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前日の記事DAY13 膝が爆発、体ズタボロにつき完全休養DAY14の走行データDAY14 ”親切”に触れる「ザクッ!!もぐもぐもぐ( '༥' )」この旅ですっかり定番となった朝食を食べてると、向かいのベッドの方が外にいるのが目に入りました。 「おはようございます。もう出発されるんですか?」「おはよう。うん、もう行くよ。」「ちょっとバイク(ハーレー)見てもいいですか?」「別にいいよ〜」 舐め回すように360度からマジマジと見つめる私。 「いや〜、カッコいいですねぇ。ペダルの前のこれは何ですか?」「それ...

DAY15の走行データ

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DAY15 ゲストハウスは人々の人生交差点

「よーし、雨降らん内にさっさと出発しよう!」

 

この日の予報は、曇りのち雨。

それも降水確率はとても高かったため、
最小限の3時間睡眠にとどめ、7時過ぎに宿を出ました。

 

今日まず走るのは「メイプル耶馬サイクリングロード」(全長35km)

上に写っている山国川(やまくにがわ)沿いに並行して敷かれている道らしいが……

実は、調べてもまとまった情報を得られませんでしたね(^^;

 

なので「まぁ実際に走りながらこの目で確認していくかぁ〜」
という気持ちで走り始めました。

 

第一印象「あぁ〜、片鉄ロマン街道みたいだな。」

5年ほど前に走った記憶が蘇ります。

道幅の狭い自転車専用道になってる点が、よく似ています(^^)

 

 松木です。 知り合いの方に「良いよ~」と言われて興味が沸いたので即行ってきました。 ”片鉄ロマン街道” 今回は、実際に行ってみて感じた「見所」「グルメ」などのお話です。 片鉄ロマン街道について廃線となった片上鉄道跡地を整備して、2003年に自転車・歩行者専用道として復活させたのが「片鉄ロマン街道」。  起点を岡山県備前市西片上(山陽新幹線高架下)、終点 を旧吉ヶ原駅(きちがはら)のある「柵原(やなはら)ふれあい鉱山公園」とした、全長34.2kmの、国道374号線と並行して走る幅2...

 

数km走ったところにある道の駅「やまくに」

中津側から走った場合には、
ここが最終目的地として食事やら休憩やらをするのが定番。

でも、今はスタート直後、しかも開店前ですから、当然”見るだけ”(笑)

 

先に進みます。

 

駅看板を発見!

「んっ、”旧耶馬溪鉄道跡”?ここって昔鉄道走ってたのか?」

 

その後、しばらく走っていると、この道の説明看板が立っていました。

 

「メイプル耶馬サイクリングロードは、耶馬溪鉄道線跡を利用した自転車道
紅葉のきれいな耶馬溪、青の洞窟など多くの景勝地を楽しむことができ、
トンネル鉄橋など、バリエーションに富んだサイクリングロードです。」

 

「ほほう……なるほど、なるほど。
道の感じだけじゃなく、成り立ちなんかも片鉄ロマン街道と一緒なんか〜」

 

序盤にして、この道の実態がだいぶと掴めてきましたね(^^)

 

駅舎(トイレw)あり駅看板「下郷」

 

山国川をたびたび横断。

 

短いトンネルも多数。

 

こんな具合に刻一刻と入れ替わる景色は、
走る者を飽きさせませんねー(^^)b

 

10km地点。宿泊、食事、レンタサイクルができるサイクリングターミナル。

まだ空いてない……まぁ今の私には無用なんですけど(笑)

 

そのちょい先、当時の写真がありました。

どうやら1971年まで稼働しており、1975年に全線廃止された模様。

そして、この看板を貼ってあるのが、本物のレール(762mm)です。

 

11km地点、雑誌や宣材写真で よくお目にかかる第二山国川橋

やっぱここは映えますなw

 

15km地点、サイクルロードから200mほど外れた所にある
5連石造アーチ橋の馬溪橋(ばけいばし)

柵がやたら低くて、ややもすれば川へダイブしそうでした……

 

メイプル耶馬サイクリングロードで、
最も有名な観光地といえばココです(サイクリストじゃない一般の方にも人気)

 

この銅像の禅海(ぜんかい)さんが、
懸命に掘り進めてつくった日本最初の有料道路、

 

青の洞門です。

 

なんでも江戸時代に灌漑用水路建設のために山国川が堰き止められ、
この一帯の水位が上がりました。

そのせいで岩壁につけられた鎖を命綱にして道を通らなければならなくなり、
実際に人や馬が命を落としていました……

 

禅海さんはその状況に心を痛め、
計29年!も掘り続けて完成させたそうですよ(^^)

 

ちなみにですが、後々「なぜ”青”なんだろう」って調べてみたら、
4月中旬〜GWまで対岸でネモフィラ畑が咲き誇っているかららしい(→こんなの

「ありゃー見ればよかったなぁ〜」とちょい後悔……

 

 

ここから1km先にこのサイクリングロードの”トリ”である

 

耶馬溪橋(やばけいばし、別名オランダ橋)がありました。

さっき見た馬溪橋ば5連でしたけど、コイツは8連!

