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松木です。

 

憧れのレース「マウンテンサイクリングin乗鞍」

初にしてチャンピオンクラスを走りました。

 

その顛末の話……

 

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レース前日

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍 ~~

前日16時ごろに受付会場に到着。

 

正面、「世紀末リーダーたけし」以上の
我らがリーダー岩城(いわき)さん

いつもお世話になりっぱなしですm(__)m

 

そして、熱心にLOOKを眺めているのが、
会場でコンチネンタル『スーパーソニック』を購入し、
盛大にパンクフラグを立てた、お馴染み横田プロ

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍 ~~

そして、昨年に年代別で優勝した梅ぴょん。

丸刈りにして、リアルカツオくんに変身!

 

行きしなのコンビニで、間違って別の車に乗り込もうとして慌ててました(笑)

かわいい奴め(^^♪

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

受付後は、横田さんが常連予約してくれている
スタート地点から徒歩3分の宿「NORTHSTAR」へ戻って、

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

ロードバイクの準備を。

 

レースに向けて、チェーンを外して洗浄じゃあ~~!!
(「家でしとけよ!」という当然の突っ込みは無しでw)

 

UFO DRIP チェーン

ふっふっふ。とっておきのコイツを使います。

 

ただ、水みたいに”シャバシャバ”

狙いを外して、かなりの量をこぼしてしまいました……orz

 

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【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

あとは、ジャージにゼッケンを付けて準備完了!

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

ここ2日、身体にダルさを感じており、
しかも、なぜか気持ちも上向いてきませんでした……

 

宿にも小さめの大浴場は備わっていましたが、
「大きな温泉に浸かってリフレッシュできればいいな」と思い、
梅ぴょんと近くの乳白色の天然温泉『湯けむり館』へ。

一帯に漂う、強烈な硫黄臭!!

 

ここで、梅ぴょんが大事なことに気づく……

 

「あっ、山頂の”お菓子交換会”のお菓子買うのを忘れてました~」

 

21時半ごろ就寝。

レース当日の朝

「ジリリリリリリ」。4時起床。

 

スタート地点でも標高は1460mあります。

ですが、意外と寒くない。

 

イナーメ アップオイル インプレ

すぐにレースウェアに着替えて、
イナーメの『All Seazonアップオイル』を脚に塗ります。
(合う、合わないはあるでしょうが、肌の弱い自分でも大丈夫)

 

ここでも梅ぴょんのこだわりが発揮され、
「足裏にも塗ったら全然違いますよ!」と。

 

足裏って……

確かにそこの筋肉は使うだろうけど、
なんだか滑りそうな気もするなぁ(^^;

 

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍 ~~

4時半よりビュッフェ形式の朝食。
(毎回ポーズを取ってくれる岩城さん(笑))

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

梅ぴょん情報では、師匠と慕っている田中さんが、
「朝はバナナ、ヨーグルト、ハチミツが良い」と言っていたそうな。

 

ふむふむ、バナナとハチミツでパワーは持続しそうだし、
ヨーグルトはお腹を整えるからかな?

 

試しに、いつもの「コーンフレーク+納豆ご飯」に
その3点を追加してみます。

 

ただ、コーンフレークにハチミツかけすぎて……「あっま!!」

 

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

6時過ぎ、いざスタート地点へ。

選手たちは、正面に見える”頂”へと向かって走り出します。

 

わずか1時間足らずのレースのために

機材に創意工夫を凝らし、
汗水たらして稼いだお金をつぎ込み、

焼けるような夏の暑さ、
刺すような冬の寒さの中であっても
苦しい練習に耐えます。

 

それぞれの”人生の一部”と”プライド”を賭けた
1年、8760時間の内で、最も凝縮された1時間。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

チャンピオンクラスの出走者は260人

整列は5~6列目。

 

隣には利田(かがた)さんがいて、
1分前に「頑張りましょう!」と握手を交わします。

 

そして、7時ジャスト。

 

空撮ヘリが”バラバラバラ”とホバリングしてる青空の元、
スタートの号砲が鳴り響きます。

 

