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松木です。

 

ヒルクライムと体重の関係の検証。±5kgでタイムはどれだけ変わるのか?

体重を減らすと峠のタイムはどれだけ短縮できるのか?

 

その誰もが気になるであろう疑問に立ち向かうべく、
Global Cycling Network(GCN)が、あるテストを実施しました。

 

ヒルクライムと体重の関係の検証。±5kgでタイムはどれだけ変わるのか?

峠を一定のパワー(w)で登坂。

 

5kgのリュックサックを
”背負う”、”背負わない”の両方でタイムを計測し、
その差を比較することで、タイム短縮効果を調べる、

というもの。

 

シンプルかつアナログな方法ながら、
机上の空論ではなく、ちゃんと実走しての検証なのが、
ある意味信頼できます。

 

果たしてどういった結果になったのでしょうか‥‥

 

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検証方法

ヒルクライムと体重の関係の検証。±5kgでタイムはどれだけ変わるのか?

テストに参加するのは2人のライダー、
髭ありのダンさん(左)髭無しのマットさん(右)です。

 

人は機械みたいに一定の出力を維持できず、
どうしてもパワーにムラが生じてしまい、
そのことが少なからずタイムにも影響してしまいます。

 

なので、2人ではなく、4~5人ぐらい使って、
結果の信頼性を上げる工夫をして欲しかったな‥‥とも正直思います(^^;

 

ヒルクライムと体重の関係の検証。±5kgでタイムはどれだけ変わるのか?

ダンさん、バイク8.1kg、リュック5.1kg、体重74.4kg。

 

ヒルクライムと体重の関係の検証。±5kgでタイムはどれだけ変わるのか?

マットさん、バイク8.385kg、リュック5.04kg、体重75.1kg。

 

 

ヒルクライムと体重の関係の検証。±5kgでタイムはどれだけ変わるのか?

この2人が、
5km、平均勾配7%の峠を使って、
以下の手順で検証していきます。

 

  1. リュックを背負って上る(1本目)
  2. 下って元の体重になるまで水分補給
  3. リュックを下ろして、1本目と同じ出力で上る(2本目)

 

ダンさんは225w、マットさんが275w目安で走りました。

ですが、序盤の急勾配でパワーが出やすかったこともあり、
結果的には、ダンさん230w、マットさん278wとなったそうです。

 

ヒルクライムと体重の関係の検証。±5kgでタイムはどれだけ変わるのか? powertap p1ペダル

使用するパワーメーターは
ペダル内蔵型のPowertap「P1」

 

左右8つずつ、計16つもの歪みセンサーが、
あらゆる角度からの入力を検知。

ペダルに掛かる力の「向き」や「大きさ」を
クランク一回転中に9°ごと、計40回も計測することが可能。

 

そのため、Powertap「P1」は
パワー誤差±1.5%(第三者機関認証済み)という
高い精度を誇るパワーメーターです。

検証結果

ヒルクライムと体重の関係の検証。±5kgでタイムはどれだけ変わるのか?

5kgのリュックを下ろすことによって、
ダンさんが-76秒、マットさんが-93秒短縮できました。

 

この結果を元に、
1kgの減量によって、獲得標高100mの坂を
どれだけ速く走れるようになるかを計算してみましょう。

 

ダンさんの結果から:76秒÷350/100m÷5.1kg≒4.26秒

マットさんの結果から:93秒÷350/100m÷5.04kg≒5.27秒

 

そして、2人の平均を取ると4.76秒という結果になりました。

 

 

ヒルクライムにおける「軽量化のタイム短縮効果」と「減量」について

 

以前に上の記事で、
「1kg痩せると、100mの獲得標高で3~4秒速くなると考えている」
と話しました。

 

ですが、今回のGCNのテストを考慮すると、
実際の短縮効果は4秒以上かもしれない
少し考えを改めました。

 

ヒルクライムと体重の関係の検証。±5kgでタイムはどれだけ変わるのか?

仮に短縮効果を4.3秒とし、

1000m超級のヒルクライムレース、
例えば、「乗鞍」(獲得標高1260m)を考えてみましょう。

 

1kg体重を減らすことで

4.3秒×1260/100m≒54.2秒

 

つまり、1分近く速く走ることができる計算になります。

 

ちなみに、
体重を減らさずに56.7秒を削り出そうとするならば、
およそ6w高いパワーを出さなければなりませんから、

やはりヒルクライムにおける減量効果は小さくありませんね(^^)

 

 

ただし、大会直前の急激な減量は、
容易に「体調不良」「パワーダウン」「レース後の過食症」
を引き起こしてしまい、絶対に避けるべき。

 

もし次のシーズンのヒルクライムレースで
タイムを狙いたい気持ちを抱いているのであれば、

ブクブク太りやすいオフシーズンの今から
徐々に体重を落としていくのが賢明だと思います。

 

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