~お品書き~

  1. Canyon『Aeroad CF SLX 8 Disc』
  2. YONEX『GROWENT』
  3. BMC『Roadmachine FIVE』2022年モデル

 

【他の回】

サイクルモードライド大阪2022に行ってきました。去年はコロナの影響で延期され、7月末開催だったのでおよそ7ヶ月ぶり。 事前調べでは「試乗車すくね~かも?」と眉をひそめてたんですけど、、、いざ足を運んでみると、一日では全然時間足りなかったですw 今回試乗したモデルは以下の14台です。  Canyon『Aeroad CF SL 8 Disc』(2度目) BOMA『Sai Ⅱ』 Chapter2『KOKO』 Chapter2『TOA』 DeRosa『838』 CARACLE『COZ DB』 Ridley『Noah Fast Disc』(2度目) Ridley『Helium SLX Disc』(2度目) Pinarello...
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試乗インプレッションVol.5

キャニオン『エアロードCF SLX 8ディスク』推定60万

Canyonエアロードには
先日のCF SL、このCF SLX、そして最上位のCFRの3種が存在します。

 

CF SLとCF SLXの違いは3点で
「ハンドルのグレードの違い」
「フォークのカーボン素材の違い」
「ケーブルフル内蔵か否か」

 

そしてCF SLXとCFRの違いはたった1点だけ
「フレーム素材の違い」

CFRにはTREK Madone SLRにも採用されている
東レ新種カーボン『M40X』が用いられており、
剛性と強度を保ったまま軽量化を果たしています。

 

各グレードのフレーム重量は、
CF SL:996g、CF SLX:990g、CFR:915g

 

CF SLとCF SLXは誤差程度(ケーブル穴の有無の差と思われる)に収まり、
CFRだけが1割弱軽く仕上っております。

 

【剛性感】8.25~8.5点
【加速性】9点

【振動吸収性】8.75~9点
【巡航性】10点
【登坂性】9点
【お気に入り度】9.75点

(※8点で「なかなか良い」)

 

 

CF SLと”瓜二つ”である。
(加速性だけ+0.25点、他は同点)

 

 

乗る前からそんな予感はしてたんですが………やっぱりかぁ~(笑)

 

乗ったことのないCFRは分からないですけど、
CF SLとCF SLXの剛性感は同じです。

 

……まぁ同じ素材、形状なんだから当然ですわな(笑)

 

レースに耐えうる硬さを持ちつつも、
長距離乗っても疲れにくいであろう優しい脚当たりも同居する
ちょ~~~ど良い塩梅。

 

ホイールは新型ULTEGRA『WH-R8170-C60』

 

CF SLの標準仕様はREYNOLDS『AR58/62』

このULTEGRAが1649g、REYNOLDSが1730gか……

 

神経を研ぎ澄ませると、
CF SLよりCF SLXの方が僅かに鋭い挙動だった気がしたのですが、
それはこのホイールの差による影響なんだと思われます。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

少し話は逸れますけど、
ホイールのロゴがDURA-ACEとULTEGRAでは異なります。

 

紙面や画面だと分かりづらいんですが、
DURA-ACEは文字が明るくて光っている感じなのに対して、
このULTEGRAはC60の文字と同じトーンでかなり暗いです。

 

なので、遠目からだとDURA-ACEは瞬時に判断できるのですが、
ULTEGRAは「ん?何も書いてないけど、どこのホイールだ?」
ってなって、めちゃくちゃ地味なんですよw

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

2022年『AEROAD』は6月に発売されます。

 

これまでのラインナップの流れを読むのであれば、
『CF SL 8』機械式R8020が42万+α(R8200系に機械式は無い)
『CF SLX 8』Di2 R8270が63万+α

 

Di2 R8270は魅力的なコンポではありますけど、それだったら
『CF SL』を購入し、ホイールをDURA-ACE C50にグレードアップする
っていう方が安上がりだし、(計算上約200g)軽くて爆速の完成車に仕上がります。

 

これが私の考えるCanyonのコスパベストバイ。
(ポンとCFR買えるなら世話はないですがw)

 

念を押しておきますが、CF SLとCF SLXのフレーム性能は同じです。

 

ヨネックス『グローエント』推定80万

去年末にリリースされた
YONEXのロングライドモデル『GROWENT』(グローエント)

GROW(成長する)+WENT(GOの過去形)の複合語でしょうか?

 

試乗車の待ち時間にうかがったのですが、
「CARBONEXと形状とテクノロジーは(ほぼ)同じです」とのこと。

 

テクノロジーというのは「GUMMETAL」「O.P.S.」「Micro Core」など。

 

逆に、両者の違いを列挙すると、

  • 使用しているカーボンプリプレグの種類と枚数(CARBONEXのほうが多い)
  • CARBONEXには『Xフラーレン』という分子を樹脂に混ぜている(軽量&強度のため)
  • GROWENTのほうがリア―センター間が5㎜長く設計されている
  • 純日本産のCARBONEXと違い、GROWENTはカーボンパイプの接合&塗装を台湾で施工
    (カーボンパイプの製造、ロードバイク組み立ては日本で行っている)

以上の4点。

 

そして、両者の価格と重量(Sサイズ未塗装)は、
CARBONEX Disc:550,000円、フレーム750g/フォーク370g
GROWENT Disc:327,800円、フレーム820g/フォーク380g

22万も違いますが、重量差は80gしかありません。

 

【剛性感】7点
【加速性】7.5~7.75点

【振動吸収性】9.5~9.75点
【巡航性】8.25点
【登坂性】8点
【お気に入り度】7.25点

(※8点で「なかなか良い」)