「よしっ、行くか!」

 

ずっと憧れながらも、タイミングが合わずに出てこれなかった夢舞台へと……

 

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レースレポート

※レース動画とリンクさせながら読み進めていってください。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

序盤、15~20番手をキープ。

 

第1チェックポイントの「三本滝レストハウス」までは
平均勾配5.2%と、比較的緩め。

 

とは言え、チャンピオンクラスですから、
「最初からキツいんだろうな」と覚悟していましたものの、
そんなことは全然なくて、強度は思ったよりも低い。

 

”ペースメーカー不在”といった状況か。

 

昨日までの不安が嘘のように脚が軽いこともあって、
苦しい感覚はほとんどなく、難なく集団で走っていられます。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

すると、2kmほどで右側から猛スピードで上がってくる
赤いジャージを着た1人の選手。

OVER☆HEATの大野さんです(動画4:33)。

 

富士でもファーストアタックした上で入賞されていたので、
しっかりと記憶に残っており、
「おっ、大野さんだな」とすぐに分かりました。

 

その勢いのまま先頭を突き放してエスケープ開始!

誰も追走しようとはせず、すんなり遠のいていく。

 

先はまだまだ長く、しかも勾配が緩くて集団有利な状況での逃げは、
かなりの”自信”と”実力”、そしてなにより”度胸”が必要ではないかと。

 

大野さんの最大の狙いはおそらく
レースをかき乱すことによる「集団縮小」。

あわよくば「完全逃げ切り」の可能性も考えているかも?

 

 

それにしても想像以上にペースが緩め……

 

上げているつもりのない一定出力を心がけているだけなのに、
勾配が緩んだ箇所で、自然と前へと上がっていきます。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

そして、3km弱の「休暇村(きゅうかむら)」過ぎで先頭付近に。

前を引くのは、
上毛レーシング狩野さん(先頭)と、美ヶ原優勝の加藤さん(動画7:30)。

 

自分も先頭に立っている場面がチラホラと。

 

ドラフティングにこだわるあまり、
集団に合わせて上げ下げするのは、逆に脚を使うのでは?

 

それに、集団内は「接触」に神経を使いますし、
路面が見えず、多少なりともパンクリスクは上がります。

 

そんな風に考えて、集団の先頭に立ってしまうとしても、
一定ペース(あくまで無理のない範囲で)を維持することを優先。

(ただ、入賞した6人が一度も先頭付近に現れていない所を見ると、
やはり集団内で走って、少しでも温存したほうが賢いのでしょうね)

 

その後は、常に10番以内をキープ。

 

宿谷(しゅくや)さん(ブログ『VENI VEDI VICI』が「センサーが、スポークにずっと当たってカンカン言っとる」と話していたり(動画9:17)、
宮崎さんと加藤さんがハスりそうになって危なかったり(動画13:35)、
天狗党森田さんが、ちょこちょこ前を牽引してペースをつくったり、といった小事あるものの、

第1チェックポイントまで、大きな動きは無く。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

7km地点の第1チェックポイント「三本滝レストハウス」通過は、
7~8番手で17分フラット

 

16分そこそこだと予想していたので、
ずいぶんとスローペースだと思われ、

大野さんと集団との間には、30秒程の差が開いているのでは?

 

 

軽量化のためにボトル無しだったので、
可能ならここで吸水しておきたかったのですが、
左側を走っていたために、コップを受け取れず。

 

なるほど……1分ちょっと前に森本さんが、
右側から上がっていったのは、これが目的だったのか!

 

ですが、まだ喉の渇きはありませんでしたし、
「第2チェックポイントでもらえばいいか」と素直に諦める。

 

 

………それよりいつの間にか、少し息が上がってきたか?

