松木です。
ピナレロが2019年モデルを公開。
その最大の目玉として『PRINCE FX』を発表しました。
2018年モデルにも『PRINCE』はあったのですが、
見ての通り、2019年モデルとはカスってすらいない別物。
”素材”、”形状”、”投入されている技術”、全てが異なります。
それもそのはずで、2019年モデルの『PRINCE』シリーズは、
“『DOGMA F10』のテクノロジーを受け継いだセカンドグレード”という位置付けだからです。
よって、『DOGMA F10』とは、見た目がかなり似ています。
現時点で判明している特徴と、
乗車インプレッションをまとめてみましょう。
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2019年『PRINCE』シリーズの特徴 &『DOGMA F10』との違い
2019年『PRINCE』シリーズは3種類。
冒頭の『PRINCE FX』の他、
カーボングレードの落とされた、ただの『PRINCE』。
そして、ディスクブレーキ仕様の『PRINCE DISK』です。
『ドグマF10』 | 『プリンスFX』 | 『プリンス』 | 『プリンスDISK』 | |
カーボン素材 | T1100G 1K | T900 3K | T700 12K | T700 12K |
フレーム重量 | 820g(53サイズ/塗装前) | ? | ? | ? |
フレームセット 税抜価格 |
¥680,000 | ¥455,000 | ¥275,000 | ¥295,000 |
「カーボン素材のグレードによって性能、価格が変わる」といった具合です。
一般的に、T●●の数字が小さいほど剛性は低く(柔らかく)、重く、安くなっていきます。
続いて、2019年『PRINCE』と『DOGMA F10』の”形状の違い”。
う~ん、瓜二つ。
モデル名が刻まれていなければ、ほとんど判別が付きません(^^;
実際、主な違いは下のようになっています。
要するに、『DOGMA F10』に劣っている剛性面を、
形状を工夫することによって補おうとしている訳です。
固定力抜群の「TWIN FORCE」システムでないのは、
シートポストがずり落ちてしまいやすそうで痛い……
他の箇所も微調整が加えられているものの、
基本的には『DOGMA F10』と同じ。
以前に『DOGMA F10』の特徴を網羅して話してます。
繰り返すだけになるので、ここでは割愛しておきます。
ただし、ジオメトリーは『GAN』と共通。
そのため、『DOGMA F10』(右)よりも
ヘッドチューブやホイールベースがやや長い、
「乗りやすさ」「安定感」に寄った設計なっています。
2019年『PRINCE』3モデル乗車インプレッション
↓Cyclistの『PRINCE FX』『PRINCE』『PRINCE DISK』の乗り比べ記事。
何とも当たり障りないインプレだとは感じますが(笑)、
ザックリまとめますと、
- 『PRINCE FX』は『F10』譲りの”鋭い加速性”、”安定感抜群の巡航”
- 『PRINCE FX』は『F10』よりも”瞬発力”、”剛性”は若干低い(カーボン素材の違い)
- 『PRINCE』は『PRINCE FX』よりもマイルドながら、”加速性”、”安定感”は十分高い
上の試乗インプレでも話したように、
『DOGMA F10』は少々硬すぎて乗りづらいと思っていますので、
「剛性」が抑えられているらしい『PRINCE FX』はドンピシャかも……
いずれ機会があれば、試乗してみたいですね(^^)
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2019年『PRINCE』のフルラインナップ
『PRINCE FX』
上から「グラディエント ヴルカーノ」
「グラディエント フルオライト」「ボブメタル」。
蛍光色の部分が”艶あり”、その他の所は”マット”。
見えづらいですが、「ボブメタル」も同様の塗分けになっています。
『PRINCE』の最上位モデルということで、
カラーリングに手が込んでいて、さすがにカッコイイ……
あとは、艶ありの「レッド・ホワイト」。
『PRINCE FX』は、以上の四色です。
『PRINCE』
「カーボンレッド」「ボブ」「ホワイト・オレンジ」の三色展開。
この内、「ボブ」のみ”マット”(ロゴ部分だけ艶あり)。
『PRINCE DISK』
艶ありの「カーボンレッド」一色のみ。
販売される仕様や細部写真は、
ピナレロHPや、下のシクロワイアードの記事をどうぞ。
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