松木です。

 

 松木です。 これが47キロ台の実力!十三峠コースレコードとりました pic.twitter.com/idnKkvhSUC— うめぴょん (@RyXWPmXaMHu6Tl7) 2019年8月20日 先日8月20日、”梅ぴょん”こと梅川陸くんが、十三峠における厚い壁13分を破る12分50秒を記録したそうです。 現ロードレース日本チャンピオンの入部正太郎選手、前ロードレース日本チャンピオンの山本元喜選手(走行動画)、その両者をもってしても成し遂げられていなかった人類の悲願的タイム。 いやはや……ただ「凄い」の一言ですよ(^^; 十三峠で13分を切る...

 

乗鞍5日前に十三峠12分50秒を記録した梅ぴょん。

 

祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

最終盤まで優勝争いに絡み、3位という素晴らしい成績を収めました!

 

カッコ良すぎるぞ、梅ぴょんΣ(゚ロ゚ノ)ノ!!

 

乗鞍に向けてしっかりと練習を積み重ね、
持久力・パワーともに申し分のない状態だったとは思いますが、

 

祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

彼の持ち味にして最大の武器は、やはり”軽さ”に他なりません。

 

体重46.8kg+車重5.05kg+ウェア類約0.8kg。

トータルしても、たった52.7kg足らず!!

チャンピオンクラス中、最軽量だったのは間違いないでしょう。

 

 

常人離れの「体重」にまで絞り切った努力にはホント感心しますけど、
では、こだわり抜かれた「機材」「ウェア」はどういった物だったのか?

 

特に、昨年から250g削ってきた5.05kgの極致マシーンに注目です(^^)

 

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梅川 陸選手の乗鞍決戦バイク『SuperSix Evo Hi-Mod』

祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver
※画像クリックで拡大します

フレーム:Cannondale『SuperSix Evo Hi-Mod』
コンポーネント:SRAM『RED22』(クランク長175mm)
チェーンリング:Wolf Tooth『シングルチェーンリング』34T
チェーン:KMC『X11SL』
ブレーキ:KCNC『CB3』
ペダル:Shimano『PD-R9100』
ホイール:Lightweight『GIPFELSTURM』
タイヤ:Vittoria『Corsa Speed』23cチューブラー
クイックリリース:Silverockチタン製
ハンドル:ZIPP『SLC2』
ヘッドセット:eecycleworks『eeTop / eeNut』

バーテープ:BENOTTO(ベノット)
ステム:KCNC『SC Wing』スカンジウム素材
シートポスト:フレーム純正品

サドル:AX-lightness『Phoenix』(フェニックス)
ボトルケージ:無し
ジャージ&ビブ:SUNVOLT『S-RIDE PRO クライマースーツ』XSサイズ
サイコン:無し

ヘルメット:Lazer『Z1』
シューズ:LAKE『CX301』
ソックス:SIXS『Short S』

 

赤文字のものが昨年から変更・アップグレードされたもの。

その部分以外は昨年の記事をどうぞご参考に↓

 松木です。 ほうぼうのレースでは勝利を重ねていた梅ぴょん(一番左)ですが、全国が注目するビッグレースのチャンピオンクラスでの入賞は初。 「死ぬまで自慢します!」と嬉しそうにしていましたが、まだ若干19歳の伸び盛り。 ”日本一”を射程圏内にとらえた走りを魅せた彼の今後の更なる躍進が期待されます。  今回は、そんな梅ぴょんのマシン『SuperSix Evo Hi-Mod』をピックアップ。 サイコンあり、ボトル無しの状態で5.3kgという「軽量化」に対して強烈なこだわりの詰まった一台となっていま...

 

 

Sram Red22 祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

コンポは、SRAM RED22です。

 

eTap:1914g
RED22:1736g(-178g)

 

クライマー御用達の最軽量コンポに対して
乗鞍用にカスタマイズした更なる軽量化を図っています。

 

KMC『X11SL』 祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

フロントは当たり前のようにシングル化

 

そして、チェーンは限界まで肉抜きが施されている『X11SL』

チェーン長にもよりますが、DURA-ACE比で15~20g軽く出来ます。

 

 

Sram Red22 フロントシングル 祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

極めつけが左レバー。

フロントシングルに伴い、変速をつかさどる部品を排除(爆)

ブレーキ機能のみを持ち、変速機能は無力化してしまっています。

 

 