橋の長さは116mあって、日本最長の石造アーチ橋です。

 

橋の目の前にあるオシャレなパン屋さん「天然酵母パン」

入ってみたい気持ちもありましたが、
この後すぐに狙ってるお店があったんでパス。

 

メイプル耶馬サイクリングロードは中津駅までの35km。

ですが、ご覧の通り21kmから先の14kmはただの国道沿い、
しかも歩道を走らされます(笑)

 

ゆえに、実質 耶馬溪橋が終着点みたいなもんでしたねぇ〜(^^)

 

以上、メイプル耶馬サイクリングロードを走った素直な感想は、

『わざわざこのために遠くから走りにくるほどではない。
でも比較的近くに住んでいるなら一度訪れる価値はある』

 

 

「おっ、そろそろ10時!狙ってた店がちょうど開く時間だ!」

今日は朝早かったんで、10時でも腹ペコです…(*´﹃`*)グ~

 

 

中津市と言えば”からあげ”!

その中でも指折りで人気な「中津からあげ総本家もり山」三光(さんこう)本店

 

ちなみに「元祖!中津からあげもり山」ていうのは親戚です。

王将なんかと同じで、流派みたいなのがあるらしいですよ(笑)

 

「『からあげ丼大盛』でお願いします!」

「今から揚げるので少々お待ちください。」

 

待つこと10分弱……

 

「お待たせいたしました〜」

 

ドンッ!

 

大きくぶつ切りされた もも肉3個、むね肉2個

きつね色で香ばしそうに揚げられてますねぇ〜(^^)

 

「いただきます(。-人-。)」

(ガブリンチョ!)

 

「うーん、こりゃジューシー!!( ´∀`)bグッ」

 

肉汁た〜〜〜っぷり!!

「鶏肉本来の旨味を味わってほしい」という思いから、
醤油ベースの味付けはほどほど、そして極限まで衣も薄く作られています。

 

「この口に広がる独特の風味はなんだろう?」

 

メニュー表を確認してみる。

 

「45年以上、守り続けた秘伝の”にんにくだれ”を使用……あぁ、にんにくなのか。」

 

普段にんにくを全然食べないので、分かりませんでした(笑)

 

むね肉も”ブシャー”っと。

パサパサ感など微塵も感じない、えげちぃー肉汁です!!

 

からあげと一緒に
甘辛ダレの染み込んだ白米とシャキシャキキャベツをかっ込む!

そして、きゅうり漬物をポリポリと間に挟む。

 

これぞまさにパーフェクトな組み合わせ!(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

「(ガラガラ)こんにちわー」

「あー、いらっしゃい。」

 

どうやら常連さんが来たようでした。

 

「最近は忙しい?」

「(コロナのせいで)お客さんはちょっと少ないかな…」

「いやいや大丈夫やって。GWにいっぱい来るでしょ!」

 

その雑談に聞き耳を立てる自分。

 

「そう言えば今度、TV番組が取材にくるんよ。」

「えっ、ホンマ!?すごいやん!」

「◯◯っていう番組。来週の月曜(4日後)に具志堅さんが来るって。」

 

なんと!あの具志堅だとΣ(゚Д゚)

番組名は聞き逃しちゃいましたけど、
おそらく「クチコミ新発見!旅ぷら」っていうのじゃないかと思います。

平日雨の中、10時からの30分で4,5組来店されてましたし、やはり人気店か。。。


 

「あーあ……」

 

食事を終えて外に出ると、雨が本降りになってました。

8日目の宇和島市での雨と同じぐらいの強さでしたが、かなり寒いぞ……

 

気温電光掲示板を見ると14℃

 

「まぁ覚悟はしてたけどね……。
メイプル耶馬サイクリングロードは、もってくれたんで良し!」

 

完全装備で中津→北九州の10号線をひた走ること3時間(まるで修行w)

 

北九州市のド真ん中、風俗街に近くたたずむ古めかしいビル。

この4、5階が本日の宿ゲストハウス「リトルアジア」です。

 

「なんか聞き覚えがある名前だけどなぁ……」

 

