松木です。
前作(こちらの記事参照)より早3年、、、
2021年モデルとしてメリダ第四世代『リアクト』が登場。
【プロモーションビデオ】
開発陣は、前作を「エアロロード」と位置付けていたのに対し、
軽量化(-126g)、快適性UP(そこそこ)、エアロ微UP(45km/hで前作比-1w)で、
「今回のREACTOはオールラウンドバイクだ!」と声高に主張。
前作と見比べて「10の改良点」「30枚フォトギャラリー」「受けた印象」をお送りします。
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新旧比較と10の改良点
今回の新型。
- ハンドルステム一体型Vision Metron 5D ACRでワイヤー完全内蔵化⇒45km/hで空力-2w
- トップチューブに見られた”ラクダのコブ”が引っ込んだ
- フォーククラウン~ダウンチューブのつながりが更に滑らかに⇒45km/hで空力-2w
- フォーク、シートステイのワイド化⇒30㎜タイヤOK、空気の流れも多少良くなった
- シートクランプ部にカバー追加⇒異物シャットアウト、見た目◎、空力微量UP
- シートステイ接合部が更に下へ⇒多少空力UP
- シートステイが少し細身に、そして「ハの字の弓なり形状」だったのが「ほぼストレート」に
- 放熱フィン「ディスククーラー」がフレームと一体化した形状に⇒エアロフィンとしても機能
- RDの取り付け部分にダイレクトハンガー(専用品?)⇒見た目◎、空力微量&変速安定感UP
- フレーム全体のカーボンレイアップを改良⇒剛性を保ちつつ快適性UP、軽量化にも寄与
「公表重量」は、Mサイズ(54相当)のディスクモデルで、
前作:フレーム1150g、フォーク398g、全体1548g
新作:フレーム965g(-185g)、フォーク457g(+59g)、全体1422g(-126g)
「空力」は45km/hで前作-1wだけ。。。
ハンドルとフォークで最低でも-4wのはずなのに……なんで???
「もっと空力を良くすることも出来たが、他の性能ダウンに見合わない部分は見送った」
(ex. シートポスト&チューブの前後長を長くすれば空力UPしたが、快適性が下がってしまう)
この辺りの妥協が原因なのかもしれませんね…(^^;
上の実走実験で、前作REACTOの空力が「Venge Vias以下」となった結果を踏まえれば、
新作REACTOの空力は、Madone SLRや現行Vengeよりは劣っているような気がします。
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写真で見る新型REACTO(クリックで拡大)
(交換は面倒だろうなw)
公式サイトに全ラインナップが載っています。
全8モデルで、各モデルBLACKともう一色の2カラー展開。
TEAM-E、9000-E、8000-Eの上位3モデルがCF5カーボン、
それ以外の下位5モデルがCF3カーボン。
「行うべき改良は全て行って洗練はさせた」という印象。
技術革新が無い分インパクトはちょっと弱いでしょうか?(Tarmac SL7の直後だと特に)
「軽量化(-126g)」「エアロ(45km/hで-1w)」の数値も微妙ですし……
とは言え、冷静に考えれば、
Madoneのように振動をいなす「柔軟性」(S-Flexシートポストは結構しなります)
Vengeにそこまで遜色ない「重量」(Vengeは56サイズ:フレーム960g、フォーク385g)
Tarmac SL7と同等レベルと思われる「空力」(これは是非実験データがほしい!)
この三要素を「バランス良く」しかも「十分満足できる次元」で兼ね備えた
”乗りやすく、しかも速い”フレームこそが、
ほとんどのアマチュアライダーにとって必要で、求めるべきもののはずです。
先日のTarmac SL7が持つ能力は”至高”のようにも思えますが、乗り比べてみると案外
「REACTOの方が良い感触だな」となる可能性もあるんじゃないかと思いますね(^^)
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