【本日のお品書き】

  1. Canyon『Ultimate CF SL 8 Disc』
  2. KUOTA『Kougar Disc』
  3. Winspace『T1350 Disc』
  4. Winspace『SLC2.0』(リムブレーキ)
  5. Winspace『T1500』(リムブレーキ)

 

他のインプレ15台⇩

「名古屋スポーツサイクルデイズ」に行ってきました。1日目が雨で試乗中止でした。そこで計画変更。1日目は冷え切って限界脱出するまでブースで面白い話をうかがった5時間半、2日目が気になるモデルに時間いっぱい片っ端から乗りまくる5時間半でした。 試乗できたモデルは以下の20台です。 Specialized『Aethos Pro』 Pinarello『Dogma F12 Disk』 BMC『Teammachine SLR01 Three』 Colnago『C64』(リムブレーキ) Colnago『V3-RS Disc』 Yonex『Carbonex HR Disc』 TIME『ALPE D'HUEZ 01 Disc』 TIME『ALPE ...

【本日のお品書き】 Yonex『Carbonex HR Disc』 TIME『ALPE D'HUEZ 01 Disc』 TIME『ALPE D'HUEZ 21 Disc』 Anchor『RS9s』(リムブレーキ) Anchor『RL8D』 他の回はこちら⇩ 試乗インプレッション中編ヨネックス『カーボネクスHR Disc』推定107万『Carbonex HR』のディスクVer.発売して2ヶ月ちょいの出来立てホヤホヤのフレームです。 【剛性感】8点【加速性】7.75点【振動吸収性】9.5~9.75点【巡航性】9.25~9.5点【お気に入り度】7.75点(※8点で「なかなか良い」) 「HR」=High Rigidity=高剛性...
【本日のお品書き】 RIDLEY『Noah Fast Disc』 RIDLEY『Helium SLX Disc』 RIDLEY『Fenix SLiC』 T&K『Neo Cozma 6-4』(フルチタンフレーム) T&K『Neo Cozma 3-2.5』(フルチタンフレーム) これまでのインプレ15台⇩ 試乗インプレッション最終回RIDLEY『Noah Fast Disc』推定102万一目見て「あれ?なんか変わった??」というのが第一印象。パーツ構成がいつもと違う……URSUSホイールにGP5000タイヤ……サドルはSMP?? 知らぬ間に代理店さんがミズタニ自転車さんに変わったんですね~ 【剛性感】8~8....

 

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試乗インプレッション後編

Canyon『Ultimate CF SL 8 Disc』推定32万

「予約制」「20分間OK」というしっかりした試乗態勢を整えていたCANYON。

 

【剛性感】8.25点
【加速性】8.75~9点

【振動吸収性】8.25~8.5点
【巡航性】8.75~9点
【お気に入り度】8.75点

(※8点で「なかなか良い」)

 

”軽い”(加速感)

”速い”(巡航)

”乗り心地良い”(振動がマイルド)

 

最初、最上位の「SLX」だと勘違いしつつ試乗してたんですけど、

「こんなもんなのかな?」とは少し首をひねりはしたものの
それほど大きな違和感を感じさせない程の良い乗車感でしたからねぇ~

 

”Ultimate CF SLでしか得られないフィーリング”のような独自性はありませんが、
ロードバイクにおよそ必要な要素を過不足なく備えていました。

 

ステム一体型ハンドル「CP10 Aerocockpit CF」という豪華パーツも標準装備しておきながら
今回試乗した中で最も良心的、現実的な価格設定ですし(送料など込々で約32万)
まさに「ミドルグレードカーボンロードのお手本」のような完成車なり!!!