 

このフレームはガシガシ踏む人には向かない。

”しなり”を意識してリズミカルに踏むのが良い。

 

この辺りが大分としなっている感覚がありますねぇ~

硬いGIOS『Leggero』なんかとは180度違った踏み心地です。

リア―センター間がやや長めなのも影響してるでしょう。

 

そのせいで速度を上げようと乱暴に踏み込んでも、
どんどんパワーが吸い取られてしまって
期待通りには進んでくれませんでした(^^;

 

このフレームは踏み込んでから
ワンテンポ遅れて(しなりの反動で)伸びる感じがしますので、

「伸びる→踏む→伸びる→踏む」

というリズムを意識しないと加速しづらいです。

 

むやみやたらと踏んでしまうだけでは、
この「伸び」の美味しい時間を活かないわけですね。

 

ホイールはMAVIC『Ksyrium Pro Carbon UST』+チューブレス

 

「乗り心地」に振り過ぎで、機敏さ不足が否めない……
(GROWENTの方向性にはマッチしてるんでしょうけど)

 

シャキシャキ動く車輪にしてやる方が、
トータルバランスはきっと整うはずです!

 

河川敷や山里の自然を満喫する一人ポタリング。

ロードバイク仲間と一緒に
時間や速度を気にせず の~んびり
グルメライド、ポタリング、長距離ライド。

 

そんな風にロードバイクを「気持ち良く、楽しく走るもの」
という認識でいる人には満足できるフレームでしょう!(ただ値段は高め)

 

それに対して、ロードバイクを「速く走るもの」
という認識の方には物足りなさを感じるフレーム。。。

 

巡航速度こそ悪くないですが、
キビキビは走ってくれず、フラストレーションが溜まります。

BMC『ロードマシンFIVE』51万

2019年に登場した第二世代『Roadmachine』

『GROWENT』とは似ても似つかぬ雰囲気を醸し出していますね……

各チューブが、科学に裏打ちされた幾何学的な造形。

 

ロングライドとは違った”エンデュランスロード”というジャンルであり、
石畳地獄で有名なレース「パリ~ルーベ」でも実践投入されるガチの武闘派です。

 

この『Roadmachine』には、カーボン素材の異なる
『Roadmachine 01』(上位)と『Roadmachine』の2種類があります。

そして、尻に付く英数字は組付けられているパーツのグレードを示します。

 

『Roadmachine SEVEN』というのが最下位グレードなので、
試乗させていただいた『Roadmachine FIVE』は結構下のほう(笑)

とは言っても50万越えですが。

 

【剛性感】7.75点
【加速性】7.25点

【振動吸収性】9.5点
【巡航性】8点
【登坂性】7.5点
【お気に入り度】8点

(※8点で「なかなか良い」)

 

”上下”ではなく ”前後”で役割分担されている印象。

フロント三角が「推進力」を、そして
リア三角が「快適性」を巧みに演出できている。

 

オールラウンドモデル『Teammachine』然とした
ボリューミーなフロント周り。

 

見た目通り、ダンシングした際の感触は”しっかり”しており、
しかもちゃんと推進力へと変換されている感覚もありました。

 

『GROWENT』と違って、踏んだ分だけきっちり進む!!

 

この辺の運動性能の高さなんかは
上手に『Teammachine』の血を受け継いでましたね(^^)bグッド

 

対照的に、コンパクトで薄めにつくられたリア三角。

 

計画的に潰されたシートステイが効果的に機能し、
サドルから伝わってくる衝撃はとってもマイルド。

 

この車体で唯一と言っていい悪しき根源は、、、

 

この完成車用と思われるMAVIC『OPEN DISC』

コイツの動きが重っっっっったるかったので交換必須!

 

フレームはイカしてましたけど、ホイールのせいで±0。

 

「直進安定性」も抜群!!

『GROWENT』よりも上半身をリラックスして走れてました。

 

ロスの少ない「パワー伝達性」と
荒れたデコボコ道も難なくクリアできる「走破性」
そして、ハンドリングに神経を擦り減らさずに済む「安定感」

 

ホイール次第では
お気に入り度9点にも届きうるポテンシャルを感じましたよ~(^^♪

 

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試乗車14台の最終順位(お気に入り度ランキング)

  1. Pinarello『Dogma F』10点
  2. Canyon『Aeroad CF SL&SLX 8 Disc』9.75点
  3. RIDLEY『Helium SLX Disc』9.5点
  4. RIDLEY『Noah Fast Disc』9点
  5. BASSO『Diamante SV』8.75点
  6. DeRosa『838』8.5点
  7. Chapter2『TOA』8.3点
  8. Chapter2『KOKO』8.25点
  9. GIOS『Leggero』8.1点
  10. BMC『Roadmachine FIVE』8点
  11. YONEX『Growent』7.25点
  12. Caracle『COZ DB』7.2点
  13. BOMA『SaiⅡ』7点

 

上位3台は、多くのメーカーが破れない”壁”をぶっ壊しているバケモン。

しかし、それぞれが持つ特色はバラバラであります。

 

『Helium SLX』は オーソドックスの極み

『AEROAD CF』は エアロロード界の風雲児

『DOGMA F』は 戦(いくさ)の神(キングダムでいう武神龐煖に該当)

 

この3人に新王DeRosa『MERAK』(王騎)を加えた4名が
現時点において私が思うロードバイク四天王です!(*^ー゚)bビッ
(そんで裏ボスが、山で向かう所敵無しFACTOR『O2 V.A.M』



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