー13Tが限界なのかもしれません。
特徴は『C88 AERO』と同じです。
まとめ:リデア『C88』『C38』はビッグプーリーの最適解
『C88』『C38』は、
自分が考える”良いビッグプーリーの4条件”を兼ね備えています。
- プーリーが大きい(重要度:高)⇒チェーンの駆動抵抗が少ない
- ベアリングがフルセラミック(重要度:低)⇒回転抵抗が少ない
- ケージの剛性がある(ケージ内側アルミ製)⇒変速性能が落ちない
- その他、変速性能を高める工夫がある(X-SYNC構造)
それに加えて「エアロ」「軽量」が改良されているとなると、
気にならざるを得ませんね。
他メーカーのビッグプーリーでも交換する意味はありますが、
特に『C88』『C38』に関しては、
性能アップが最大化されているところが魅力的です。
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