松木です。
ヨーロッパのほうの通販サイトで、
”ツール・ド・フランス スペシャルエディション”として、
コンチネンタル『4000 RS』なる新型タイヤが発売されています。
RSは「Renn Spec」の略。
ドイツ語で”レース仕様”を意味する頭文字です。
1年ほど前、上の記事で
「コンチネンタルの新型タイヤが試されている」という話をしましたが、
それが、一般向けに形となったものだと考えられますね。
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コンチネンタル『GP4000 RS』と『GP 4000s Ⅱ』の比較
スペック上、両タイヤの違いは、
『4000 RS』のほうが10g軽いだけです。
”葉っぱ”のようなトレッドパターン(表面の模様)も全く同じ。
タイヤの性能を決定づけるコンパウンド(ゴム素材)も
「ブラックチリ」で共通しています。
ただ、その名前は同じでも、その中身は違っています。
『4000 RS』のコンパウンドには、
『4000s Ⅱ』のものより転がり抵抗が15%低い
改良型「ブラックチリ」が使用されています。
何か”特殊な素材”を練り込んでいるのでしょうか?
『GP4000 RS』の”転がり抵抗”はどれ程のものなのか?
下のデータは、
タイヤの”転がり抵抗”、”耐パンク性能”を測定している第三者機関であり、
おそらく世界一の「公平さ」「正確さ」「データ量」を誇っている
「BICYCLE ROLLING RESISTANCE」の最新データとなります。
『4000s Ⅱ』(25c)は、全タイヤ中17位、
クリンチャータイヤの中では8位の”転がり抵抗”です。
ここで、このデータの数字を
メーカーの言う通り15%小さくして、
『GP 4000 RS』の「仮想転がり抵抗」を割り出し、
他のコンチネンタルタイヤと比較してみましょう。
『GP TT』よりは大きいけども、
『SuperSonic』並みに小さい。
ちなみに、重量を比較すると、
『SuperSonic』179g(実測)<『GP TT』195g(実測)<『4000 RS』215g(公表)
現在、前『4000s Ⅱ』23mm+後ろ『GP TT』25mm
といった組み合わせで乗っていますが(理由はこちらの記事)、
仮に『4000 RS』が、
『4000s Ⅱ』の”耐パンク性”、”グリップ力”等の性能そのままに
”転がり抵抗”だけを15%抑えることを実現しているとしたら、
前後とも『4000 RS』25c
これが「オールマイティーに使える理想」と言えるかもしれません。
2009年に『GP 4000 RS』(実測175g!)が限定発売された際は、
ドイツ国内だけの流通だったそうですが、
今回の『GP 4000 RS』に関しては、
もう少ししたら日本に入ってくるんでしょうかね?
それとも、しばらく経ってから
『GP 4000s Ⅲ』の名で一般商品化されるのかもしれません。
いずれにせよ「乞うご期待」といった所です。
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