【本日のお品書き】
- Yonex『Carbonex HR Disc』
- TIME『ALPE D’HUEZ 01 Disc』
- TIME『ALPE D’HUEZ 21 Disc』
- Anchor『RS9s』(リムブレーキ)
- Anchor『RL8D』
他の回はこちら⇩
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目次
試乗インプレッション中編
ヨネックス『カーボネクスHR Disc』推定107万
『Carbonex HR』のディスクVer.
発売して2ヶ月ちょいの出来立てホヤホヤのフレームです。
【剛性感】8点
【加速性】7.75点
【振動吸収性】9.5~9.75点
【巡航性】9.25~9.5点
【お気に入り度】7.75点
(※8点で「なかなか良い」)
「HR」=High Rigidity=高剛性モデル という事なんですが、
個人的には硬さのようなものは一切感じなかったですねぇ~
Yonexモデルの中では相対的には硬く作ってるんでしょうけど、
他メーカーを含めた全フレームの中だと「並」に感じます。
脚に力を込めた際の挙動にも特筆すべき点は無く、
軽快感もやはり「並」といったところ。
対して「乗り心地」「滑走感」に関しては良い味出てましたよ(^^)
振動減衰素材「Micro Core」を配したシートステイ。
さらには扁平なリア三角の形状が効いているんでしょう。
とは言え、「乗り心地」「滑走感」の良さは大半(「滑走感」は特に)が
Mavic『Cosmic SLR 45 Disc』+チューブレスタイヤ(IRC「Formula Pro TLR S-Light 25c/220g)
の足回りに起因していたように感じましたがw
Cabonexの場合、Mavicを履かせてしまうと車体全体で攻撃力不足になりますから、
もっとパンチの効いたホイールと組み合わせた方がトータルバランスは良くなるはず。
JPTのキナンサイクリングがチョイスしているFulcrumとかは合うと思います。
【余談】
ところでMavicって、いつからかモデル名をリムに書かなくなって以来、
パッと見でどのモデルなのか判別付きづらくなりましたよね…(^^;
だからロゴの大きさやら、スポーク/ニップルの形やらから読み取る必要があります。
タイム『ALPE D’HUEZ 21 Disc』推定92万
【剛性感】7.75点
【加速性】8.25点
【振動吸収性】9.25点
【巡航性】8.5点
【お気に入り度】8点
(※8点で「なかなか良い」)
……3年前に『ALPE D’HUEZ 01』のリムブレーキ版に
初めて試乗した時(こちら)よりは感動は随分薄いかなぁ?
全体的な性能は決して悪くないものの、
TIMEらしさ、『ALPE D’HUEZ』らしさ、みたいな独自性を今回は読み取れず。。。
誘惑的なフレームが溢れる現世の中、
言っちゃなんですがTIMEを選択する理由が消えつつある気がします……
独自システム「AKTIVフォーク」
”ボコッ”としている内部に微振動を収束させるポールのようなものが入ってます。
残念ながら、走った際の効果は0(明確に体感できる程の差は無い)
AKTIVにするだけで+7万近くしますし、
自分だったらシルエットを崩さず、軽量な「AKTIV無し」のフォークで結構ですw
ホイールはVision『Metron 40SL』(CL/TLR1560g)
こいつは”可もなく不可もなく”といった感じ。
タイム『ALPE D’HUEZ 01 Disc』推定155万
【剛性感】7.75点
【加速性】8.5点
【振動吸収性】9.25点
【巡航性】8.5点
【お気に入り度】8.25点
(※8点で「なかなか良い」)
う~~~~ん、21との違いがマジで分からぬ…(^ω^;
カーボン素材が違って90g軽かったり、
フレーム形状がややシャープだったり、
ヘッド上部がインテグラルな造形だったり、
シートポストがD型の専用品だったり、
そういった違いはあるのですが、いざ乗ってみると限りなぁーーーく一緒!
乗り味なんかは完全一致で、加速性だけが8.25点⇒8.5点と微増。
少なくとも30万近い価格差に見合うフレーム性能差は無いですw
とは言え、言い切ってしまうには走行情報量が足りないため、
もっとしっかり走れるコースで乗り比べて確かめてみたい所ではありますが。
アンカー『RL8D』推定45万
ロングライドモデル『RL8』のディスクブレーキVer。
1ヶ月前に発売したばかりの最新作。
海外メーカーのディスクモデル登場は爆速ですけど、
Yonex然り日本メーカーはディスクVer開発にじっくり時間をかける傾向にありますね!
【剛性感】8点
【加速性】8.25点
【振動吸収性】9点
【巡航性】8.5点
【お気に入り度】9.25点
(※8点で「なかなか良い」)
いつも通り素晴らしい (゚ー^*)dグッ!
自分の初めてのカーボンロードバイクが
2010年モデルの『RHM9RS』でした。
その当時から既にAnchorバイクは秀逸でしたし、
その良い感触は10年以上経った今も変わってませんねぇ~
試乗インプレでは分かりやすく各性能を点数化して評価してはいますが、
Anchorはその数字の枠の外、
ライダーの心へと訴えかけてくる”甘美な乗り味”を内包しているんです。
- 「PROFORMAT」という超精密かつ多面的な解析システム(科学的アプローチ)
- ライダーの声を解釈し、フレームへと落とし込む経験と技術(フィードバック)
Anchorがかけているモノ作りへの情熱、そして途方もない時間と労力、
そういったものがバイクを通じてヒシヒシと伝わってきました。
ロードバイクモデルに目を引くような「軽さ」「エアロ」はありませんが、
実際走った際の「ここしかない!」と的の中心を正確に射ているような
”ジオメトリー設計” ”各性能のバランス感”は尋常じゃないですよ!
『RL8D』はロングライドという位置付けですけど、
基本性能は押さえてますから「レースコンフォート」というイメージ。
ゆえに競技志向が強いライダーでなければコレがベストです。
初めての1台をカラーオーダーした『RL8D』にすれば、
さぞ楽しくハッピーなロードバイク生活を送れる事でしょう(笑)
アンカー『RS9s』推定64万
【剛性感】8.25点
【加速性】8.25~8.5点
【振動吸収性】8点
【巡航性】8.5点
【お気に入り度】8.5点
(※8点で「なかなか良い」)
『RL8D』と根っこに宿る精神は同じ。
カーボン積層、フレーム形状、ジオメトリーの三方面から
軽快でよく進むレーシーな味付けに調味されているだけ。
点数が全体的に控えめなのはホイール『WH-RS500』(1644g、旧ULTEGRA)のため。
漕ぎ出しは「よっこらせ」と重い腰を上げるようなダルさはありますが、
フレームへとパワーがダイレクトに伝わっている感覚は強かったです。
ホイールをDURA-ACEに変えるだけでも「加速性」+1点はかたいですし、
35㎜以上のカーボンディープリムに交換してやれば、
「巡航性」という弱点も補えて完成度は一気に上がるはず。
さっきの『RL8D』の「優しい乗り心地&価格」は魅力的ではあるものの、
先頭集団でしのぎを削り合うようなシチュエーションなら……やはり『RS9s』に分があります。
”Anchorらしさ”は両モデルにちゃんと備わってるんで、
自分のスタイルにマッチする方を選べばイイですね(^^)
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