Lightweight『GIPFELSTURM』 祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

Lightweight『ギップフェルシュトルム』+Vittoria『Corsa Speed』23c

 

「価格」「耐パンク性」「実用性」は悪いものの、
「軽さ」「剛性」「転がり抵抗」「乗り心地」に関しては最高レベルにある組み合わせ。

 

ことヒルクライムにおいては、現状考えうる最速の足回りかなと。

 

Silverockチタン製 クイックリリース スキュワー 祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

スキュワーはsilverockというメーカー品。

 

lightweight ライトウェイト クイックリリース 重量 重さ

Lightweightの純正クイックリリースは実測43.1gです。

対するsilverockスキュワーが公表35g(ー8.1g)

 

締め付け方式に”レバー式”ではなく”ナット式”を採用し、
素材量を減らしている分だけより軽く仕上がっています。

 

とにかく軽いスキュワーを求めるならば、こりゃ良いかも・・・

レバー式より「固定力(=剛性)」高そうな上、価格もお手頃ですし(^^)

 

 

KCNC『CB3』 祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

ブレーキはKCNC『CB3』

 

本体素材は「7075 T7アルミニウム合金」、センターボルトがチタン製。

加えて大胆な肉抜きボディにより、パッド込みで170gを実現。

 

フルカーボン製の実用性0のブレーキを除けば、
市場に出回っているブレーキの中で最軽量品のはず。

 

じ~っと眺めていると、なんとなく「巨神兵」に見えてきたw

 

 

AX-lightness『Phoenix』(フェニックス) 祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

サドルはAX-Lightness『Phoenix』(フェニックス)

 

62gの圧倒的軽さがヒルクライムにおいて攻撃力を発揮する反面、
尿道にダイレクトにダメージを加えてきそうな「硬さ」と「形状」

 

………うん、これはドラクエで言うところの武器『もろはのつるぎ』だ!(wiki

 

 

 

BENOTTO(ベノット)バーテープ 祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

廃版となっているバーテープBENOTTO

 

自分はOGKの極薄『BT-06』を巻いていて、その厚さは0.7mm。

対して、BENOTTOのものはその半分程の0.4mmしか無いのだそう。

ほとんどビニテ。。。

 

見た感じ「グリップ力」「ふわふわ感」は乏しいでしょうが、
一部にコアなファンが存在しそうなマニア受けパーツですかね~(^^;

 

祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

ヘッドセットは、
eeBrakeでお馴染みのメーカーeecycleworksの『eeTop / eeNut』

 

eecycleworksの『eeTop / eeNut』

公表9.5gで、スッカスカ。

細かい箇所にも死角無し!

 

祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

続いてステム。

一見すると「去年と同じなのかな~」と思ったのですが、
よくよく見るとKCNCの別モデルに交換されていました。

 

去年は7075アルミ製の『Team Issue』(100mm公表105g)だったのが、
今年はスカンジウム製の『SC Wing』(100mm公表100g)に!

 

1gの妥協も許さないクライマー精神は見習うべきですけど、
このグレードアップの費用対効果はすこぶる悪い(笑)

 

 

 

祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

最後は、着用しているワンピースウェア。

 

1秒でも稼ぎ出したいクライマーのために開発された
SUNVOLT『クライマースーツ』です。

 

SUNVOLT『S-RIDE PRO クライマースーツ』 乗鞍3位の快挙!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver

XSサイズの実測157g

普通ビブショーツだけでも200gはあるというのに、、、

 

 

祝乗鞍3位!5.05kg梅ぴょん’sバイク『SuperSix Evo Hi-Mod』2019Ver
photo:マルコマルオさんのTwitterより

 

「たった数~数十gでタイムはほとんど変わらないだろう」

 

そのように指摘されると、確かにその通りかもしれませんね。。。

ですが、「重さ」より肝心なものがある事を忘れてはいけません。

 

 

”やれることを全てやる精神”

 

 

機材の軽量化を徹底するという行為は、
この精神の一種の現れと言えるのではないでしょうか?

 

そして、この心持ちは、

  • 日々の厳しいトレーニングによる研鑽
  • レースに向けたコンディショニング
  • レース中、苦しい場面で心を強く持ち続ける事

とも密接につながっていて、
これらは望む成績を得るために欠かすことは出来ません。

 

そういった精神面がパフォーマンスに与える良い影響を考えると、
「機材の軽量化」には、重さ以上に大きな意味があると思えてきます。

 

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