 

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

その後、ジワジワ~と勾配が上昇。

出力も上がり、自然と呼吸も激しくなってきます。

 

同時に、それまでまったく姿を現さなかった田中さん中村さんなど
後方待機していた優勝候補の選手が前方へと移動(動画19:30)。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

少し遠くて見えづらいですが、
先頭は主に白ジャージの選手がペースメイク。

加藤さんかな?(動画21:55)

 

爆走というほど速くはないのですが、
徐々に人数を削るには十分なペース。

 

特に、勾配が”グイッ”と上がるコーナーが辛い。

 

体重のある自分は、軽量ライダーよりも速度が落ちてしまって、
コーナー毎にポジションを下げることを避けられず……

 

コーナーでポジションが下がる
⇒次のコーナーまでの間に、十分に順位を上げられず(直線が短い!)
⇒ペースの上げ下げが激しい後方へと下がっていき、さらに厳しくなる

という悪循環。

 

 

とは言え、
正直、ここまで思った以上に余力ある感覚で走れていましたし、
もう一段階ペースが上がっても付いていける気はしていました。

 

ですが……

 

「きっ、きつい……」

 

 

普段の練習で追い込むときに比べれば、
強度は緩いのに、どんどん呼吸が荒くなる……

 

いつもなら先に「脚」がヤラれるのに対し、
今回は「心肺」が悲鳴を上げています。
(あまりの苦しさに、時々声を出してしまっている点は、ご了承を)

 

ここ最近は、どんなに追い込んでも
「心肺が限界」ということは皆無で、
正直、かなりの自信がありました。

 

実際は、心臓バックバク(´Д`)ハァハァハァ

 

まるで薄いマスクをしているような息苦しさを感じました。

 

レース前、梅ぴょんが、
「標高が上がると、酸素が薄くてパワーが出ないです」
と言っていたことが頭をよぎり、
「あぁ、このことだったのか……」と。

 

レース後のTwitterで、森田さんが、
Avパワーの低さに「標高マジックやべーな」とつぶやいており、
他の選手も、やはり同じ体感をしているのでしょう。

 

 

「コーナーでの遅れ+高所による息苦しさ」

 

 

このダブルパンチが、他の峠には無い”乗鞍に潜む魔物”か!?
(上位陣は、+αアタック合戦で、さらに過酷を極めるはず)

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

「5連ヘアピン」3発目に位置する
中間地点(10.25km)の通過が26分43秒

 

前を走る15人ほどの先頭集団から切れ気味。

いつ完全に千切れてしまってもおかしくない瀬戸際……

 

ひたすらに耐える時間。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

橋本(ハシケン)さんも同じような状態でキツそう……(動画27:25)

 

さらに、この2km先において、サドルが外れる憂き目に遭い、
残り8kmもの距離、ダンシングを強いられてしまったのだそう。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

そのすぐ先の、左に180度大きく曲がる「5連ヘアピン」最終コーナー。

 

中川さんが斜交した前走者とハスる”接触”により
中川さんと、その後ろを走っていた森田さんの2人が、
大ブレーキを喰らう(動画27:39)。
(中川さんは、ここで結構脚を使ったそうですが、最終的に6位入賞は凄い!)

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

その1分ちょっと後、
「今度こそは完全に千切れてしまう」というタイミングで、
「追いつきましょう!」と声を掛けてきて、前を引いてくれる選手が。

BIKE ROUTEの奥さんです。

 

奥さんのおかげで、なんとかギリッギリで集団復帰が叶う。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

ですが、もう集団に付いていくだけの力は残っておらず……

 

粘りはしたものの、
荒田沢(あらたざわ)橋100m手前のS字コーナーで、
ついに先頭集団からドロップ(動画30:55)。

 

 

ここ(11.5km付近)での自然消滅が、今の自分の実力か……
(16km付近からが上位陣の”本当の闘い”だった模様)

 

同じように先頭集団から脱落してくる選手がチラホラと。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

すると、なんと兼松さんが!!(動画34:44)

 

後悔だけはしたくない!
以前のブログ内容です!! ⇩ 私は、仲間にこういう話をする事があります。 どうせやるなら、本気で努力した方が良…

 

このレースに懸けた想いを綴った記事を読んでいたため、
ど~しても何か声をかけずにはいられず、
抜き際に「兼松さん、自分に勝ちましょう!」と。

 

レース中で興奮していたとはいえ、
いざ振り返ると、生意気なことを言ってしまったなと……

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

その少し後、「冷泉(れいせん)小屋」横で、
高岡さん狩野さんに抜かれます(動画36:04)。

 

残りは、まだ半分近くもあります。

にもかかわらず、体力が限界に近く、
可能ならば誰かと一緒に走らないと厳しい……

 

「なんとかこの2人と一緒にいきたい」

そう思いつつも、やはりペースが合わず。

 

特に高岡さんのコーナーでの、
インを突くダンシングが、スムーズで速い!

