松木です。

 

COLNAGO(コルナゴ)「CONCEPT(コンセプト)」 インプレッション レビュー

前回に引き続き試乗インプレ。

 

今回は次の5台。

 

  1. COLNAGO(コルナゴ)『CONCEPT(コンセプト)』
  2. COLNAGO『V2R』
  3. FACTOR(ファクター)『O2』
  4. FACTOR『ONE』
  5. CINELLI(チネリ)『NEMO TIG(ネモティグ)』

 

【前編、後編】
『785 Huez RS』 『KHAN』『Oltre XR3』『XR4』『Specialissima』。
『Izalco Max Disc』 『AR FRD』『Izon』『Orca Aero』『Noah SL』。

 

【他の試乗インプレ】
『Colnago C64』『Ciel』『Farna Ultimate』『Kougar』
『Agree C:62』『Propel Advanced Pro Disc』『百式』
デローサ『プロトス』3T『ストラーダ』Macchi『R9』
『アルプデュエズ』『Helium X』『Fenix C』『ARIA』『FR1』
『Venge Vias』 『Roubaix』『Tarmac』『ウルゲシュタルト』『Diamante SV』
『Dogma F10』 『GAN RS』『SINTESI』『RCR TL』『TRANSONIC』
『SCYRON』『ORCA OMR』『TCR Advanced Pro Disc』『Carbonex HR』『Carbonex』
『FRTC01チタン』『MADONE 9.9』『新型Emonda SLR』『新型R5』『新型S5』『XELIUS SL Ultimate』

 

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注目のカーボンクリンチャーTOKEN『KONAX』

TOKEN『KONAX PRO』”最速”に名乗りを上げるカーボンクリンチャーホイール。 コナックス インプレッション レビュー

以前紹介したトーケン『KONAX』シリーズ。

TOKEN『KONAX PRO』”最速”に名乗りを上げるカーボンクリンチャーホイール。

 

サイクルモードでは参考出品でしたが、
ようやく価格が決まり、そろそろ発売するみたいです。

 

上の52mm『PRO』(公表1452g)は、税込259,200円。

 

TOKEN『KONAX PRO』”最速”に名乗りを上げるカーボンクリンチャーホイール。 コナックス インプレッション レビュー

TT、トライアスロン用の76mm『TRI』(公表1592g)が、税込280,800円。

 

もう一種類、展示されてませんでしたが、
36mm『VENTOUS(ヴェンタス)』(公表1342g)が、税込237,600円。

 

万能そうな『VENTOUS』が個人的には気になりますかねぇ。
(※前後リムハイト違いでの販売もある)

ハイエンドバイク16台一言インプレッション中編

COLNAGO(コルナゴ)「CONCEPT(コンセプト)」 インプレッション レビュー

COLNAGO『CONCEPT』推定価格115万

【加速性】8点
【剛性】7.5点
【振動吸収性】8点
【巡航性】9点
【お気に入り度】8点
(※8点で「なかなか良い」)

 

フレーム約1250g、フォーク約440gという重さに加え、
スーパーディープホイールを履かせているものの、

思ったよりも「加速性」は悪くありませんでした。

 

ただし、ダイレクトに加速するのではなくて、
フレームのBB周りがコンマ何秒か横にたわみ、

バネのように戻ってきた反動で加速する感覚です。

 

中パワーぐらいまでの加速なら、
脚当たりの感触は良いですし、

”たわみ”を推進力に変えられる気がします。

 

 

しかし、高出力で踏んで場面では、
パワーを受け止め切れずに、
ワンテンポ遅れてしまうでしょうね‥‥

 

例えば、「アタック」や「スプリント」のように
700~1000wぐらいで踏んで、鋭く加速したいならば、
BB周りの横剛性は足りないんじゃないかと思います。

 

 

「疾走感」に病みつきになりそうなバイクではありますが、
上に話した理由で、純粋なレースバイクとは言えません。

 

SHIMANO(シマノ)「WH-R9100-C60-TU」 VITTORIA「CORSA」25c ホイール タイヤ インプレッション レビュー

『CONCEPT』とDURA-ACE『WH-R9100-C60-TU』との
相性は、かな~り良かったです(^^)!

