松木です。
乗鞍5日前に十三峠12分50秒を記録した梅ぴょん。
最終盤まで優勝争いに絡み、3位という素晴らしい成績を収めました!
ラスト1km付近 pic.twitter.com/YGBXYr8Asy
— マルコマルオ (@marukomaruo77) 2019年8月25日
カッコ良すぎるぞ、梅ぴょんΣ(゚ロ゚ノ)ノ!!
乗鞍に向けてしっかりと練習を積み重ね、
持久力・パワーともに申し分のない状態だったとは思いますが、
彼の持ち味にして最大の武器は、やはり”軽さ”に他なりません。
体重46.8kg+車重5.05kg+ウェア類約0.8kg。
トータルしても、たった52.7kg足らず!!
チャンピオンクラス中、最軽量だったのは間違いないでしょう。
常人離れの「体重」にまで絞り切った努力にはホント感心しますけど、
では、こだわり抜かれた「機材」「ウェア」はどういった物だったのか?
特に、昨年から250g削ってきた5.05kgの極致マシーンに注目です(^^)
スポンサーリンク
梅川 陸選手の乗鞍決戦バイク『SuperSix Evo Hi-Mod』
フレーム:Cannondale『SuperSix Evo Hi-Mod』
コンポーネント:SRAM『RED22』(クランク長175mm)
チェーンリング:Wolf Tooth『シングルチェーンリング』34T
チェーン:KMC『X11SL』
ブレーキ:KCNC『CB3』
ペダル:Shimano『PD-R9100』
ホイール:Lightweight『GIPFELSTURM』
タイヤ:Vittoria『Corsa Speed』23cチューブラー
クイックリリース:Silverockチタン製
ハンドル:ZIPP『SLC2』
ヘッドセット:eecycleworks『eeTop / eeNut』
バーテープ:BENOTTO(ベノット)
ステム:KCNC『SC Wing』スカンジウム素材
シートポスト:フレーム純正品
サドル:AX-lightness『Phoenix』(フェニックス)
ボトルケージ:無し
ジャージ&ビブ:SUNVOLT『S-RIDE PRO クライマースーツ』XSサイズ
サイコン:無し
ヘルメット:Lazer『Z1』
シューズ:LAKE『CX301』
ソックス:SIXS『Short S』
赤文字のものが昨年から変更・アップグレードされたもの。
その部分以外は昨年の記事をどうぞご参考に↓
コンポは、SRAM RED22です。
eTap:1914g
RED22:1736g(-178g)
クライマー御用達の最軽量コンポに対して
乗鞍用にカスタマイズした更なる軽量化を図っています。
フロントは当たり前のようにシングル化。
そして、チェーンは限界まで肉抜きが施されている『X11SL』
チェーン長にもよりますが、DURA-ACE比で15~20g軽く出来ます。
極めつけが左レバー。
フロントシングルに伴い、変速をつかさどる部品を排除(爆)
ブレーキ機能のみを持ち、変速機能は無力化してしまっています。
Lightweight『ギップフェルシュトルム』+Vittoria『Corsa Speed』23c
「価格」「耐パンク性」「実用性」は悪いものの、
「軽さ」「剛性」「転がり抵抗」「乗り心地」に関しては最高レベルにある組み合わせ。
ことヒルクライムにおいては、現状考えうる最速の足回りかなと。
スキュワーはsilverockというメーカー品。
Lightweightの純正クイックリリースは実測43.1gです。
対するsilverockスキュワーが公表35g(ー8.1g)。
締め付け方式に”レバー式”ではなく”ナット式”を採用し、
素材量を減らしている分だけより軽く仕上がっています。
とにかく軽いスキュワーを求めるならば、こりゃ良いかも・・・
レバー式より「固定力(=剛性)」高そうな上、価格もお手頃ですし(^^)
ブレーキはKCNC『CB3』
本体素材は「7075 T7アルミニウム合金」、センターボルトがチタン製。
加えて大胆な肉抜きボディにより、パッド込みで170gを実現。
フルカーボン製の実用性0のブレーキを除けば、
市場に出回っているブレーキの中で最軽量品のはず。
じ~っと眺めていると、なんとなく「巨神兵」に見えてきたw
サドルはAX-Lightness『Phoenix』(フェニックス)
62gの圧倒的軽さがヒルクライムにおいて攻撃力を発揮する反面、
尿道にダイレクトにダメージを加えてきそうな「硬さ」と「形状」
………うん、これはドラクエで言うところの武器『もろはのつるぎ』だ!(wiki)
廃版となっているバーテープBENOTTO。
自分はOGKの極薄『BT-06』を巻いていて、その厚さは0.7mm。
対して、BENOTTOのものはその半分程の0.4mmしか無いのだそう。
ほとんどビニテ。。。
見た感じ「グリップ力」「ふわふわ感」は乏しいでしょうが、
一部にコアなファンが存在しそうなマニア受けパーツですかね~(^^;
ヘッドセットは、
eeBrakeでお馴染みのメーカーeecycleworksの『eeTop / eeNut』
公表9.5gで、スッカスカ。
細かい箇所にも死角無し!
続いてステム。
一見すると「去年と同じなのかな~」と思ったのですが、
よくよく見るとKCNCの別モデルに交換されていました。
去年は7075アルミ製の『Team Issue』(100mm公表105g)だったのが、
今年はスカンジウム製の『SC Wing』(100mm公表100g)に!
1gの妥協も許さないクライマー精神は見習うべきですけど、
このグレードアップの費用対効果はすこぶる悪い(笑)
最後は、着用しているワンピースウェア。
1秒でも稼ぎ出したいクライマーのために開発された
SUNVOLT『クライマースーツ』です。
XSサイズの実測157g。
普通ビブショーツだけでも200gはあるというのに、、、
「たった数~数十gでタイムはほとんど変わらないだろう」
そのように指摘されると、確かにその通りかもしれませんね。。。
ですが、「重さ」より肝心なものがある事を忘れてはいけません。
”やれることを全てやる精神”
機材の軽量化を徹底するという行為は、
この精神の一種の現れと言えるのではないでしょうか?
そして、この心持ちは、
- 日々の厳しいトレーニングによる研鑽
- レースに向けたコンディショニング
- レース中、苦しい場面で心を強く持ち続ける事
とも密接につながっていて、
これらは望む成績を得るために欠かすことは出来ません。
そういった精神面がパフォーマンスに与える良い影響を考えると、
「機材の軽量化」には、重さ以上に大きな意味があると思えてきます。
スポンサーリンク
今回も楽しく拝読させていただいております。
自転車重量も、限界までいくと「-1g=+1万円」と言われていますが、まさに「そこまでやるか!」の精神ですね。 脱帽いたします。
なにより、ご自身の体重がすごい(笑)。 僕なんて、体重だけで20kg以上のハンディがあることになります。 お写真拝見しても、「さすが自転車乗りの脚!」って感じはまったくしないのですが、そのから驚異のパワーが捻出されるのでしょうね。
フロントシングル。 リアはREDの11-30かな? HURUをさらに軽くするなら、この手があるかなとか。
いろいろ参考になるけど、目に毒でもありますww。
ゆうぽんさん、こんにちわ!
軽量化は機材マニアにとっては楽しいものですが、ここまでくると執念にも似たものを感じますね(笑)私のバイクもまだまだ軽くする余地があるのだな~と思い知らされましたよ(^^;