松木です。
15日から男子エリートが始まった「サントス・ツアー・ダウンアンダー」
2019年のシーズンインを告げる6ステージレースであると同時に、
各チームが使用する最新機材のお披露目の場にもなっており、
ここでニューモデルを発表するメーカーも少なくありません。
そこで、オーストラリア選抜チームを除いた18チームの
フレーム・機材を4回に分けてチェックしていこうかと思います(ABC順)
(画像クリックで拡大します)
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目次
AG2R・ラ・モンディアル×Eddy Merckx『EM525』
フレーム:Eddy Merckx『EM525』
コンポ:Campagnolo『Super Record EPS 11s』
クランク:Rotor『2inPower』+真円『noQ』54-39T
スプロケ:Shimano『CS-R8000』(「耐久性」や「変速性能」を考慮してのチョイス)
チェーン:KMC『X11SL Ti』
ハンドル&ステム:Deda『Super Zero』
バーテープ:Lizard Skins
ホイール:Mavic『Cosmic Ultimate』+『Comete Pro Carbon SL』(ステージによりモデルを使い分ける)
タイヤ:Vredestein『Fortezza Senso T』25cチューブラー
ペダル:LOOK『Keo Blade Carbon』
サドル:fi’zi:kカーボンレール(選手によりモデルを使い分ける)
ボトルケージ:Elite『Custom Race Plus』
パワーメーター:Rotor『2inPower』
車体重量:7.24kg
「軽さ」「エアロ」「快適性」を兼備するエディ・メルクス『EM525』
以前から存在しましたけど、AG2Rに支給されているのは、
形状がブラッシュアップされた2019年モデルの新型ですね。
(ちなみにフォトギャラリーはこちら)
アスタナ・プロチーム×Argon 18『Gallium Pro』
フレーム:Argon 18『Gallium Pro』
コンポ:Shimano『Dura-Ace R9150』
クランク:FSA『PowerBox』+エアロチェーンリング54T
スプロケ:Shimano『CS-R8000』
ハンドル&ステム:FSA『K-Force』&『OS-99』
バーテープ:Prologo
ホイール:Corima『47 WS+』
タイヤ:Wolfpack『Race』チューブラー
ペダル:LOOK『Keo 2 Max Carbon』
サドル:Prologo(選手によりモデルを使い分ける)
ボトルケージ:Tacx『Ciro(サイロ)』
パワーメーター:FSA『PowerBox』(Power2Max製)
タイヤは聞き慣れないWolfpackというブランド。
Continental(2005~2011年)やSpecialized(2012~2015年)の
タイヤ開発、主に”コンパウンド”に長く携わっていたエンジニア
Wolfgang Arenzさんが、自ら立ち上げたドイツの振興メーカー。
Continentalが誇る「Black Chiliコンパウンド」や、
Specializedの低摩擦「Griptonコンパウンド」は、
彼無くして世に送り出されることはありませんでした。
『Race』の「見た目」と「重量(24c:285g、26c:295g)」が、
Specialized『Turbo』に瓜二つだったりするのは、そのためです。
(WolfpackのHPはこちら)
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バーレーン・メリダ×Merida『Reacto Disc Team-E』
フレーム:Merida『Reacto Disc Team-E』
コンポ:Shimano『Dura-Ace R9170』ローターF160mm/R140mm
ハンドル&ステム:一体型FSA『Metron 5D』
ホイール:Fulcrum『Speed 55T Disc』(ステージにより『Speed 40T』と使い分ける)
タイヤ:Continental『Competition Pro LTD』25cチューブラー
ペダル:Shimano『PD-R9100』
サドル:Prologo
ボトルケージ:Elite『Custom Race Plus』
パワーメーター:SRM
以前、2017年5月の「ツアー・オブ・ジャパン」において
バーレーン・メリダのバイク機材はピックアップしましたけど、
1年半以上経った現在でも、目ぼしい改良点はありません。
ただ一点「ディスク化」は大きな変化と言えます。
当時はキワモノ扱いであったディスクブレーキですが、
わずか2年足らずの間に主流になってしまいましたね(^^;
ボーラ・ハンスグローエ×Specialized『S-works Venge』
フレーム:Specialized『S-works Venge』(『S-Works Tarmac』と使い分ける)
コンポ:Shimano『Dura-Ace R9170』ローターF160mm/R140mm
ハンドル&ステム:Specialized『Aerofly Ⅱ』&『S-Works Venge Stem』
バーテープ:Supacuz
ホイール:Roval『CLX 64 Disc』(ステージにより『CLX 50』と使い分ける)
タイヤ:Specialized『S-Works Turbo Allround 2』26cチューブラー
ペダル:Shimano『PD-R9100』
サドル:Specialized(選手の好みにより『Toupe』『Romin』など)
ボトルケージ:Tacx『Ciro』
サイコン:Wahoo『Element Bolt』
パワーメーター:4iiii(フォーアイ)『Precision Pro Dual』
パワーメーターは変わらずカナダの4iiiiで。
エアロハンドル『Aerofly Ⅱ』
これが非常に良さげですね~(^^)
- C-C40cmの実測が230gと、「軽さ」と「剛性」が高い次元のバランス
- 上ハン部に”細かい凸”(上写真)が施されてあり、腕を乗せるエアロポジションを取っても比較的滑りにくそう
- 「バーテープ」と「上ハン部」がツライチになるように段差が設けられている
- 「膝」や「下ハン時の腕」が当たらないように肩部が前方にオフセット(詳細こちら)
- 「ハンドルクランプ部」と「肩部」の高さが同じになるように肩部が数mm上がっている(詳細こちら)
- ケーブルの取り回しに一切の無駄が無く、エアロかつ美しい
ハンドル一つとっても、
考え抜かれたデザインに加え、手の込んだギミックが満載!
さすがスペシャライズドだわ。。。
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初めてコメントさせて頂きます。
ハンドルの凸凹は滑り止めじゃなくても、空力だと思います。
ゴルフボールの凸凹と同じと思うとわかりやすいかと。
Yukiさん、はじめまして。
なるほど、ゴルフボールですか!貴重な情報ありがとうございます(^^)
松木様
いつもありがとうございます。
たしかにこのAeroflyII、めちゃ興味が引かれますね。 空力にも貢献しているエンボス加工など、ギミックもりもりのわりに価格もこなれていますし。 個人的には、Di2をどうやって収納しているのかが気になりますw。
その他のチームの続報をお待ちしております!!
ゆうぽんさん、毎度コメントありがとうございます(^^)
Di2の配線図 S-Works Vengeのステム下の写真
Di2の配線は、上記2つのリンク先で概ねイメージできると思います。
空気抵抗軽減が目的ならば、ゴルフボールのようにディンプル加工をしたはず。エンボスにしたのは滑りにくさと空気抵抗軽減を両方狙ったかも知れませんね。
Masahito Yさん、はじめまして。
おっしゃる通り「両方」というのが正しいと思います(^^)