松木です。
カーボンスポークのSACRAホイール
『KYLE 3 IGNITE』(カイル3イグナイト)をお借りしました。
詳細情報は、SACRAのHP(こちら)に記載されていますから割愛。
「HPに無い情報」「実物を見て気づいた点」を中心に話していきます。
やはりカーボンスポークが興味深かったですね~
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リム
リム自体はノーマル『KYLE』と同一のもの。
ブレーキ面よりもやや下側が最大幅27mm。
そして、リム内幅は18.5mmで、25mmタイヤに最適化された設計です。
デザイン面の変更もありませんが、控えめに「IGNITE」の文字を追加。
上の写真では「SACRA」の文字の”後”に配置されていますが、
リムを左右ひっくり返すと、「SACRA」の文字の”前”にあります。
(冒頭画像の前輪を見てもらうと分かります)
スポーク
続いて、カーボンスポークを見ていきましょう。
ただの楕円かとイメージしていたのですが、
実際に見てみると、かなり複雑な形状をしてますね……
丸スポークの「剛性(特に横剛性)」、扁平スポークの「エアロ」、
その両方の良いとこ取りを狙ったような、今までに見たことない形。
ちなみに、このリム側のニップル。
一般的な「テンション調整用」ではなく「スポーク供回り防止用」で、
スポークにがっちり固定されております。
つまり、こういう事です。
当然、インナーニップルはタイヤ側からしか回せませんから、
「振れ取り」を行いたければ、タイヤを外す必要がありますね(^^;
こちらはハブ側。
ハブと接続する部分だけアルミ製の円柱形パーツになってます。
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ハブ&ベアリング
SACRAオリジナル設計のハブ、通称「ミスリルハブ」。
ハブに打ち込まれている計6つのベアリングは、
大阪市西区に本社を構える日本一のハブベアリングメーカーNTN製。
その中でも摩擦の小ささに定評のある非接触形ベアリング。
手で触ってみると”スルスル”と回り、摩擦抵抗は限りなく0。
続いてリアハブです。
「6つ爪(48歯)」「スプロケ噛み込み防止Anti-Bite」
「ハイローフランジ」「2:1組」など、”全部乗せ”感アリ。
リアの回転は、前輪とは違って「抵抗はあるけど滑らか」。
(ベアリングが倍の4つ、そして圧のかかり方も異なるため?)
シマノDURA-ACEハブに似た印象を受けます。
他に気になった事と言えば、
この反フリー側……1本だけスポーク交換できない構造。
反フリー側フランジを一度取り外す必要がありますね。
まあスポーク交換する機会なんて、めったに訪れませんけど(笑)
仮に交換しなければならなくなったにしても、
たった7本を緩めて締めるだけですから、
10分程度でサッと交換できてしまうでしょう。
ところで、”ハブ寸法”は「剛性感」「かかりの良さ」など、
ホイールの乗り味・印象に大きく影響します。
そのために決して侮れない重要な要素なんですが、
ミスリルハブの寸法は、非常に素晴らしいと思います。
個人的に、ミスリルハブの各寸法には、
「ココをもっと長く(短く)して欲しい」という
マイナスの部分が見当たらず、ほぼ100点。
※「理想のハブ寸法」について、下の記事で少し話してます。
さて、スペック上は文句の付けようがありませんけど、
果たして実際に乗ってみると、どうなんだろうか……
後日、乗車インプレッションしますのでお楽しみに(^^)
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