『龍が如く』にでも出てきそうな”雑居ビル感”がすさまじいな……

 

可愛らしい説明書きの数々。

 

「こんにちわ〜!」

 

中から現れたのは、30ぐらいの若くて明るい女性。

黒髪ロング前髪ぱっつん、そしてやや肌が黒い。

どことなくエキゾチックな雰囲気を漂わせていました。

 

その後、受付の最中に、色々と気になって質問してみる。

 

「あのー、ここのゲストハウスは出来て長いんですか?」

「だいたい10年ぐらいですかね?」

「へぇ〜、結構長いんですねぇ。」

「沖縄が最初の店舗で、そこはもう20年やってます。」

「えっ?……他にも系列店があるんですか?」

「はい、沖縄とここ。あとは阿蘇と鹿児島に1店舗ずつ。」

「阿蘇………そこは南阿蘇ですか?」

「あっ、そうですね。」

「じゃあ、そこに2日前に泊まらせてもらってました(笑)」

 

そんな偶然に笑いつつ、各所を案内していただきました。

 

受付の横の部屋が共同キッチン、リビング。

 

1階下りて4Fがドミトリー部屋。

 

自分のスペースはここ。

南阿蘇の2段ベッドとは違って”カプセル型”ですねー

 

中に入ってみるとなんだか「秘密基地」っぽい。

電源も3つあって十分快適に過ごせそうです(^^)

 

「さてと、まずはビショビショに汚れた荷物を処理せんとな、、、」

 

その後2時間ほどかけてザックリ作業を終えました。

 

「よし、夕飯にしよう!そんでもって福岡と言ったらやっぱり……」

 

九州の味ラーメン「うまかっちゃん」っしょ!(*^ー゚)b グッ

 

コッテリ豚骨スープに、コクのある調味油。

ゆで卵を乗せただけですが、これだけでも十分美味し!!


 

「かちゃかちゃかちゃ」

 

共同キッチンでミートスパゲッティを料理する小柄で華奢な若者。

髪型は、丸刈りを少し伸ばしたような短髪。

そのシルエットは矢部太郎にそっくりです。

 

「それミートスパゲッティ?」

「あっ、はい。」

「2日前、別のゲストハウスで作ったわ〜。ここはもう長いん?」

「いえ、2泊予定で、今日が2泊目です。」

「そっかー。自分は1泊だけ。自転車旅してるから。」

「えっ?自分も自転車で日本一周中なんですよ!」

 

なんとΣ(゚Д゚)!?

 

「ちっ、ちなみに今日は何日目なん?」

「16日目です」

「俺は15日目(笑)」

 

 

その後、ご飯を食べながら話が弾みました。

なんでも仕事を辞めて時間ができたから始めたのだと言う。

 

「日本の色んなところを見に行ってみたくて……
最初は歩きで考えてたんですけど。」

「歩きで日本一周とかするやつおらんやろw」

「1、2人ぐらいはいるみたいですよ。」

「そっ、そうなんか……(何年もかかりそうやなぁ)」

 

人のことは言えないですが、彼もなかなか変わり者のようだ。

 

「ちなみに荷物ってどれぐらいなん?」

30kgです。」

「は?30kg!?それって自転車含めて全部で?」

「いえ、自転車10kgなんで、全部で40kgです。」

「やっばwww」

 

自分は20kgで坂でヒイコラ言っているのに……

その倍の40kgとか想像もしたくありませんね(^^;

 

「良かったら自転車見せてもらってもいい?」

 

彼はこの車体で1年かけて ぐる〜っと日本一周するそうです。

 

「これまでどんなとこを観光してきたん?」

渚(なぎさ)とかです。」

「渚?渚って砂浜とかやっけ?(正式には波打ち際のこと)」

「はい。日本の渚100選というのがあって、
それを全部回ってやろうって思ってます!!!」

「おぉー、それを目標にしてるんやね。日本外周したら全部回れるもんなの?」

「いえ、琵琶湖とかの内陸の湖もあったりします。長野とかにも確か……」

 

長野?あそこ県の代表的な湖って言ったら、、、

 

「たぶん諏訪湖ちゃう?あそこってめっちゃ内陸やで。」

「えっ?そっ、そうなんですか……」

「それに標高も高いから、そこまで行くのにかなり登るはずやで。」

「………」

「でもまぁ渚100選を回り切るのが目標言うてたし、頑張ってな!」

「………いや、やっぱりそこには行かないかもです(笑)」

「おいおい、さっきの制覇への意気込みはどこ行ったよ(笑)」

 

DAY16へ続く…

 

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