 

『WH-R9100-C60-TU』は
リムハイトの割に重たさを感じにくく、
バイクの反応性をほとんど損ないませんし、

『CONCEPT』の一番の持ち味である「巡航性」を
もう一段上に押し上げていました。

 

タイヤは安定のVITTORIA『CORSA』25c

ツールでも勝ってるタイヤですし、
これを履かせておけば、まず間違いないです。

 

 

 

COLNAGO「V2R」 コルナゴ インプレッション レビュー

COLNAGO『V2R』推定価格95万

【加速性】8.5点
【剛性】8点
【振動吸収性】8点
【巡航性】8点
【お気に入り度】7.5点
(※8点で「なかなか良い」)

【2018年モデル】コルナゴ『V2-R』。空力、ディテールを改善し、更なる高みを目指した軽量エアロロードバイク。

 

『CONCEPT』が「気持ち良さ」を目指したバイクなら、
『V2R』はレースでの「勝利」を求めたバイク。

 

UCIワールドチームの「UAEチームエミレーツ」は 現在ほとんど『V2R』しか乗っていません。

その証拠に、コルナゴバイクを供給されている
UCIワールドチームの「UAEチームエミレーツ」の選手は
現在、ほとんど『V2R』しか乗っていません。

 

 

試乗した印象でも、レースで勝つために必要な
「剛性」「軽量性」「振動吸収性」「巡航性」などを
漏れなく備えられているイメージ。

高速ダウンヒルで狙ったラインを走るためか、
ハンドリングもややクイック。

 

レースバイクとしての必要条件はすべて満たしていると思います。

 

 

ただ、贅沢なことを言ってしまうと、
「それ以上の何か」を感じることはないですね‥‥

 

特徴の無いバイクよりは、
”一点突出型”『CONCEPT』のほうが印象は良いです。

 

シマノ「WH-R9100-C40-CL」 VITTORIA「CORSA」25c タイヤ ホイール インプレッション レビュー

ホイールはシマノ『WH-R9100-C40-CL』でした。

これをMAVIC『COSMIC PRO CARBON SL C』に履き替えれば、
印象も随分変わってくるような気がします。

 

 

FACTOR(ファクター)「O2」 インプレッション レビュー

FACTOR『O2』推定価格95万

【加速性】8.5点
【剛性】8点
【振動吸収性】7.5点
【巡航性】7.5点
【お気に入り度】7点
(※8点で「なかなか良い」)

 

乗った感じは‥‥‥、見た目通りでしたね。

 

それなりに加速するし、進む感じもあるんですが、
でも、惹かれるような部分は無いというか‥‥

 

このロードバイクも100万近いはずなんですけど、

凄すぎる車体をはしごしているので、
生半可なものじゃ何も感じない
いわば「麻痺している状態」か(笑)

 

CORIMA(コリマ)「VIVA S」32mm チューブラー VELOFLEX「EXTREME」23c インプレッション レビュー

足回りはCORIMA『VIVA S』32mmチューブラー
ベロフレックス『EXTREME』23c

 

『VIVA S』はそれほど硬くなくて、
乗りやすいカーボンホイールではあるかと。

 

それから、他の車体がほとんど25cだったので、
たとえチューブラーでも「乗り心地」は少し悪い気がしました。

 

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FACTOR(ファクター)「ONE」 インプレッション レビュー

FACTOR『ONE』推定価格110万

【加速性】8点
【剛性】9点
【振動吸収性】7.5点
【巡航性】8.5点
【お気に入り度】7点
(※8点で「なかなか良い」)

 

FACTOR(ファクター)「ONE」 インプレッション レビュー スリット

ダウンチューブに大きな「スリット」が入れられた
唯一無二の独特なフレーム形状。

その見た目とは裏腹に、乗車感は至って”ノーマル”です。

 

ブライドテストで乗ったとしたら、
「スリット」が入っているなんて
まあ100%分からないでしょうね。

 

