松木です。

 

ミッチェルトン・スコット×SCOTT『Foil RC』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

ツアー・ダウンアンダー第三ステージを
射止めたダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)

 

今回は、彼の愛機『Foil RC』を含めた
4チームの機材をピックアップしていきましょう(^^)

 

【関連記事】

 松木です。 15日から男子エリートが始まった「サントス・ツアー・ダウンアンダー」 2019年のシーズンインを告げる6ステージレースであると同時に、各チームが使用する最新機材のお披露目の場にもなっており、ここでニューモデルを発表するメーカーも少なくありません。 そこで、オーストラリア選抜チームを除いた18チームのフレーム・機材を4回に分けてチェックしていこうかと思います(ABC順)(画像クリックで拡大します) 【関連記事】   AG2R・ラ・モンディアル×Eddy Merckx『EM525』フ...

 

 松木です。 ツアー・ダウンアンダー第二ステージは、パトリック・ベヴィン(CCCチーム)がステージ優勝。 前回同様、各チームのバイクをピックアップしていきましょう(^^) 【関連記事】   CCCチーム×GIANT『TCR Advanced SL』フレーム:GIANT『TCR Advanced SL』コンポ:Shimano『Dura-Ace R9150』クランク:Shimano『FC-R9100-P』ハンドル&ステム:GIANT『Contact SLR』&『Contact SL』バーテープ:GIANT『Stratus Lite』ホイール:GIANT『SLR0 42』タイヤ:Vittoria『Corsa』25cチュー...

 

 松木です。 ツアー・ダウンアンダー最終第6ステージ。決戦の地「ウィランガヒル」(距離3km/勾配7.5%)を最速で駆け上がったリッチー・ポート(トレック・セガフレード)が6年連続で制覇しました。 https://youtu.be/WWEgp8dtyvEこちらは去年、ポートが同ステージを優勝した際のパワー付き走行動画です。ラスト3分の平均は500w前後、彼の体重が62kgであることを考慮すると8w/kgぐらいかと…………人間か!?(今年のウィランガヒルは、7分2秒、去年比-6秒だったそう)  閑話休題、残り5チームのマシンをピックア...

 

スポンサーリンク

チーム・ユンボ・ヴィスマ×Bianchi『Oltre XR4

Bianchi『Oltre XR4』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

Bianchi『Oltre XR4』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

フレーム:Bianchi『Oltre XR4』(乗車インプレ
コンポ:Shimano『Dura-Ace R9150』
ハンドル&ステム:一体型Vision『Metron 5D』
ホイール:Shimano『WH-R9100-C60-TU』(ステージによりC40と使い分ける)
タイヤ:Vittoria『Corsa』25cチューブラー
ペダル:Shimano『PD-R9100』
サドル:fi’zi:kカーボンレール(選手によりモデルを使い分ける)
ボトルケージ:Tacx『Ciro(サイロ)』
サイコン:Pioneer
パワーメーター:Shimano『FC-R9100-P』

 

「ラボバンク」として16年以上続いたチームですが、
2013年以降、スポンサー探しに奔走しているのか、
近年はコロコロチーム名が変わっています。

 

チーム・ロットNL・ユンボ」で定着しつつあったものの(2015~2018年)、
今年はロットNLがスポンサー撤退し、入れ替わりでヴィスマの後ろ盾を得ることに。

 

TTのスペシャリストであるトニ・マルティンも加入。

 

Bianchi『Oltre XR4』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

パワーメーターがPioneerからShimanoへと変更。

 

Bianchi『Oltre XR4』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

ただ、サイコンはPioneerのままです。

 

Bianchi『Oltre XR4』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③Bianchi『Oltre XR4』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

最近発売した新型『SGX-CA600』を使用している選手もいますね。

ただ、全員ではなくて半数程度のようです。

ロットソウダル×Ridley『Helium SLX

ロットソウダル×Ridley『Helium SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

フレーム:Ridley『Helium SLX
コンポ:Campagnolo『Super Record EPS 12s』
BBベアリング:C-Bear
ハンドル&ステム:Deda『Alanera』
バーテープ:Lizard Skins
ホイール:Campagnolo『Bora Ultra 50』(35と使い分ける)
タイヤ:Vittoria『Corsa』25cチューブラー
ペダル:LOOK『Keo Blade Carbon』
サドル:Selle Italiaボトルケージ:Tacx『Ciro』
サイコン:SRM『PC-8』
パワーメーター:SRM

 

ロットソウダル×Ridley『Helium SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

去年4月に”12速”を発表したCampagnolo(詳しくはこちら

 

8月には12速EPSのプロトタイプが目撃されていましたが、
このツアー・ダウンアンダーより本格的に実践投入開始。

複数のチームのマシンに装着されております。

 

eTap『Road AXS』同様、夏頃には一般販売している事でしょう。

 

ロットソウダル×Ridley『Helium SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

パワーメーターは数少ないSRM

メジャーであったSRMも、もはや絶滅危惧種か……

 

ロットソウダル×Ridley『Helium SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

ハンドル周りはDeda『Alanera(アラネラ)』

C-C420mm、ステム長110mmで350gと、重量はそこそこ。

 

よく見ると、ブレーキアウターはJagwire『Elite Link』

リンク型ケーブルは「軽量」かつ「柔軟」ですが、
シフトに使うと「変速性能」が落ちる”諸刃の剣”でもある飛び道具。

 

また、熱収縮チューブでケーブルをまとめている点にメカニック魂あり。

 

ロットソウダル×Ridley『Helium SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

BBベアリングには、ベルギー産のセラミックベアリングC-BEAR

国内では2016年からJPスポーツが取り扱い始め、
ジワジワと世間に認知されつつあるブランド。

 

