【本日のお品書き】

  1. Canyon『Aeroad CF SL 8 Disc』
  2. Colnago『V3-RS Disc』
  3. Focus『Izalco Max Disc 9』
  4. Santillo Cicli(サンティッロチクリ)『RB-01』

 

他の回はこちら⇩

サイクルモードライド大阪2021に行ってきました。”ライド”と付いている通り展示会の中で最も試乗コースに恵まれている本イベント(長い直線、上りもある) 1日目は一日中炎天下にいましたから、危うく熱中症に…(*´Д`)ハアハアだが、目の前に魅力的な車体が並んでたら、乗らんわけにゃいかんだろ! 今回試乗したモデルは以下の13台です。  DeRosa『Idol』 DeRosa『Merak』 BOMA『VIDE Disc』 BOMA『allumer(アルマー) Disc』 Canyon『Aeroad CF SL 8 Disc』 Colnago『V3-RS Disc』(2度目) Focus『Izalco Max Disc 9』...

【本日のお品書き】 Factor『O2』 Factor『O2 V.A.M』 Factor『OSTRO VAM』 MERIDA『Reacto Team-E』 MERIDA『Scultura Team-E』 他の回はこちら⇩試乗インプレッション後編ファクター『O2』推定117万上の『O2』には3年前に試乗済みですが、それは初代。 まず2019年に改良型『O2 V.A.M』が登場。その後2020年に『O2 V.A.M』のカーボンの素材と厚みを調整してリーズナブルな価格に抑えた第二世代『O2』が誕生したのです。 今回試乗した第二世代『O2』は、セカンドモデルながらフレーム重量820~850gを実現。「快適性...

 

ピナレロブースには、新作『F』が2台だけ威風堂々と展示されておりました。

 

画像で想像していたより一回り薄かったです。

私のCervelo『S5』なんかとそれほど遜色ない雰囲気……

 

『F12』までは”エアロ風”という感じでしたけど、
この『F』で”エアロロード”と呼ぶにふさわしいプロポーションを得たかなーと(^^)

 

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試乗インプレッション中編

キャニオン『エアロードCF SL 8ディスク』42万

【剛性感】8.25~8.5点
【加速性】8.75点

【振動吸収性】8.5~8.75点
【巡航性】10点
【登坂性】9点
【お気に入り度】9.5点

(※8点で「なかなか良い」)

 

 

ひょっえぇぇ~~~Σ(*゚Д`;)

こいつぁぱねぇモンスターだ!!!

 

 

Canyonの前作Aeroadとは比べものにならん圧倒的エアロ感。。。

”ギュンギュン”伸びる感覚は「純然たるエアロロード」でありながらも、
その存在感あふれる見た目とは180度違った機敏な世界も魅せてくれる。

 

 

加えて

  1. Mサイズ完成車7.78kgという「軽さ」
  2. 緩斜面を登る際の速度域でも効く「エアロ」
  3. 元来の高い「運動性能」

と三拍子そろってるおかげで、重そうなナリの割に5%程の坂だったら”重ったるさ”は皆無。

 

 

以前にもこれと似た印象をもった車体があった記憶が、、、

 

……あっ、思い出したぞ!スペシャ『S-Works Venge』だ!!

 

 

Reynolds『AR58/62』リム内幅19/21㎜ & 外幅28/30㎜、重量1730g

 

スーパーディープでめっちゃめちゃ重そうですけど、
車体全体のバランスを崩すような”鉄下駄感”は感じず、動作良好!

加減速の激しいレースであっても、そこまで不満なくイケそうな気がしました(^^)

 

 

あと、前後異形ホイールに合わせて、
タイヤも前後25/28㎜と異なる太さが取り付けられていました。

比較的「乗り心地」が良かったのは、リア28cのおかげも大きかろう。

 

ふ~む……こりゃぶったまげる良え車体やなぁ~

 

後々に知ったんですが、
これで新型『Aeroad』シリーズのサードグレード(CFR>CF SLR>CF SL←乗ったのはコレ)
今回乗ったパーツ仕様のまんまで419,000円なのだという。

マジかよ・・・

 

 

2021年現在、最も手頃に入る”超凶悪兵器”エアロロード

 

 

正直『S-Works Venge』『Madone 9』に比肩するレベルだと感じたぐらい。

キャニオンの性能&コスパおそるべしやで・・・^ω^;

上位のCFR、SLR(カーボン素材の違いだけ)の立つ瀬なしやも(笑)

 

公式販売HPを見ると「秋頃受注開始」となっていますが、
人気サイズなんかは一瞬で売り切れちゃうと思いますねー

コルナゴ『V3-RSディスク』推定132万

4月のインプレでは「意外と平凡」と言ってしまった『V3-RS』

めでたくダデイ・ポガチャル選手がツール二連勝。

ということで改めて試乗してみることに……

 

【剛性感】8~8.25点
【加速性】8.5点

【振動吸収性】8点
【巡航性】8.5点
【登坂性】8.25点
【お気に入り度】7.5点

(※8点で「なかなか良い」)

 

「コレ」といった特徴・特化性能は無し。

各性能は上の点数通り。

それゆえ他に書くべき事もほぼありません。

 

足回りが『BORA ONE 35』

WTOに比べて走りに”やわさ”が目立ちますね……

推進力をあまり感じないんですよ。。。

 

タイヤはChallenge『Criterium』25c

至って普通のチューブラーという感じで、
こいつも好印象をプラスする要因にはなっておらず。

 

