松木です。
ツール・ド・フランス2017、
第6ステージは、キッテルが2勝目を上げました。
第2ステージで勝利した際と同じ
スペシャライズド「Venge Vias Disc」に乗っていましたが、
ディスクブレーキ仕様でのグランツールステージ優勝は初だそうです。
キッテルの車体をよく見てみると、
面白いパーツ構成だったので取り上げてみます。
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マルセル・キッテルの機材
フレーム:Specialized「S-Works Venge Vias Disc」
メインコンポ:DURA-ACE R9170(175mm、53/39、11-28T)
ペダル:DURA-ACE PD-R9100
ホイール:Specialized「Roval CLX50 Disc」
タイヤ:Specialized「S-Works Turbo Hell of The North 26mm」
ハンドル&ステム:Vision「Metron 5D」
サドル:Specialized「S-Works Romin Evo」
パワーメーター:4iii「Precision」
バーテープ:Spacuz「Super Sticky Kush」
ボトルケージ:Tacx「Deva Carbon」
サイコン:Garmin「Edge520」
ヘルメット:Specialized「Evade」
シューズ:SIDI「Wire Carbon」
こちらはキッテルが、去年のツールで使っていた「Venge Vias」。
ベースは似ていますが、
「ディスクブレーキ」「R9170」「CLX50」「Metron 5D」など
この1年間で開発された新機材が多く取り入れられています。
ツール・ド・フランスを見ていると、
ディスクブレーキ仕様の車体は、
キッテルを始め、数名の選手によって使用されていますね。
第1ステージのTTでは、
アルベルト・ベッティオール(キャノンデール・ドラパック)が
キャノンデール「Slice」のディスクブレーキ仕様に乗っていました。
ブレーキはTRP製で、140mmのローターです。
第2ステージでは、
マイケル・マシューズ(チームサンウェブ)が
ジャイアント「Propel」のディスクモデルをテスト。
キッテルと同じシマノ製のブレーキで、140mmローターです。
140mmのローターを使う選手が多いですが、
UCIが標準と定めるディスクのサイズは160mm。
そのことに則って
MAVICのニュートラルカーに積まれているものも160mmのみ。
つまり、万が一ホイールにトラブルが起きた時、
MAVICカーのホイールは借りられないということになります。
あえて140mmを使うのは、過度な制動力を嫌ってでしょうか?
ちなみに、レト・ホレンシュタイン(カチューシャ・アルペシン)も
キャニオン「Aeroad CF CLX」のディスク仕様でした。
唯一160mmのローターを使っています。
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続いて、個々のパーツをチェックしていきます。
タイヤは、スペシャライズドの「Turbo」で、
石畳に特化させた「Hell of the North(北の地獄)」モデル。
ただ、中身は「Turbo Cotton」と同じ。
しなやかな乗り味をもたらす
「コットンケーシング+ラテックスチューブ」という特徴を持つタイヤです。
ハンドルは、ステム一体型のヴィジョン「メトロン 5D」。
300g後半で特別軽いということもありませんが、
「エアロ」かつ「高剛性」ということで、
スプリンターに向いているハンドルだと思います。
ハンドルの裏側は、こんな風になっており、
ジャンクションA、Di2ケーブルがスッキリと収納できます。
クイックステップの選手たちが使うパワーメーターは
カナダ新興メーカーの4iiii(フォーアイ)。
左側片側だったら、海外通販から5万以下で買えます。
プロ選手が使っているのは、
「PRECISION PRO」という両側測定モデルですが、
現在のところ販売されているのは、片側モデルだけのようです。
今年のキッテルが履いているシューズは
シディ「WIRE Carbon」。
定価は45,000円‥‥
今なら、サイズ、カラーによっては、
Amazonで20,000円台で売られていてお買い得です。
去年のキッテルは、
スペシャライズド「S-Works 6 ロードシューズ」を履いていました。
そのさらに以前は、
鮮やかなブルーが特徴のシマノ「SH-R320」を使っていました。
キッテルと言えば、このシューズのイメージが強いです。
コロコロ変えているところを見ると、
シューズに関して、あまりこだわりは無さそうですね。
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