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松木です。

 

ロードバイクの中で、
一番コスパの良いグレードアップはどこか知っていますか?

 

それはタイヤです。

 

ホイールやビッグプーリーみたいな派手さはないですが、
実は、10万クラスのホイール並みの効果があります。

 

「どこかグレードアップしたいなぁ」と思ったら、
ヘタなパーツに飛びつかず、迷わず即行でタイヤを変えましょう。

 

【関連記事】
『タイヤの空気抵抗は馬鹿にできないという新常識』
『2017年からコンチネンタルタイヤが変わった!?「アタック&フォース 3」の評判』
『コンチネンタル4000S Ⅲ?「空気抵抗」を考慮した”エアロタイヤ”を試験運用中。』

 

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主なクリンチャータイヤの路面抵抗実験

http://www.bicyclerollingresistance.com/road-bike-reviews

↑タイヤの種類ごとの科学的実験結果。

 

実測重量、路面抵抗、耐パンク性能などが測定されています。

 

実走に近づけた少し凸凹の路面を使い、40km/hで実験しています。

 

1位と再下位のタイヤでは、出力にして30w近い開きがありますが、
これだけ違ったら、時速にしたら1.5km/h以上変わってきます。

 

つまり、38km/hで巡航できているなら、
前後のタイヤを交換するだけで、
約40km/hで走れることになります。

実験結果から見る最高レベルのクリンチャータイヤ「スペシャライズド S-WORKS TURBO」

スペシャライズド S-WORKS TURBO

GRIPTONコンパウンドが
世界最高レベルの路面抵抗の低さを示すこのタイヤ、
「ミシュランPOWER COMPETITION」と特徴が、かな~り似ています。

 

「ミシュランPOWER COMPETITION」について、僕が以前に書いた記事↓

 

 

両者の共通点をザッっと挙げてみます。

 

  • 耐摩耗性は中(前輪2000~2500km、後輪はその半分)
  • S-WORKS TURBOが24cで実測210g、POWER COMPETITONが25cで実測215g
  • 側面の耐パンク性能はそれほど高くなく、サイドカットには強くない
  • コロコロ転がるといった乗り味ではなく、「サー」っと滑るような軽さがある
  • グリップ感があって、カーブで倒し込んでも不安を感じない

 

 

路面抵抗は、「S-WORKS TURBO COTTON」<「ミシュランPOWER COMPETITION」ですが、
「S-WORKS TURBO COTTON」のほうが、「S-WORKS TURBO」より抵抗が少し低いです。

 

つまり、「S-WORKS TURBO」≧「ミシュランPOWER COMPETITION」ということ。

 

ただ、別のところが行った結果では、
「ミシュランPOWER COMPETITION」>「S-WORKS TURBO COTTON」だったりします。

 

似た乗り味で路面抵抗もほぼ同じですから、
両者の優劣を付けがたく、決定的な差はありません。

「コンチネンタル4000sⅡ」VS「シュワルベONE」

現在、前輪に「コンチネンタル4000sⅡ」、
後輪に「シュワルベONE(V-guard)」を付けて走っています。

 

実験結果によると、路面抵抗の低さは
「コンチネンタル4000sⅡ」のほうが「シュワルベONE」よりわずかに低いです。

 

ただ、この部分は体感できるほどじゃありません。

 

実際に感じる大きな違いとして、
「シュワルベONE」のほうが、柔らかく、乗り心地が良いということ。

 

「コンチネンタル4000sⅡ」は、
硬質なゴムのおかげでコロコロ転がる軽さがある半面、ごつごつ感もあるんですけど、
「シュワルベONE」には、それがありません。

 

「コンチネンタル4000sⅡ」は、”耐久性”と”転がりの軽さ”で人気があり、
レース会場なんかでも一番目にするタイヤなんですけど、
「硬いのがなぁ‥」なんて不満に思っている人には「シュワルベONE」のほうがオススメ。

 

「シュワルベONE」は耐摩耗性、耐パンク性ともに
「コンチネンタル4000sⅡ」に匹敵するレベルですから、
普段使いからレースまで、幅広く活躍できるタイヤです。

 

でも、知名度の低さのせいで、使っている人は少ないです。

その他の注目の3種類のタイヤ

『コンチネンタルSUPERSONIC』

コンチネンタルsupersonic

現時点で最速に近い究極のタイヤ。

 

上記の実験結果には登場してませんが、
別の実験結果によると、
「S-WORKS TURBO COTTON」や「ミシュランPOWER COMPETITION」
に近い路面抵抗となっています。

 

圧倒的な軽さ(23cで実測165g)を誇っていて、
ヒルクライム、ロードレースの両方において、
日本一になったホビーレーサーが使用していたことでも有名です。

 

「コンチネンタルSUPERSONIC」についての記事↓

乗鞍覇者が使ったタイヤ コンチネンタルスーパーソニックとは
乗鞍覇者の森本さんのリアホイールはゴキソハブとカーボンクリンチャーという組み合わせだった。そしてホイールの重さは1900という『鉄ゲタ』ホイールだった。しかし、...

