【本日のお品書き】
- Canyon『Aeroad CF SL 8 Disc』
- Colnago『V3-RS Disc』
- Focus『Izalco Max Disc 9』
- Santillo Cicli(サンティッロチクリ)『RB-01』
他の回はこちら⇩
ピナレロブースには、新作『F』が2台だけ威風堂々と展示されておりました。
画像で想像していたより一回り薄かったです。
私のCervelo『S5』なんかとそれほど遜色ない雰囲気……
『F12』までは”エアロ風”という感じでしたけど、
この『F』で”エアロロード”と呼ぶにふさわしいプロポーションを得たかなーと(^^)
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目次
試乗インプレッション中編
キャニオン『エアロードCF SL 8ディスク』42万
【剛性感】8.25~8.5点
【加速性】8.75点
【振動吸収性】8.5~8.75点
【巡航性】10点
【登坂性】9点
【お気に入り度】9.5点
(※8点で「なかなか良い」)
ひょっえぇぇ~~~Σ(*゚Д`;)
こいつぁぱねぇモンスターだ!!!
Canyonの前作Aeroadとは比べものにならん圧倒的エアロ感。。。
”ギュンギュン”伸びる感覚は「純然たるエアロロード」でありながらも、
その存在感あふれる見た目とは180度違った機敏な世界も魅せてくれる。
加えて
- Mサイズ完成車7.78kgという「軽さ」
- 緩斜面を登る際の速度域でも効く「エアロ」
- 元来の高い「運動性能」
と三拍子そろってるおかげで、重そうなナリの割に5%程の坂だったら”重ったるさ”は皆無。
以前にもこれと似た印象をもった車体があった記憶が、、、
……あっ、思い出したぞ!スペシャ『S-Works Venge』だ!!
Reynolds『AR58/62』リム内幅19/21㎜ & 外幅28/30㎜、重量1730g
スーパーディープでめっちゃめちゃ重そうですけど、
車体全体のバランスを崩すような”鉄下駄感”は感じず、動作良好!
加減速の激しいレースであっても、そこまで不満なくイケそうな気がしました(^^)
あと、前後異形ホイールに合わせて、
タイヤも前後25/28㎜と異なる太さが取り付けられていました。
比較的「乗り心地」が良かったのは、リア28cのおかげも大きかろう。
ふ~む……こりゃぶったまげる良え車体やなぁ~
後々に知ったんですが、
これで新型『Aeroad』シリーズのサードグレード(CFR>CF SLR>CF SL←乗ったのはコレ)
今回乗ったパーツ仕様のまんまで419,000円なのだという。
マジかよ・・・
2021年現在、最も手頃に入る”超凶悪兵器”エアロロード
正直『S-Works Venge』『Madone 9』に比肩するレベルだと感じたぐらい。
キャニオンの性能&コスパおそるべしやで・・・^ω^;
上位のCFR、SLR(カーボン素材の違いだけ)の立つ瀬なしやも(笑)
公式販売HPを見ると「秋頃受注開始」となっていますが、
人気サイズなんかは一瞬で売り切れちゃうと思いますねー
コルナゴ『V3-RSディスク』推定132万
4月のインプレでは「意外と平凡」と言ってしまった『V3-RS』
めでたくダデイ・ポガチャル選手がツール二連勝。
ということで改めて試乗してみることに……
【剛性感】8~8.25点
【加速性】8.5点
【振動吸収性】8点
【巡航性】8.5点
【登坂性】8.25点
【お気に入り度】7.5点
(※8点で「なかなか良い」)
「コレ」といった特徴・特化性能は無し。
各性能は上の点数通り。
それゆえ他に書くべき事もほぼありません。
足回りが『BORA ONE 35』
WTOに比べて走りに”やわさ”が目立ちますね……
推進力をあまり感じないんですよ。。。
タイヤはChallenge『Criterium』25c
至って普通のチューブラーという感じで、
こいつも好印象をプラスする要因にはなっておらず。
………というか、パーツうんぬん以前に
組付けが悪いと感じます。
ハンドルは”ギシギシ”きしんでいるし、
駆動系の潤滑状態も悪くてガチャついてる。
レバーもなんだか妙に前に傾いてて持ちにくいし……
全体的にアラの多い、”完全”とは程遠い状態でした。
乗させてもらってる身で厚かましいのは承知ですが、
試乗車は「なるべく良い状態」で準備してもらわないと
当然ながら評価も落ちちゃいます。。。
それでは本末転倒、出展者する方も勿体無いと思いますね(^^;
ツールを連覇した『V3-RS』
自分好みのパーツアッセンブルにした後に乗り込めば、
じわじわ”滋味”が出てきそうなフレームではありますけど……
少なくともこの試乗車の状態では好きじゃないです。
フォーカス『イザルコマックスディスク9』84万
【剛性感】8.5~8.75点
【加速性】8.5点
【振動吸収性】8.25点
【巡航性】8.75~9点
【登坂性】8.25点
【お気に入り度】8点
(※8点で「なかなか良い」)
『V3-RS』を下りてから数分後に乗ったのですが、
「結構似ているな」と感じました。
全く同じパーツ構成だったら、両者の判別はつきにくそうだ(笑)
ホイール『Wind 400』と組付け状態の分だけ
Izalcoの方がスムーズで速い感じがして好印象!