BLACK INC(ブラックインク)「BLACK FIFTY」 シュワルベ「ONE」25c ホイール タイヤ インプレッション レビュー

ホイールは、BLACK INC(ブラックインク)『BLACK FIFTY』。

 

「フレームの剛性高め+ホイールの剛性高め=全体的に硬い」で、
踏んだ分だけきちんと進んでくれる反面、

フレームとホイールの一体感は薄め‥‥

 

硬いフレームとBLACK INCとの組み合わせは、
お世辞にもあまり良いとは言えません。

 

 

エアロフレームに50mmハイトのホイールで、
「滑走感」は『02』の時よりも上なんですが、

完成車としての”まとまり”がイマイチで、
全体的にガチャガチャしている感じは否めませんでした。

 

「フレームとホイールの相性って大事なんだなぁ」と再認識。

 

 

CINELLI(チネリ)「NEMO TIG(ネモティグ)」 インプレッション レビュー

CINELLI『NEMO TIG(ネモティグ)』推定価格100万

【加速性】7点
【剛性】7.5点
【振動吸収性】7.5点
【巡航性】8点
【お気に入り度】8点
(※8点で「なかなか良い」)

 

軽量カーボンフレームばかり乗っていると、
なぜか金属のロードバイクに乗りたくなってきます(^^;

 

CINELLI(チネリ)「NEMO TIG(ネモティグ)」 インプレッション レビュー COLUMBUSのSPIRITチューブ(ニオブスチール管)スチール

どのメーカーでも、スチールバイクと言えば、

「軽さ」と、適度な「剛性」を兼ね備えた
このチネリ『Nemo Tig』と同じコロンバス『SPIRIT』という
スチール素材(ニオブ鋼を熱処理したもの)が使われている模様。

 

更に高い剛性を追求した『SPIRIT KEIRIN』は
競輪選手のフレームにも使用されているらしいです。

 

CINELLI(チネリ)「NEMO TIG(ネモティグ)」 インプレッション レビュー COLUMBUSのSPIRITチューブ(ニオブスチール管)スチール

フレームは、アルミかと疑う程に太い‥‥

 

この『Nemo Tig』というフレームは、
クロモリなんかの「乗り心地の良さ」「粘りのある踏み心地」ではなく、
明らかに「よく走る」ことを重視した設計です。

 

 

さて、実際に乗った感想ですが、

はっきり言って運動性能はカーボンに及んでおらず、
「金属フレームにしては良いかな?」という水準。

「振動吸収性」はアルミと同レベル。

 

その上、フォーク無しのフレーム単体1850g(M)なので、
激しいレースに対応できるフレームではないです。

 

ですが、この『Nemo Tig』を選ぶ人は、
「チネリ」「スチールバイク」という部分に惹かれるんだろうし、
「競技用に使おう」なんてそもそも考えない気もするので、

カーボンフレームと比べること自体、ナンセンスか‥‥

 

 

まぁ運動性能は置いといて、
「どっしりした走行感」は好印象でした。

 

カーボンフレームが「ふらつきやすい軽自動車」だとすれば、
『Nemo Tig』は「安定感のある走りを実現する普通車」。

この点、カーボンやアルミでは出せない魅力だと感じましたね(^^)

 

 

 CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)「BORA(ボーラ) ULTRA」 HUCHINSON(ハッチンソン)「FUSION 5」25c ホイール タイヤ インプレッション レビュー

カンパニョーロ『BORA ULTRA』
ハッチンソン『FUSION 5 ギャラクティック』23c

 

この『FUSION 5 ギャラクティック』ですが、
コンチの『4000sⅡ』など目じゃない程に
乗り心地がめちゃくちゃ硬かったです!

 

実験上、「転がり抵抗」値は優れてるんですけど、
細かい振動が身体に伝わってきて、
とてもじゃないけど使いたいとは思わないタイヤでした‥‥

 

 

続きます。

次は「残りの5台の感想」と「フレーム、ホイールの個人的ベスト3」

 

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