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松木です。

 

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 松木です。    「ご相談・お問い合わせページ」に寄せられたご相談の中から皆さんの役に立ちそうなものをピックアップしてお届けするQ&A...

 

「ご相談・お問い合わせページ」に寄せられたご相談の中から
皆さんの役に立ちそうなものをピックアップしてお届けするQ&A第四弾
(※読みやすいように一部加筆・省略・修正)

 

ブログ柄、ご相談もマニアック寄りな気が……(笑)

 

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【ホイール】決戦用と練習用の使い分け

Q.来年にトライアスロンの出場を考えており、
ディープリムホイールを使って練習をしようと思っています。

 

ここで疑問なのが「練習用と試合用を使い分けた方がいいのか?」です。

トライアスロンに限らず、ロードレーサーの方も分けているのでしょうか?

 

カーボンリムのホイールを普段から使うのか、
それとも、アルミリムを練習用に使った方がいいのか悩んでいます。

 

練習用のアルミリムとして『Scirocco』を検討しています。

お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。

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決戦用カーボンホイールと練習用アルミリムホイールの使い分け

A.「決戦用カーボンと練習用アルミリムの使い分け」のご質問ですね。

周りのロードレーサーを考えますと、半々といった所ですが、
自身は基本的に使い分けていません。

 

使い分ける一般的な理由ですが、

  1. 決戦用ホイールが「チューブラー」の場合、練習でパンクすると出費が痛い
  2. 練習でガンガン決戦用ホイールを使うと、高価なリムやハブが消耗する
  3. 雨の日にも練習するなら、カーボンリムはブレーキが効かずに危ない

 

そして、この基準を自分に当てはめますと、

  1. 決戦用カーボンホイールがクリンチャーのため、
    パンクしてしまったとしても、それ程金銭的な痛手を負わない
  2. ローラーが多く、高価なリムやハブの消耗を気にする程、ガンガン実走しない
  3. 雨であれば、敢えて外に走りに行くようなことはまずしない

 

つまり、実走において
決戦用カーボンホイールを避ける理由がほとんど無いのです。

 

 

決戦用カーボンホイールと練習用アルミリムホイールの使い分け

ディープリムのカーボンホイールは、
少なからず「ハンドリングの癖」「ブレーキのコツ」がありますから、

そういった部分に慣れておくためにも、
むしろ「実走には決戦用カーボンホイールを使うべき」と考えているぐらいです。

 

ですが、自分とは対照的に
「毎月2000kmは外を乗るぜ!」というような実走派の人は、
ある程度使い分けたほうが良いと思いますね(^^)

【空力】ヒルクライムのドラフティング効果

Q.ヒルクライムにおけるドラフティング効果を知りたいと思います。

20キロの速度では、どのくらいのドラフティング効果があるのでしょうか?

松木さんのご意見を是非お願いいたします!

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A.これにお答えするのに最適なデータがあります。

 

以下は、Cervelo『S5』開発にあたり実施された風洞実験データで、
平地を走った際の「単独走行」と「集団走行」の出力が載っています。

 

科学的に速くなるための実験データ等

時速20km/h、「Typical Road Bikes」(一般的な丸パイプフレーム)の所を見てもらうと、
単独走行45w、集団走行32w

 

速度が同じならば、「平地」「坂道」に関わらず空気抵抗は同じ。

 

つまり、時速20km/hでヒルクライムしている際の
ドラフティングによる出力削減効果は、45-32=13wになります。

 

 

【速報結果/リザルト】2018年第15回Mt.富士ヒルクライム

ここで「距離1km、勾配5%、時速20km/h」のケースを考えてみましょう。

 

体重65kg、車体+ウェア重量8kgと仮定すると、
-13wのドラフティング効果によって20.7km/hまで速度が上がり、
タイムのほうは3分⇒2分54秒に短縮。

この-6秒を脚力で埋めるのは、少々骨が折れますね……

 

よって、ヒルクライムといえども激坂でなければ、
誰かの後ろで上手く走るほうが、脚を温存できるのは間違いありません。

【ホイール】2:1組

Q.2:1組ホイールの「剛性」面について、どうお考えでしょうか?

宜しくお願い致します。

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【ホイール】2:1組

A.あくまで感覚的なものなのですが、
手組み(もしくは手組に近い完組ホイール)で2:1組した場合には、
「横剛性」が疎かになっている傾向にあるように感じています。

 

逆に、大手メーカーの完組ホイールならば、
2:1組であろうと「横剛性」は十分に確保されているものが多いです。

 

この理由を想像するに、

 

手組み系ホイールの中には、
「軽さ」「販売する際のインパクト(2:1組もその内の一つ)」
を基準にリム、ハブ、スポーク、組み方が選択されているものも多く、

よって、「ホイール全体のバランス」にやや欠け、
その上「横剛性」も十分考慮して組まれていない気がするから。

 

対する、大手メーカーの完組ホイールの場合。

トータルバランスを考慮して、
専用設計のリム、ハブ、スポークを作製。

また、開発の段階で「横剛性」も入念にテストされているから。

 

という事ではないかと。

 

 

2:1組

ただし、大手メーカーの2:1組ホイールであっても、
「横剛性」に差があるようには感じています。

 

具体的には、

Fulcrum>Roval、Shimano≧Campagnolo>その他のメーカー

 

見た目はあまり変わらないのに、
乗ってみると「横剛性」の序列が感じられるのは興味深いですね(^^)

 

個人的に、Campagnolo以上の「横剛性」が合格レベルで、

加減速の激しいロードレース的な走りをするならば、
パワーロスを感じさせないFulcrumが理想だと考えています。

 

以上のように、一括りに「2:1組」とは言っても、
自分の中では、ピンからキリまでかなり広い評価をしています。

 

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【ペダル】LOOKとシマノの性能差

【ペダル】LOOKとシマノの性能差

Q.現在「軽量化」に取り組んでおり、
ペダルはLOOKかなと考えています。

 

  • シマノ『PD-R8000』16,537円/247g
  • LOOK『Keo Blade Carbon』39,960円/190g

 

両者クリートがほぼ同重量であるとすれば、
57g差でこの価格差はコストパフォーマンス的にどうなのかなと……

 

「重量」以外の性能差はどうなんでしょうか?