 

さすが海外の有名メディアCyclingTipsで”最優秀バイク”の栄冠を手にしただけはあります(^^)b

 

ホイールDT Swiss「P 1800 Spline db 」(前763g/後900g)、タイヤはGP5000の25c。

 

Mサイズ(55相当)のペダル無し重量が7.57kgらしいですから、
ここに一工夫加えてやるだけでペダル込み7.5kg切りも十分可能。

 

いや~~~、あらゆる面で抜かりない良いバイクだったなぁ。


KUOTA『Kougar Disc』推定86万

2019年モデルにフルモデルチェンジを果たした新型『Kougar』です。

フォルムが非常に有機的なエイリアンチックだったり、
シートポスト根元にエラストマー()を挟んでいたり、
専用ハンドル&ステムでケーブルほぼ完全内装だったり。

 

しかも、この試乗車に搭載されていたコンポーネントが、
Sram『Red eTap AXS』のフロントシングルというちょい変態仕様。

 

【剛性感】8.5点
【加速性】8.5点

【振動吸収性】8.5点
【巡航性】9.25点
【お気に入り度】8.25点

(※8点で「なかなか良い」)

 

うん……見た目とは裏腹に乗り味は正統派だ

当然ながら各性能も高めでOK!

 

その反面、フレームから伝わってくるメッセージは少なめ。。。

優等生ながら正直”面白味”には欠けました。

 

対して、足回りは少々”暴れん坊”という感じで楽しかったです!

ZIPP『303 Firecrest Tubless Disc』(40㎜/1352g)

名称こそこれまでと変わらずですけど、
フックレス&ZR1ハブを採用した最新モデル。

 

早くも30km/h辺りから「コォーーーーー」という声で鳴き始めます。

空気を切り裂く音なんでしょうけど、個人的には若干煩わしいような…w

 

そして、ZIPPホイールに特徴的な”カラッ”と乾いた脚当たりは健在。

「硬い」とはまた違った感触なので、皆さんに分かるよう表現するのは難しいですが(^^;

 

ZR1ハブは実質66ノッチもあるラチェットシステム。
(およそ6度以内には爪が引っかかる計算)

次回乗る機会があれば、この部分にも意識して走ってみたいところ。

 

シュワルベ『Pro One』

なんとこれが28cのチューブレスタイヤでした。

 

 

「………なにこれ………安定感ヤッバー(゚∀゚)ヒャッハ~!!!

 

 

コーナリング時は言わずもがな、ただまっすぐ走っている時でさえ、
途轍もない「乗り心地」そして「安心感」をもたらしてくれます。

 

なるほど……プロがテクニカルコースにおいて28cチューブレスを使いたがる理由が分かるなぁ~

ロードバイクという乗り物がそもそも不安定ゆえに、28cによる恩恵は劇的です(^^)

Winspace『SLC2.0』推定52万

いよいよWinspaceの試乗へと乗り出します。

いっちょ試乗させてもらいましょうか!!

 


(52サイズ/リムブレーキ仕様/軽量塗装の実測870g、写真のカラーだと47サイズで920±30g)

【剛性感】8.25点
【加速性】10点

【振動吸収性】9点
【巡航性】9.5点
【お気に入り度】10点

(※8点で「なかなか良い」)

 

 

「( ゚д゚)ポカーーン………ウソでしょ……」

 

 

おいおいおいおい!!!!なんだこのバイクは????」

「走行感が軽い!!とにかく軽い!!羽生えたみたく軽い!!」

 

ペダリング入力から期待する以上の推進力が得られ、
まるで背中を押されているかのような錯覚に陥りました。

………それは間違いなくAethos Proは超えてるレベル。

 

 

「しかも何だ?なんか巡航も凄い事になってるよ!?」

「これエアロフレームじゃないよね?? 50ディープじゃないよね (Д゚≡゚Д゚)

 

たぶん風洞データを取れば標準的なんでしょうけど、
動的能力の高さがみなぎって溢れ出ているためか
ガチガチのエアロロード然とした恍惚の滑走感!

