松木です。

 

4000sⅡ比-15%は本当か?4000RSタイヤの路面抵抗をテストした結果。 コンチネンタル continental

お馴染みBicycle Rolling Resistanceが、
『GP4000 RS』を対して「転がり抵抗・耐パンクテスト」を実施。

 

その結果を公表しました。

 

 

4000sより15%転がり抵抗が低いコンチネンタル『GP4000s RS』登場。 タイヤ4000sより15%転がり抵抗が低いコンチネンタル『GP4000s RS』登場。 タイヤ

4000sより15%転がり抵抗が低いコンチネンタル『GP4000s RS』登場。

『GP4000s Ⅱ』比で転がり抵抗-15%と豪語されていますが、
果たして本当なのでしょうか?

 

気になるテスト結果を見ていきましょう。

 

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実験方法

「転がり抵抗テスト」は、こんな風に行われています。

そして、実験条件は下の通りです(詳しくはこちら)。

 

【空気圧】4.1bar、5.5bar、6.9bar、8.3barの4段階
【速度】
約29km/h
【荷重】42.5kg(人+車体を85㎏と想定し、片輪なので÷2)
【気温】21~23℃
【チューブ】Continental『Race』ブチルチューブ(約100g)

 

 

2年間8000km乗ったタイヤの路面抵抗は悪化するのか? 耐パンク性能

続いて「耐パンク性能テスト」の様子です

 

1mmのスチールニードルを押し付け、
刺し込むのに必要な力を測定し、その力に応じて点数付け。
(例えば、10点は5点の2倍の力を要することを意味する)

 

このテストは「路面接地面」と「サイド」の両方で実施されます

実験結果

4000sⅡ比-15%は本当か?4000RSタイヤの路面抵抗をテストした結果。 コンチネンタル continental
※画像クリックで拡大

「転がり抵抗」は、総合8位(8.3barが基準)にランクイン。

 

実測幅 実測重 8.3bar 6.9bar 5.5bar 耐パンク
『GP TT 25c』 27mm 195g 9.9 10.5 11.8 8/4
『Turbo Cotton 24c』 25mm 224g 10.1 11.1 12.5 9/4
『P Zero Velo TT 23c』 25mm 163g 10.2 11.0 12.2 7/4
『Supersonic 23c』 25mm 179g 10.2 11.0 12.5 7/5
『GP4000RS 25c』 27mm 205g 10.5 11.0 12.3 9/4

クリンチャー部門では、
『GP TT 25c』『Turbo Cotton 24c』『P Zero Velo TT 23c』『Supersonic 23c』
それらに続く4位となり、上位に食い込みました。

 

25cタイヤを使う際には、6.5~7barで走る人が多いと思いますから、
表の6.9barの欄に着目すると、『GP TT 25c』に次ぐ第2位

 

 

では、肝心の『GP4000s Ⅱ』との比較は、どうなっているでしょうか?

 

実測幅 実測重 8.3bar 6.9bar 5.5bar 耐パンク
『GP4000 RS 25c 27mm 205g 10.5
(-13.9%)
11.0
(-14.7%)
12.3
(-10.2%)
9/4
『GP4000s Ⅱ 25c 27mm 215g 12.2 12.9 13.7 11/5

6.9barでは-14.7%となっており、
公表されている転がり抵抗-15%に限りなく近い数値。

 

デタラメを言っている訳ではなかったですね(^^)

なぜ『GP4000 RS』の転がり抵抗は低いのか?

4000sⅡ比-15%は本当か?4000RSタイヤの路面抵抗をテストした結果。

始めは
「コンパウンドに何か特殊素材が練り込まれているのか?」
と考えていましたが、

Continentalの公式HPや、他のサイトの紹介ページを読んでみても、
「より薄くて速い」と説明されているだけで、どうやら”特殊素材”ではない様子……

 

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先日、こちらの記事の中でも話した
『薄いタイヤほど「転がり抵抗」が小さくなる傾向がある』
という特徴が鍵を握っていそうです。

 

実測重 センター厚 サイド厚 耐パンク
『GP TT 25c』 195g 1.9mm 0.45mm 8/4
『Supersonic 23c』 179g 1.9mm 0.5mm 7/5
『GP4000 RS 25c 205g 2.3mm
(-0.6mm)
0.55mm 9(-2)/4
『GP4000s Ⅱ 25c 215g 2.9mm 0.55mm 11/5

 

こうして「実測重量」「厚み」「耐パンク性能」を並べると見えてくるのですが、

”『GP4000 RS』は『GP4000s Ⅱ』の接地面を薄くしただけのタイヤ”

なのではないかと推測できます。

 

 

『GP4000 RS』は『GP4000s Ⅱ』に比べて
トレッド(接地面)が-0.6mm薄いために
「耐パンク性能」は下がってしまっています……

 

ですが、その代償を払うことによって
「-10gの軽量化」「クリンチャー最高クラスの転がり抵抗」を獲得。

 

その結果、”RS”=”Race Spec”=”レース仕様”
の名にふさわしいタイヤに仕上げられているのでしょうね。

 

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『GP4000 RS』はレースに最適

【使用機材】伊吹山ヒルクライムで準優勝できた『Cervelo S5』7.1kg タイヤ 4000s Ⅱ

『GP4000s Ⅱ』はオールマイティではある反面、
シビアな目で見れば、若干重く、路面抵抗もそこそこ。

 

【使用機材】伊吹山ヒルクライムで準優勝できた『Cervelo S5』7.1kg タイヤ grandprix tt

『GP TT』は軽くて、路面抵抗もクリンチャーNo.1ですが、

接地面の耐パンク性に多少なりとも不安が残りますし(合格レベルではある)、
グリップ力が『4000』シリーズよりも、ほんの僅かに劣る気もしてます。

 

それに、「エアロ」も『4000』のパターンほうが上。

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4000sⅡ比-15%は本当か?4000RSタイヤの路面抵抗をテストした結果。

『GP4000s Ⅱ』より軽く、路面抵抗は小さく、

『GP TT』よりパンクしにくく、グリップ力や空力性能がある。

 

両タイヤの良いとこ取りをした『GP4000 RS』は、
レース機材としてうってつけな気がしますね(^^)

 

4000sⅡ比-15%は本当か?4000RSタイヤの路面抵抗をテストした結果。

”Tour de France Limited Edition”ということで数量限定生産

 

今回のテスト結果を見るまでは、
興味はあったものの、どうしようか迷っていましたが、

とりあえずストックしておくことにします。

 

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