 

僕自身もしばらく使用していた経験がありますが、
さずがに走りは抜群に良い。

 

ただ、耐パンク性能は接地面、サイドともに終わっているレベルなので、
(上の実験に沿って表現するなら、6/2ぐらいになるかと思います)
レースで使用するなら、パンクリタイヤもある程度覚悟しないといけません。

 

およそ200~300kmに1回のペースでパンクしていました(笑)

 

だから、「ここ一番」というレース以外で使うタイヤじゃないです。

 

ちなみに、このタイヤは生産が安定しておらず、
現状、23cは入手困難になりつつあります。

 

※追記
2017/5より23cの生産が再開されました。

『ブリジストン R1S』

シクロワイアードの記事↓

プロスペックのレーシングタイヤが刷新 全ての性能を押し上げたエクステンザR1シリーズ - BRIDGESTONE EXTENZA R1 Vol.1 | cyclowired
日本が世界に誇るタイヤブランド、ブリヂストン。2009年から、ロードバイク用タイヤ「エクステンザ」シリーズを発売し、その高い性能で自転車界においても多くの支持を...

 

23cにして、実測142gという、世界一軽量なクリンチャータイヤ。

 

ただ、パナレーサーなどもそうですが、
日本のタイヤメーカーは、科学的な実験結果はありませんから、
実際に速く走れるのかは未知なタイヤです。

『ヴィットリア CORSA(G+)』

シクロワイアードの記事↓

最先端素材“グラフェン”採用 大刷新したヴィットリアのレーシングタイヤを今中大介が乗り比べ - Graphene Revolution Vol.1 | cyclowired
プロからの信頼も厚いロードレーシングタイヤの雄、ヴィットリア。その頂点に君臨するハイエンド「CORSA」とセカンドグレード「RUBINO」が刷新された。最先端素材「グラ...

 

実験を見れば分かりますが、
「コンチネンタル4000sⅡ」と「シュワルベONE(V-guard)」に挟まれていて、
これらのタイヤとほぼ同じ性能。

 

実際に乗った印象では、
「コンチネンタル4000sⅡ」より「シュワルベONE(V-guard)」に近い乗り味です。

 

ただ、耐摩耗性はメーカーが掲げているほど高くはありません。

 

「CORSA(G+)」は、Wiggleなら比較的安く入手でき、
実験によると耐パンク性能もかなり高いんですが、

 

その半分ほどの価格で購入でき、
耐摩耗性も高い「シュワルベONE(V-guard)」のほうが実用的だと思います。

『コンチネンタルATTACK & FORCE 3』

コンチネンタルATTACK & FORCE 3

この「アタック&フォース」は、
コンチネンタルの中の、前後異形モデル。

 

今回、昨今のタイヤの極太化の流れに沿って、
前22c→23c、後24c→25cに変更される”バージョン3”がリリース。

 

このタイヤに関して、
「なぜ速いのか」を科学的話した記事です↓

『2017年からコンチネンタルタイヤが変わった!?「アタック&フォース 3」の評判』

 

 

確かに前後でタイヤの役割は違うはずですから、
前後のタイヤで役割を分けている「ATTACK & FORCE」は理に適っています。

 

路面抵抗の低さもトップクラスな上、
使用者の評判も高くて注目のタイヤです。

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結局、世界最速のクリンチャータイヤは?

フォーミュラカーのように、純粋に「速さ」だけを求めるなら
現状「コンチネンタルSUPERSONIC」が、最速です。

 

ただ、耐久性が絶望的に弱いので、
普段から使える代物ではありません。

 

25cのラインナップがないのも、少しデメリットです。

 

 

そこで、「POWER COMPETITION」や「S-WORKS TURBO」、
実験結果の良好な「コンチネンタルGP TT」がレース用としては優れていますが、

 

普段から気にせずガンガン使えるような耐摩耗性、耐パンク性も重視したいなら、
「コンチネンタル4000sⅡ」と「シュワルベONE」のほうが向いています。

 

この2つのモデルは、他と比べて耐久性がズバ抜けていて、
ちょっとやそっとじゃ全然パンクしませんし、
ネットなら3000円台で入手できて、コスパも申し分ありません。

 

まとめると、

  • パンク覚悟の、数秒を争うようなレース:「SUPERSONIC」
  • パンク性能が比較的マシなレースタイヤ:「GP TT」「ATTACK & FORCE Ⅲ」
    「POWER CONPETITION」「S-WORKS TURBO」
  • 普段使いからレースまで幅広く:「4000sⅡ」「ONE」

 

※パンク性能が比較的マシなレースタイヤの比較まとめ
「GP TT」:入手可能価格6,500~8,500円、実測25cで195g、耐パンク性能8/4
「ATTACK & FORCE Ⅲ」:前後10,000~12,000円、1本あたり195~200g、耐パンク性能9/4
「POWER CONPETITION」:5,000円、25cで215g、11/3
「S-WORKS TURBO」:6,000円弱(ノーマル)、26cで231g
10,000円弱(コットンモデル)、26Cで240g強、耐パンク性能8/4

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