BB周辺に多少「芯のある硬さ」を感じましたかね。
また、チェーンステイも一見細そうで案外太く、
この部分からも「快適性」は生まれてはいません。
トータルとしてやや「乗りやすさ」に欠けている感じがしますから、
ホイール、タイヤ、サドルなんかで調整したくなるところ……(~-~)ムズムズ
前回Izalcoに乗った時の足回り
MAVIC『Cosmic Pro Carbon UST Disc』+チューブレスなんかは
相性は良かったですねぇ~
うむ~~~、決して悪くはないんですが、、、
ブランドを代表するハイエンドフレームとしては物足りず、
一世代前の性能感であることは否めませんかね…(^^;
ここ数年モデルチェンジしておらずに
明らかに他のメーカーに後れを取ってしまってます。
次期モデルに期待。
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サンティッロチクリ『RB-01』推定120万
2019年創業の振興ブランドSantillo Cicli。
(イタリアンデザイン、台湾製造の日本ブランド)
創業者はイタリア人Santillo Francesco氏。
過去にマゼラーティなどを手掛けた元カーデザイナーであり、
現在は鎌倉にて、オリジナル自転車フレームの販売、
カフェ&バー「Garage」の店舗経営を行っています。
地球上で最も早くて美しい動物チーターから
インスピレーションを得たという処女作『RB-01』(フレームセット50万)
世の中にまだ20台程しかないという。
フロントフォーク~リアエンドの流れるような連続的造形美が
ブースの前を通る人々の足を止め、魅了しておりました。
・・・とまぁ前置はこれぐらいにしておいて、
そろそろ本題のインプレッションと行きましょうか(^^)
【剛性感】9.25~9.5点
【加速性】7.5点
【振動吸収性】8点
【巡航性】7.5点
【登坂性】7.5点
【お気に入り度】7点
(※8点で「なかなか良い」)
独創的な形なのに、走りにクセは無い。
ただ、走行性能自体はそれほどではない。
あと、フレームの「剛性感」がすさまじい!
(シャマル、アルテ仕様の完成車実測は一応7kg台で収まってたらしい)
あらゆるパイプが、とにかくボリューミー!!
”しなり”なんて概念は1㎜たりとも存在しない完全剛体。
『BORA WTO 33』+Pirelli『P Zero Velo』が幾分かマイルドにしてくれていましたが、
足回りでどうにかできるレベルの剛性感じゃあない。
脚当たりは、今回試乗した13台の中でダントツきつかったです。
長距離だとツラそう。。。
ちなみにですが、トップチューブの横幅は通常の2倍近くあるため、
ダンシングすると脚が余裕で当たりますし、
シッティングでさえも、膝が少しでも内側に向こうもんなら当たります。
もう一台、前輪右側、後輪左側だけカーボンスポークを採用した
50㎜オリジナルホイール(24万)を履いた車体にも乗せてもらいました。
エアロ感が増した反面、BORA WTOと比べれば感触は△
走行感が重くなりましたし、30㎜はあろうかという極太リム幅特有の
”コーーーッ”というフィーリング(言葉にしづらいなw)も個人的には気になる……
普段は、モダンな家屋、広々としたリビングの壁に掛けられていたり、
カーディーラーのショールーム、高級イタリア車のそばに飾られていたり。
そして、ふと乗りたい衝動に駆られた際、ときどき外を走る。
このインプレ記事は「走りが~」「エアロが~」などの
「走行性能」という観点からのみ評価を下していますけど、
『RB-01』に関してはそうすべきではない……
目を奪う美しいデザイン、比類なきオリジナリティーにこそ
最大の存在意義を見出すべきフレームだと思いました。
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