ロットソウダル×Ridley『Helium SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

個人的には、BEARINGにかけたマスコットの”熊”がポイント高いです(笑)

 

ロットソウダル×Ridley『Helium SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③
Photo:Kei Tsuji

ロットソウダル×Ridley『Helium SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

ツアー・ダウンアンダー開幕クリテリウムで勝利を収めた
カレブ・ユアンは『Noah Fast』乗車インプレ)の方を好んで使用します。

 

「加速性」が高く、また高速で伸びる「巡航性」は、
まさにスプリンターにうってつけのフレーム特性。

 

ロットソウダル×Ridley『Helium SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

ちなみに、ユアンの前傾かつ頭の低いスプリントフォーム

 

弱虫ペダル好きの間では「リアル御堂筋君」とも言われるそうですが、
このフォームには、下記の興味深いエピソード・データが存在します。

 

ロットソウダル×Ridley『Helium SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

頭の位置が非常に低い独特のフォームで注目を集めるカレブ・ユアン選手だが、インタビューでこのように答えている。 「頭の位置がとても低いことは分かっていたけど、実際に映像で見てみるまでは、こんなに極端なフォームになっているとは思わなかった…

 

「1年以上の間、風洞実験室に通った」
「14秒間のスプリントで3m先行できる」

ミッチェルトン・スコット×SCOTT『Foil RC

ミッチェルトン・スコット×SCOTT『Foil RC』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

フレーム:SCOTT『Foil RC
コンポ:Shimano『Dura-Ace R9150』F:54-38T/R:11-30T、クランク長175mm、
ハンドル&ステム:Syncros『RR1.0 Aero』
バーテープ:Syncros『Super Light』
ホイール:Shimano『WH-R9100-C60-TU』(ステージによりC40と使い分ける)
タイヤ:Pirelli『P Zero Velo』25cチューブラー
ペダル:Shimano『PD-R9100』
サドル:Syncros『Tifino』(使用モデルは選手の好みによる)
ボトルケージ:Elite『Leggero』
サイコン:Garmin『Edge 820』
パワーメーター:Shimano『FC-R9100-P』
車体重量:7.15kg(ライダーDaryl Impey 183cm)

 

ミッチェルトン・スコット×SCOTT『Foil RC』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

SCOTT傘下のブランドSyncros(シンクロス)、
そしてShimanoパーツで固められています。

 

ステム一体型ハンドルSyncros『RR1.0 Aero』は、
ハンドル幅420m、ステム長110mmで395g

「軽さ」ではなく「剛性」「エアロ」を重視したもの。

 

ミッチェルトン・スコット×SCOTT『Foil RC』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

タイヤは昨年12月に新発売したばかりの
Pirelliのチューブラーモデル『P Zero Velo』

 

ソフトタイヤの代名詞としてF1でも使用される「イエローコンパウンド」
”鉄板”のラテックスチューブを組み合わせて「乗り心地」「グリップ力」は最高レベル。

 

重量こそ275g(25mm)と平凡ながら、
その
完成度の高さは、傑作Vittoria『Corsa』とタメを張るでしょうね。

 

 

ミッチェルトン・スコット×SCOTT『Foil RC』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

軽量オールラウンドモデル『Addict RC』も用意されていますが、
他チームほど『Foil RC』⇔『Addict RC』をスイッチする事はありません。

 

『Foil RC』が気に入ったなら『Foil RC』、
『Addict RC』が好みなら『Addict RC』に乗り続けます。

 

WH-R9100-C60-TU

例えば、クライマーであるサイモン・イェーツは、
ド平坦のコースであっても『Addict RC』で走ります。

モビスターチーム×Canyon『Ultimate CF SLX

モビスターチーム×Canyon『Ultimate CF SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

モビスターチーム×Canyon『Ultimate CF SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

モビスターチーム×Canyon『Ultimate CF SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

フレーム:Canyon『Ultimate CF SLX
コンポ:Campagnolo『Super Record EPS 12s』
ハンドル&ステム:一体型Canyon『H36 Aerocockpit CF』
バーテープ:Lizard Skins
ホイール:Campagnolo『Bora Ultra 50』(35と使い分ける)
タイヤ:Continental『Competition Pro LTD』25cチューブラー
ペダル:LOOK『Keo 2 Max Carbon』
サドル:fi’zi:k『Arione』カーボンレール(好みにより『Antares』と使い分ける)
ボトルケージ:Elite『Vico Carbon
サイコン:Garmin『Edge 1030』
パワーメーター:Power2Max

 

昨年10月、同チームのバルベルデが世界一の座に上り詰めた際、
その機材とライダー装備を、つぶさにピックアップしました↓

 松木です。 オーストリア、チロール地方のインスブルックで開催された2018年UCIロード世界選手権。 最も注目が集まった「男子エリートロード」は、スペインの古豪アレハンドロ・バルベルデ(176cm/62kg)が、アルカンシェルの座を射止めました。 彼が38歳だという事実は、体力の衰えを感じ始めている世界中のサイクリスト達に「光さす希望」を与え、その代わりに「年齢という言い訳」を奪い去るのではないでしょうか? 今回は、そんなバルベルデが駆ったバイクをピックアップ。 2018UCIロード世界戦を...

 

モビスターチーム×Canyon『Ultimate CF SLX』 【最新機材】2019年ツアー・ダウンアンダーを闘うマシン達③

当時の機材と見比べてみると、
11s→12sになったぐらいで、その他の箇所は完全一致。

ディスク化もありませんね。

 

スポンサーリンク