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A.ビンディングペダルの使用歴は、
最初の数年シマノ、その後は現在に至るまでLOOKです。

 

【軽さ】LOOKシマノ
【耐久性】LOOKシマノ
【ベアリング性能】LOOKシマノR8000
【クリートキャッチのしやすさ】シマノLOOK

 

まず「耐久性」というは、
軸部分の”メンテナンス頻度”や”ガタの出やすさ”のことで、
どちらのメーカーも十分高く、大差は無い印象を受けます。

 

時々「ベアリングが壊れた」という話を聞きますが、
耳にする回数も同じぐらい。

 

続いて「ベアリング性能」

『PD-R8000』と『Keo Blade Carbon』を比較するなら同レベル
(ただし『PD-R9100』なら、シマノのほうが若干上)

 

そして、どちらのメーカーも
”クルクル回る”というより”滑らかに回る”感触ですね。

 

【ペダル】LOOKとシマノの性能差

LOOK唯一と言っていい弱点は「クリートキャッチ」だと思っています。

 

シマノに比べると、どうにも裏表を判別しづらく、
今でも裏側でキャッチしようとしてしまうことも度々……

この点、知り合いのユーザーも同意見でした。

 

 

ちなみに、LOOKペダルを検討されるなら、
カーボンバネの強さは12Nmがオススメです。

 

16Nmも使ったことがありますが、
スプリンター向けの硬め(シマノのMAX設定に近い)で、
かなり使いづらく感じましたので(^^;

【フィッティング】ポジション出しの方法

Q.ロードバイクを購入して2年ほど経ちましたが、
買った当初のままのポジションで乗っています。

 

今のポジションでも特に問題を感じずに乗っているのですが、
松木さんがセッティングの時に使っている「数式」みたいなのがあれば、
教えていただけたらと思います。

 

それとも、お金を出してきちんとした所で
「フィッティングサービス」を受けたほうがいいのでしょうか?

 

その場合、オススメの場所・システムなんかを教えてもらえると幸いです。

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A.正直「ポジション出し」に関しては、
あまり良いアドバイスが出来そうもありません……

 

なぜなら、「感覚」を最重要視して決めたポジションだからです(笑)

 

セッティング時に使っている数式なんかも無し。

 

 

とは言っても、最初から「感覚頼り」だった訳ではありません。

 

ポジションに関する書籍を読み漁っては、
そこに書かれた内容を試行錯誤する日々……

 

【フィッティング】ポジション出しの方法

「システム」という面では、
サクソバンク時代のカンチェラーラやシュレク兄弟も利用し、
当時、日本でも大人気だったBG-FITを試しました。

 

その後も、とあるフィッティング第一人者の講習会に参加し、
「コーチング認定証」も取得(一日だけでしたが結構な受講料でしたね(^^;)

 

………ですが、

 

どの理論を当てはめても、自分にとって
”シックリくる”ものではありませんでした。

 

【フィッティング】ポジション出しの方法

この時点で気づきました。

つまるところ「フィッティングサービス」というのが、

「そのシステムで適用する計算式」
+「ある程度までの身体的特徴」
+「フィッターの経験則・好み」

これらの要素をバイクセッティングに反映させるだけだという事に。

 

「バイオメカニクスの観点から、楽に、長時間パワーを出せるポジションに近づける」
ことを目指してはいるものの、なにも”保証”まではしていません。

冷静に考えれば、自分のように合わないケースも当然あり得る話です。

 

 

【使用機材】伊吹山ヒルクライムで準優勝できた『Cervelo S5』7.1kg インプレ 軽量化

最終的には、

サドル(高さ、前後位置、角度、種類(20モデル以上))、
ハンドル(幅400mmと420mm、高さ、角度、種類(7~8種類))、
ステム長(90~140mm)、クランク長(170~175mm)など、

”地道に試す”という紆余曲折を経て、今のポジションに辿り着いてます。

 

そのポジションは、
一般的なフィッティングサービスで導き出されるものとは乖離していて、
およそ他人にオススメできるような代物ではないですね(^^;

 

一応その特徴をかいつまんで話しておくと、

  • 相当に後ろ乗り
  • 相当にサドル前上がり
  • ステム長100mと短め(フレームは適正サイズ)
  • ハンドルは高め

 

これは、

「長時間乗っていても疲れにくい、自然に乗れている感覚」
「高パワーを維持できる大殿筋~ハムストリングスを使う」

この2点に最適化した、「空力」そっちのけのポジション。

 

 

以上「数式」「フィッティング」を否定しているように聞こえたかもしれませんが、
これまで何も試したことが無いのであれば、

簡単な部分からポジションを少しいじってみたり、
何かフィッティングサービスを受けてみる価値はあると思います。

 

「目から鱗の発見」が得られるかもしれませんし、

仮に、自分のように合わなかったとしても、
それはそれで「今のポジションで問題無かった」と裏付けられますから。

 

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