………というか、パーツうんぬん以前に

 

組付けが悪いと感じます。

 

ハンドルは”ギシギシ”きしんでいるし、
駆動系の潤滑状態も悪くてガチャついてる。

レバーもなんだか妙に前に傾いてて持ちにくいし……

 

全体的にアラの多い、”完全”とは程遠い状態でした。

 

乗させてもらってる身で厚かましいのは承知ですが、
試乗車は「なるべく良い状態」で準備してもらわないと
当然ながら評価も落ちちゃいます。。。

それでは本末転倒、出展者する方も勿体無いと思いますね(^^;

 

ツールを連覇した『V3-RS』

自分好みのパーツアッセンブルにした後に乗り込めば、
じわじわ”滋味”が出てきそうなフレームではありますけど……

 

少なくともこの試乗車の状態では好きじゃないです。

フォーカス『イザルコマックスディスク9』84万

【剛性感】8.5~8.75点
【加速性】8.5点

【振動吸収性】8.25点
【巡航性】8.75~9点
【登坂性】8.25点
【お気に入り度】8点

(※8点で「なかなか良い」)

 

『V3-RS』を下りてから数分後に乗ったのですが、
「結構似ているな」と感じました。

全く同じパーツ構成だったら、両者の判別はつきにくそうだ(笑)

 

ホイール『Wind 400』と組付け状態の分だけ
Izalcoの方がスムーズで速い感じがして好印象!

 

BB周辺に多少「芯のある硬さ」を感じましたかね。

 

また、チェーンステイも一見細そうで案外太く
この部分からも「快適性」は生まれてはいません。

 

トータルとしてやや「乗りやすさ」に欠けている感じがしますから、
ホイール、タイヤ、サドルなんかで調整したくなるところ……(~-~)ムズムズ

 

前回Izalcoに乗った時の足回り
MAVIC『Cosmic Pro Carbon UST Disc』+チューブレスなんかは
相性は良かったですねぇ~

 

うむ~~~、決して悪くはないんですが、、、

 

ブランドを代表するハイエンドフレームとしては物足りず、
一世代前の性能感であることは否めませんかね…(^^;

 

ここ数年モデルチェンジしておらずに
明らかに他のメーカーに後れを取ってしまってます。

 

次期モデルに期待。

 

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サンティッロチクリ『RB-01』推定120万

2019年創業の振興ブランドSantillo Cicli。
(イタリアンデザイン、台湾製造の日本ブランド)

 

編集部員が自転車にまつわるカフェを訪れる連載「TOUR de CAFE-サイクルカフェ物語」。 今回は神奈川県鎌倉市にあるSANTILLO CICLI & CAFFE THE GARAGEを訪れてみた。 ロードバイクのデザイナーと直接話ができる

 

創業者はイタリア人Santillo Francesco氏

過去にマゼラーティなどを手掛けた元カーデザイナーであり、
現在は鎌倉にて、オリジナル自転車フレームの販売、
カフェ&バー「Garage」の店舗経営を行っています。

 

地球上で最も早くて美しい動物チーターから
インスピレーションを得たという処女作『RB-01』(フレームセット50万)

 

世の中にまだ20台程しかないという。

 

フロントフォーク~リアエンドの流れるような連続的造形美
ブースの前を通る人々の足を止め、魅了しておりました。

 

 

・・・とまぁ前置はこれぐらいにしておいて、
そろそろ本題のインプレッションと行きましょうか(^^)

 

 

【剛性感】9.25~9.5点
【加速性】7.5点

【振動吸収性】8点
【巡航性】7.5点
【登坂性】7.5点
【お気に入り度】7点

(※8点で「なかなか良い」)

 

独創的な形なのに、走りにクセは無い。

ただ、走行性能自体はそれほどではない。

あと、フレームの「剛性感」がすさまじい!

 


(シャマル、アルテ仕様の完成車実測は一応7kg台で収まってたらしい)

あらゆるパイプが、とにかくボリューミー!!

”しなり”なんて概念は1㎜たりとも存在しない完全剛体。

 

『BORA WTO 33』+Pirelli『P Zero Velo』が幾分かマイルドにしてくれていましたが、
足回りでどうにかできるレベルの剛性感じゃあない。

脚当たりは、今回試乗した13台の中でダントツきつかったです。

長距離だとツラそう。。。

 

 

ちなみにですが、トップチューブの横幅は通常の2倍近くあるため、

ダンシングすると脚が余裕で当たりますし、
シッティングでさえも、膝が少しでも内側に向こうもんなら当たります。

 

もう一台、前輪右側、後輪左側だけカーボンスポークを採用した
50㎜オリジナルホイール(24万)を履いた車体にも乗せてもらいました。

 

エアロ感が増した反面、BORA WTOと比べれば感触は△

 

走行感が重くなりましたし、30㎜はあろうかという極太リム幅特有の
”コーーーッ”というフィーリング(言葉にしづらいなw)も個人的には気になる……

 

 

普段は、モダンな家屋、広々としたリビングの壁に掛けられていたり、

カーディーラーのショールーム、高級イタリア車のそばに飾られていたり。

そして、ふと乗りたい衝動に駆られた際、ときどき外を走る。

 

このインプレ記事は「走りが~」「エアロが~」などの
「走行性能」という観点からのみ評価を下していますけど、

『RB-01』に関してはそうすべきではない……

 

目を奪う美しいデザイン、比類なきオリジナリティーにこそ
最大の存在意義を見出すべきフレームだと思いました。


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