 

空力の観点から考えれば、

  • ステム一体型エアロハンドルWinspace『ZERO』
  • 前輪の16本エアロブレードカーボンスポーク

最前面に位置するパーツがエアロなのは◎

 

GP5000タイヤカーボンスポークがその威力を発揮して
路面のバイブレーションも随分軽減されて快適でした。

 

また、上のコンセプト図を見る限り、
細身のシートステイ、シートチューブ&フォークのカーボン積層なども
ショック吸収機能を担っているようですから「振動吸収性」も高次元。

 

むぅぅ………こりゃどえらいもんに乗っちゃいましたねぇ~(´﹏`)

 

Winspace『T1500』推定65万


(44サイズ/リムブレーキ仕様/無塗装の公表重量1050g±30g)

RIDEA楕円チェーンリング、スパカズのバーテープ、JET STREAMビッグプーリー

………なんかパーツ構成にカスタマイズ感がありますねぇ、、、

おそらくですが石倉さんご本人で乗っているやつかなーとw

 

【剛性感】8.5点
【加速性】9点

【振動吸収性】8.75点
【巡航性】9.5点
【お気に入り度】9.25点
(※8点で「なかなか良い」)

 

SLC2.0の後だと驚きは少なめでしたけど、
やはり全能力満遍なく優れてました。

 

ただ、制限された試乗コースという檻は
この金色輝くチーター『T1500』の”野生”を解き放つにはあまりにも狭すぎる!!

 

フレーム形状は直線的&扁平。

ヘッドチューブは後方に長く、シートステイの位置も低いです。

 

空気抜けが良く、乱流が発生しにくいワイドスタンスフォーク。

エアロの”い・ろ・は”は全て押さえている印象を受けます。

 

こんな風に「エアロ」に能力値ガン振りしているバイクなので、
全開を出せる広い道で、心置きなく伸び伸び走らせてみたいですねぇ…

 

先のSLC2.0には『Hyper』の38㎜
このT1500には50㎜がアッセンブルされていました。

 

この両者の違いを確かめるのも、試乗目的の1つだったんですけど、
ぶっちゃけ言って両者の違いはさほど感じられませんでしたねw

38㎜が伸びない訳でも、50㎜が重ったるい訳でもない。

「かかり」とか「剛性感」の感覚的部分までもが、個人的には似てるなと思いました。

 

故に 『軽快な乗り味』 『伸びある乗り味』

そのどちらの味付けを車体に よりトッピングしたいか?というだけの問題。

 

いずれも”最強最高無双ホイール”である点はなんら変わりありませんし⇩

試乗インプレ後編、最終回の前にフレーム外の機材ネタ。1年以上日の目を見る機会が無かった間に密かに力を蓄えていたモンスター達が、今回の展示会の至る所で蠱惑的に跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)しておりました。 東京五輪のために開発されしヘルメットOGK『IZANAGI(イザナギ)』右から『IZANAGI』『AERO-R1』『FLAIR』 Mサイズ重量コンセプト苦手価格IZANAGI225gクーリングフィット寒い日33,000円+税AERO-R1CV205g (+シールド42g、オーバーシェル44g)空力高温多湿23,000円+税FLAIR170g軽量無し21,500円+税 「強度確保」と...

 

ちなみにこちらが2021春の新色「ガンメタグレイ」と「グレイシャーホワイト」らしいですよ^^

 

Winspace『T1350 Disc』推定52万

セミエアロのオールラウンドモデルがこの『T1350』です。

 

【剛性感】8.5点
【加速性】8.75点
【振動吸収性】8.75点
【巡航性】8.75~9点
【お気に入り度】8.25点

(※8点で「なかなか良い」)

 

「悪くないけど……感情に訴えかけてくるものは乏しめかな?」

 

能力値を合計すれば『SLC2.0』や『T1500』なんかと同レベなんでしょうけど、
チャートが綺麗な多角形になるようなフレームは、
試乗評価においては不利(Aethosみたいに一部例外も存在するが)

 

……まぁ”バチンッ”と頭を強く打たれるような衝撃的性能を
いつも期待している自分の方が悪いっちゃ悪いですが(笑)

 

おそらくコイツは、2021年のTREK『EMONDA』と同系統。

あらゆる走り方の要求に対して、ソツ無く高水準にこなす”万能型”であろう。

………そう、十種競技のアスリートのように。

 

『SLC2.0』『T1500』と比べてインパクトには欠けるとしても
高いポテンシャルは秘めているフレームだとは思いますね!

 

 

次回最終回にて残り5台の試乗インプレッションをお届けした後、
フレーム、ホイール部門それぞれのBEST5を決定しましょう(^^)


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