松木です。
イタリアンメーカーのウィリエールが
2018年モデル『cento 10 NDR』を発表しました。
去年、上の「cento 10 AIR」という
エアロオールラウンドバイクを出しましたが、
『cento 10 NDR』の前三角は、
この「cento 10 AIR」がベースになっています。
そして、極細のシートステイと、
振動吸収素材「Actiflex」によって
後ろ三角には「快適性」を担わせました。
つまり、『cento 10 NDR』は、
レースに対応できる運動性能を残しながら、「乗り心地」をも重視した
”レーシングコンフォート”という位置づけのバイクになります。
ジオメトリーも「cento 10 AIR」に比べると、多少アップライトです。
では、詳細を見ていきましょうか。
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目次
『cento 10 NDR』の基本スペック
『cento 10 NDR』(チェント・ディエチ・エヌディーアール)
変速仕様:機械式/Di2両対応
ブレーキ仕様:キャリパー/ディスク両対応
ワイヤールーティン:キャリパーブレーキケーブル以外は、基本内蔵可能
重量:フレーム1190g(Mサイズ・ペイント後)、フォーク390g
BB規格:PF86.5
ヘッドチューブ規格:上下1-1/4インチ
フレームセット税抜:50万(ハンドル「BARRA」、ステム「STEMMA」付属)
エンド部分の金具を交換することで、
「キャリパー」と「ディスク」、
両方のブレーキに対応できるようになっています。
また、「cento 10 AIR」と比較してみると、
BB規格が「BB386EVO」から標準的な「PF86.5」になり、
ハンドルもステム一体型だったのが分けられました。
これらの変更は、ユーザビリティーの向上が狙いです。
『cento 10 NDR』の前三角は「空力」
『cento 10 NDR』では、
フォーク、ダウンチューブ、シートチューブ下部、
空力学的に重要な前三角には”カムテール形状”を採用。
カムテール形状は、
正面からの風に対しては翼断面形状(下)に劣るものの、
斜めからの風に対しては強いエアロ効果を発揮します。
その上、「横剛性」「軽さ」を損なうことも少ないです。
最近のエアロロードバイクは、
100%と言っていい程、このカムテール形状を取り入れていますね。
『cento 10 NDR』の後ろ三角は「快適性」
シートステイは、路面からの振動を”いなす”よう
かなり細く作られている上に、緩やかに曲げられています。
そして、何より注目すべきが、
シートステイとシートチューブの接合部に設けられた
「Actiflex」と名付けられたリンクサスペンション機構。
路面からの突き上げに対してリンク部分が動き、
そして、エラストマーが衝撃を受け止めて殺すという仕組みです。
エラストマーは、上のような構造でフレーム内に埋め込まれていますが、
ソフト、ミディアム、ハードの3種類の硬さが用意されており、
六角レンチだけで簡単に交換できるようになっています。
似た構造として、Trek「Domane SLR」の”ISO SPEED”や
ピナレロ「DOGMA K8-S」の”サスペンションユニット”がありますが、
ウィリエールは、これらの仕組みには「問題がある」と主張しています。
「ISO SPEED」の場合、
シートチューブが大きくしなることで快適性を生み出しますが、
それだとサドル高がわずかに変わってしまい、
そのことに違和感を感じてしまう人もいます。
また「DOGMA K8-S」のほうは、
サスペンションとシートチューブの接点が小さく、
強度が十分でない上に、横剛性も落ちてしまいます。
そのため『cento 10 NDR』の衝撃吸収構造が、最も優れているそうです。
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ワイヤーはフル内蔵
「Di2」&「ディスクブレーキ」という組み合わせの場合、
ハンドル周りのワイヤーは完全に内蔵化できるようになっています。
Di2ケーブル、ディスクブレーキケーブルの取り回しは、
大雑把にですが、上の緑線のようになります。
こちらはコラムスペーサーの写真ですが、
ワイヤーが通るスペースが設けられているのが分かりますね。
「機械式」&「ディスクブレーキ」という組み合わせの場合、
さすがに4本のワイヤーは収まり切らないので、
後ろのディスクブレーキワイヤーだけ外に出すことになります。
『cento 10 NDR』が指し示す、フレームの未来
「レーシング性能」
「エアロ形状」
「振動吸収システム」
「ディスクブレーキ対応」
ロードバイクに求められる性能と、ディクス化の時流、
全て汲み取っているのが、このウィリエール『cento 10 NDR』。
先日発表された『DOGMA K10-S Disk』なんかと、よく似ています。
これから先のロードバイク市場は、
この二台のコンセプトが土台となって
発展していくのかもしれないと感じます。
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こんばんは。松木さん。札幌の五十嵐です。携帯変えまして、アドレスにメールも変わりました。今年はもよろしくお願いいたします。
また、一つお聞きしたいことがあります。ウィリエールチェント10ndrは乗られたことがありますか?振動面、フレームの硬さなどもしも知っていらっしゃったら教えてください。よろしくお願い致します。
五十嵐さん、こんばんわ!今年もよろしくお願いしますm(__)m
Wilier『Cento 10 NDR』気になる所ですが、どこの試乗会にも一切出ていなく、残念ながら乗ったことが無いんですよ~(^^;