 

アウトでシッティングしかできない自分とは、
いっきに3秒ぐらい差が開きます。

 

限界の心肺に、ダメ押しするように負荷をかけてしまうと、
すぐに激タレすることは、火を見るより明らか。

如何ともしがたし……

 

程なくして、2人から完全に引き離されます。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

その後、20番~19番カーブの区間で、
宮本さん(御年47!、ブログ『今日のみやもと家』)、
COW GUMMA高橋さん(ブログ『ピンクジャージクライマー(仮)』)、
イナーメ佐野さんにゴボウ抜かれ(動画39:06)。

 

3人は、前を走っていた濵野(はまの)さんと4人パックを形成。

 

自分も19番~18番カーブの区間で一旦は追いつくも、
鬼門のコーナーで引き離されてしまう体たらく。

 

前は車体2台分、わずか5m先……

 

”一緒に走った方が楽”

 

それは十分に分かっているのですが、
追いつくためのもう一踏みが足りない!

 

リザルトだけ見れば、
このパックには必死に追いすがるべきだったのですが、

そんなことは結果論でしかなく、
結局は力足らずだったのが一番の原因。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

15km地点の第2チェックポイント「位ヶ原山荘」通過は、
先頭から23番目の42分フラット

 

喉がカラカラという程ではありませんでしたが、
残り5.5kmを乗り切るために、アクエリを身体に染み渡らせます。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

残り4.3km(14番カーブ)でACQUA TAMA若松さんに抜かれ、
残り3.3km(9番~8番カーブ)で先頭集団から落ちてきた清宮さんを抜く(動画48:50)。

 

限界まで喰らいつかれたんだろうな……

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

残り2km。

「大雪渓」を望める印象的な4番カーブで、
前方を走る4人を視界にとらえます。

 

秒差は20秒強、距離にして100mぐらいか?

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

勾配が緩んでスピードに乗り、確実に詰まってきた!

 

ただ、見えるのは2人のみ。

 

前でも誰かがスパートを仕掛けてバラけた?

 

ペースも上がっているためか、一気には縮まらず……

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

残り250m。

一番近い宮本さんとは20m差まで迫る!

 

ここで後ろを振り返られて、
おそらく気づかれました(動画59:13)。

 

あらん限りの力を振り絞るも……

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

精魂尽き果て、力及ばず。

4秒届きませんでした……

 

【リザルト】
59分35秒285(Top+4:01.067)
チャンピオンクラス23位(総合24位)

 

 

「こうしたらどうだったんだろう?」
というタラレバはありますが、

目標だった1時間切りは達成できましたし、
思った以上に先頭集団で残れて、とりあえずは満足。

 

1位~23位までのゴールシーン。

去年もアップしてくれていましたが、
ここに映れたのは一つ光栄なことだったかなと。

 

【レースレポ】2018マウンテンサイクリングin乗鞍

そして、この乗鞍に魅せられた方々と一時の時間走れて、
最高の集合写真にも加われたのが、一番嬉しかったです(^^)

 

乗鞍山頂は、
”ロードバイクで舗装路の最高地点”であり、
”日本一のヒルクライマーが決める場所”

そして、

約束していなくても、一年に一度
最高の面々が集う”ヒルクライマー約束の地”

 

次は、クライマーとしても、そして人間的にも
今より胸を張れる姿で!!

 

最後は、毎年楽しみにしている
ハシケンさんのレース後インタビュー。

梅ぴょんの「凡人の走り」にはワロタw(5位入賞おめでとう!)

 

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